梅干しの種は発芽したことがありません 色々実験しています

巷でまことしやかに囁かれる『梅干しの種は発芽する』という噂を検証すべく、諸々試しています。

未加工の梅の種は発芽します。今回のテーマは加工済みの、梅干しの種が発芽するかです。

梅干しの種はどんな状態か

梅干しは梅の実を塩漬けにしたもので、場合によっては塩のみならず赤紫蘇やはちみつなどの調味液に漬けられることもある保存食です。調味液を用いず、塩のみで作られる梅干しは白梅干しと呼ばれます。

梅の種というのは仁が固い殻に覆われ、その周りに果肉がついているような構造となります。塩漬けでも調味液漬けでもそれらの成分は仁まで届くものと考えられ、事実、加工済みの梅干しの種を割って中の仁をかじってみるとしょっぱいです(加工前の梅の仁はかじってはいけません)。

仁まで届く塩や調味液というのは、濃ければ濃いほど人に影響を与えるものと考えられます。

梅の実は殻を割れば低温処理をしなくても発芽しました。塩漬けにする前の梅の種が発芽するのに、塩漬けにしたあとの種が発芽しないとなると、やはり塩漬けにしたことが影響して梅干しの種は発芽しなかったということだと思います。

梅干しの種は発芽するのかしないのか

未加工の梅の種は発芽します。それは確認済みです。ただ、少なくとも私個人の経験では、今まで梅干しの種から発芽に成功したことはありません。

でも、梅干しを食べているとき、この種を庭に植えたら芽が生えてくるのかな?などと考えますよね。私もよくそう思いました。また、実際に試みたことがある方も多いのではないかと思います。

興味がある人は多いのに、実際に梅干しの種が発芽したという体験談はそんなに多くないようです。梅干しからでも発芽すると言う人もいれば、しないと言う人もいます。

梅干しの種を発芽させる試み

梅の種を発芽させる方法はいくつかあります。

  1. 梅の種を割って湿らせたキッチンペーパーなどで包み、常温で発芽させる
  2. 梅の種を割らず、湿らせたキッチンペーパーなどで包み、低温処理のために冷蔵庫で3ヶ月前後保管して自然に殻を割って発芽させる
  3. 冬になる前に、殻付きのまま土に植えておくと春に発芽する(これはやったことがありません)

上記1番目の方法で梅干しの種の発芽に挑戦しました。ただし、梅干しの果肉を取り除いてそのまま実験するパターンと、果肉を取った状態からさらに塩抜きを試みてから発芽に挑戦する2パターンにしました。

つまりそれは、一度塩に漬かった梅の種でも、未加工の梅と同じように発芽するのか、また、一度塩に漬かった梅の種でも、そこから塩分濃度を下げたら発芽するのかの検証です。

実験詳細

梅干しの種を発芽させる実験は以下の手順で行いました。

梅干しの種を発芽させるために準備した材料・資材

  • 梅干し 10個
  • キッチンペーパー
  • 皿など(梅干しの種の中身を並べて置けるもの)
  • ペットボトルやボウルなど(水が入れられて放置できる容器)

我が家には小梅による塩分濃度10%の自家製梅干しがあるので、今回はそれを使いました。

梅干しの種を発芽させる実験の手順

実験は2パターン行いました。

パターン1は青梅から発芽させた時と同じ方法です。パターン2は塩抜きをしてから発芽に挑戦しました。

実験パターン1:青梅と同じ方法

  1. 梅干しの果肉を取り、種をきれいにする
  2. 10個のうち5個はすぐに殻を割り、薄皮も剥いて湿らせたキッチンペーパーで包み、常温に置いておく(残りの5個はパターン2で使用)

あいにく上記の方法で発芽したことはありません。失敗です。

実験パターン2 :塩抜きしてから発芽させる方法

  1. 梅干しの果肉を取り、種をきれいにする
  2. パターン1とは別の5個は殻を割らずにペットボトルやボウルなどの容器に水を入れ、24時間かけて水を何度か換えながら塩抜きする
  3. 殻を割り、今固い殻のない状態(茶色い薄皮は残す)で同様に塩抜きする
  4. 塩抜き後、薄皮も剥いて湿らせたキッチンペーパーで包み、常温に置いておく
腐敗した梅干しの種
腐敗した梅干しの種

塩分濃度を下げることで発芽の可能性を高めようという狙いでした。種が生きていて、塩分が邪魔して発芽できないだけならこの方法でもしかしたら発芽するかもしれないと考えました。

しかし、こちらも発芽せずに、48時間ぐらい経ったら腐敗臭がし始め、72時間経過しても発芽はせず、変色し始めました。触るとネバネバです。腐敗しました。

つまり、こちらも発芽はしませんでした。

最後に

梅干しの種をまいたら発芽したというのは都市伝説なのでしょうか。今のところ梅干しの種をまいて成功したことがありません。なんとかして発芽させたいと試行錯誤しております。熱さえ加えなければなんとかなるのか、それとも塩や酒、酢などで漬けるともうダメになってしまうのか。

過去に梅酒の種の発芽にも挑戦しましたが、梅酒の種も発芽することはありませんでした。それに、梅酒の種の中にある仁は黄ばんでいて、見るからに正常な仁ではありませんでした。梅酒にしても梅干しにしても、漬かっている期間の長さによっても種の状態、仁の状態というのは変わるのではないかと思っています。

これからも良さそうな方法があれば挑戦していきたいと思います。