なんで枯れたの?! オジギソウさんが枯れた原因を考える

昨冬を無事に越冬することができ、かなり大きくなっていたオジギソウだったのですが、なんとここにきて枯れてしまいました。原因がわからず、悔しい限りです。今回はオジギソウが枯れ込んでしまった原因について考えてみたいと思います。

2020年の夏、義父からいただいたオジギソウの苗。聞けば、息子が義父にほしいと言ったのだとか。

それから一年半、比較的順調に育ててきていて、2021年なんかはかなり大きくなりました。幹もそうなのですが、開花期には多い時で一日に40個も同時に開花したり、とにかく大きく育ってくれました。

しかし、ここ数日様子がおかしく、ついに枯れてしまったのです。何か特別なことをしたわけでもないのですが、いったい何があったのか考えてみます。

剪定しすぎた?

冬を迎えるにあたり、株を疲れさせてはいけないと考えて剪定をしていました。かなり短く刈り込んだのですが、それでも新芽が出てきていたので大丈夫だろうと考えていました。

実際、剪定をしてすぐにダメになることもなく、剪定結果に関しては成功したと思っています。

しかし枯れました。原因は何でしょう。

剪定するとき、休眠中の植物は強剪定と言ってかなり大胆に剪定しても気に負担は少ないのだそうですが、休眠中でないのに強剪定をすると植物によっては負担がかなり大きくなるのではないかと思います。

そもそも植物は葉があるから水を吸い上げるわけで、休眠していない状況で葉を全て落としてしまうと、水を吸い上げなくなり、枯れ込んでしまうのかもしれません。

オジギソウは常緑の多年草。つまり、冬に休眠しないようです。そんな中、葉を全部切ってしまったのは失敗だったかもしれません。常緑樹は一般的に春先から梅雨の時期ぐらいまでが剪定適期で、その時期に葉を残して剪定すれば良かったのかもしれません。

水のあげすぎ?少なすぎ?

オジギソウは結構水を吸います。株のサイズにもよるでしょうが、夏場などは一日に二回は必須。そうしないと夜に元気がなくなり、翌朝には葉先が変な方向に曲がり始めます。

しかし、寒くなってくると土もそんなに乾きません。それに剪定したこともあってか、吸い上げる水の量も減っていたようです。そのため水やりの回数は減らしていました。

ただ、水不足による葉の変形などは見られず、水やりが問題だったとも考えにくいです。いきなり枯れていった感じでした。

地中の虫の影響?

植物は目に見えない土の中に根を張って生きています。その土の中に何かがあった場合、外から目視で確認することはできません。そのため、例えば虫がオジギソウの根をかじっていたとしても、それを発見するのは容易ではありません。

きけば、コガネムシの幼虫などは農作物などにとって害虫とされ、今年はベランダからコガネムシと思われる幼虫がたくさん見つかっていました。掘り返してみなければわかりませんが、もしかしたら中にたくさんのコガネムシの幼虫がいるかもしれません。だとすればこれが原因の可能性があります。

ちなみに他の植物ですが、苗のイチジクの植え替えをしようとして鉢から抜き出したところ、大量の蟻を見つけました。蟻はイチジクに悪さしないようですが、どうなのでしょう。どんな虫であれ、あまり寄生してほしくはないですね。

2週間ほど続けて寒かった

少し前ですが、二週間ほど寒い日が続いたことがありました。今冬はやけに寒いなと思ったものです。とはいえここは台湾。寒くても気温10℃前後。0℃を切るようなこともありませんし、越冬が難しいと言われているのは知っていますが、10℃もあれば大丈夫だろうと踏んだ矢先の枯れ込みでした。

昨冬はどうだったのかというと、昨冬も10℃前後まで冷えた日は数日ありました。ただ、二週間も続くことはなかったかもしれません。その点が昨冬とは違います。

しかしながらそれでも10℃ぐらいはあったわけで、それがそんなに大きな影響を与えるでしょうか。与えるのだとすれば、10℃前後でも植物によっては越冬時に温める対策(室内に入れるなど)を考えた方が良いのかもしれません。

結局越冬させるにはどうすれば良かったのか

上記の事から、一番疑わしいのはコガネムシによる被害で、その次が気温だと考えました。これらはどうすれば良かったのでしょう。

虫の害に関しては殺虫剤などは可能な限り使用を避けたく、となるとまた唐辛子スプレーやニンニクスプレーなどが思い浮かびますが、地中までそれらの効果があるとも考えられません。地中に潜む幼虫などは、鉢を丸ごと水没させるなどの方法があります。園芸店で観葉植物を購入して、室内に持ち入る前によくやるアレです。場合によってはそれでコガネムシの幼虫も駆除できるかもしれません。

寒さ対策は室内に入れる以外にないでしょう。室内に入れる場合はその前に水没させるとさらに良いように思います。

この二つが本当に原因だった場合は、上記の対策で多少は効果があるかもしれません。

最後に

枯れて水分が抜けたのか幹もかなり細くなりました。見るも無残。根元もグラグラになって、なんとも悲しい気持ちです。

ちなみに空き地などに自然に生えているオジギソウはそんなに太くないです。越冬したとしても、何年も連続で越冬はしないのかもしれません。だとすれば単純に寿命なのかも。でもオジギソウは多年草だと聞きます。どうなのでしょう。何回も越冬して、とても太くて夏には大量に花を咲かせるオジギソウを育て上げたかったのですが、それはかないませんでした。

今回枯れたオジギソウとは別に、今、種から育っているオジギソウが二株あります。それらをまた育てて、越冬できるまでに大きくしたいと思っています。

あれ?そういえば同じベランダ内の別の鉢に植えている上記の小さい二株は枯れていないので気温は関係なさそう?となるとやっぱり虫か!?