オジギソウを種から育てる方法まとめ

数年前にオジギソウの苗をいただき、それ以来種を採り続けて育て続けています。冬越しにも成功したことがあり、今育てている株もすでに発芽から一年半が経過しています。

そんなオジギソウを種から育てる方法について書いていきたいと思います。

種から育てるオジギソウ

2株のオジギソウ(これから右にタンニン鉄を投与予定)
2株のオジギソウ

オジギソウを入手する方法は二つです。一つ目は園芸店などで苗を購入することで、これが最も確実な方法です。そして二つ目は園芸店などで種を購入し、その種をまくというものです。

今回は種からオジギソウを育てる場合の方法などについて書いています。

栽培難易度

オジギソウ
オジギソウ

種からオジギソウを育てる場合、苗から育てる場合よりも難易度は上がります。ですが、そもそもオジギソウはそんなに栽培難易度が高いとは感じておりません。

種からでも問題なく育てられるのではないかと思います。

種から育てる場合と苗から育てる場合の違い

オジギソウを種から育てる場合、発芽させるという作業や、必要に応じて間引きをする作業が発生します。苗からの場合は通常それらの作業は発生しません。

それら以外は基本的に同じだと考えて良いです。

発芽までの日数

オジギソウは適度な水分と適度な気温があれば、数日で発芽します。実際、そこまで神経質にならなくても比較的よく発芽してくれます。

種から育てる手順

  1. 種を入手する
  2. 発芽適期になるのを待つ
  3. 種まきする
  4. 間引く
  5. 植え付け

1.種を入手する

オジギソウの種
オジギソウの種

義実家で以前からオジギソウをたくさん育てており、義父から苗を譲っていただきました。義実家ではこぼれ種から毎年勝手に生えてくるようです。

種を入手するには既存のオジギソウから採種するか、購入するか、知人などに譲ってもらうかのいずれかになると思います。

我が家にある種は継続して自分で育てているオジギソウから採種したものです。

2.発芽適期になるのを待つ

日本では一般的に5月か6月ごろに種まきをするのだそうです。私は台湾に滞在しているため、多くの日本の地域より暖かく、実際12月ごろに種まきをしても発芽しました。

発芽適温

平均気温が18℃前後の時期にも発芽しましたし、平均気温が27℃前後の時期にも発芽したことがあります。つまり、実績ベースでは、平均気温が18℃~27℃の時期には発芽しました。

3.種まきをする

オジギソウの種は嫌光性だという話もあるのですが、こぼれ種からも発芽することを考えると、そこまで神経質にならなくても良いように思います。

土にパラパラと種を並べ、その上に5mm~10mm程度土を被せれば良いと思います。

将来の植え替えの事を考えると、育苗ポットに種まきするのが良いと思います。一つの育苗ポットに4~5個程度の種をまけば十分だと思います。

種の殻は剥かなくても良い

オジギソウの種の殻を剥く作業
オジギソウの種の殻を剥く作業

普通、購入した種には殻が付いていないと思われますが、自家採種した種には殻が付いています。その殻は剥かなくても発芽します。

以前は手作業で全て剥いたりしていましたが、最近はそのままでも発芽することがわかり、その殻が付いたまま種まきをすることも多くなりました。

種まき後は乾燥に注意

種からオジギソウを育てる場合、種まきから発芽まで水を切らさないようにした方が良いです。そもそもオジギソウは水切れに弱い印象がありますが、発芽前に水を切らしてしまうと発芽に影響が出ると思われます。

それに、オジギソウの種は固く、しっかり水分を吸収する必要があります。種まきの前にお湯につけておくという方もいるそうです。私は普段お湯に浸けず、そのまま種まきをしていますが、乾燥しないように注意しています。

種まきをしたら日陰に置いておくか、ビニール袋で包んでおく、もしくは上に乾燥防止の資材(例えば藁(わら)などでも良いですが、枯草のようなものでも良いと思います)を薄く被せておくと過剰な乾燥を防ぎやすいです。

また、実は発芽後も水切れには要注意です。特に夏場は水切れするとてきめんに葉が枯れます。

4.間引く

発芽したオジギソウ
発芽したオジギソウ

一つの育苗ポットからオジギソウがいくつも発芽した場合は丈夫そうなものを1つだけ残し、他は間引いてしまいます。

狭い間隔で二つ以上のオジギソウを育てると、大きくなった時に枝が込み合ってしまって扱いにくくなることがあります。そのため、一つの育苗ポットに一つの苗が良いと思っています。

5.植え付け

オジギソウを移植するところ
オジギソウを移植するところ

マメ科植物全般に言えることなのかもしれませんが、オジギソウは移植に弱いと感じています。時期的な問題もあるのかもしれませんが、過去に植え替えをして枯れてしまったことがあります。

植え替え時、植え付け時の負担を小さくするためには根をできるだけ触らない方が良いと思います。根鉢を崩したりせず、そのまま植え付ければ良いです。

なお、冬越しした後の春に根をたくさん切ったことがあるのですが、その時は枯れることなく、無事に冬越しに成功しました。いわゆる常緑樹と同じ扱いで考えていて、新しい葉が出てきたころは移植などにも強いのかもしれません。

最後に

オジギソウは種から育てられます。しかも種から育てるのが簡単です。毎年種を採って翌年それを植えて育て続けることができます。

また、個人的な趣味で冬越しもさせたりしています。また今後もオジギソウは育て続ける予定です。