もう何年も前から種からのマンゴー栽培に挑戦していて、2022年の6月ごろに発芽したものが枯れずに育っています。
失敗も多いですが、今回は現在の状況などをまとめてみたいと思います。
目次
マンゴーを種から育てたい
私は縁あってしばらくの間台湾に滞在しているのですが、台湾ではシーズンになるとマンゴーがたくさん市場やスーパーに並びます。
一言でマンゴーと言ってもシーズン開始のころから終盤にかけて、様々な種類のマンゴーがあり、味が異なるのも面白いところ。
そして自分で皮を剥いて食べた後は、果実の真ん中に位置する種をどうしても植えたくなります。この種を植えたら育ってくれるのだろうか?そんなことを考えながら、幾度となく発芽、育成に挑戦してきました。
あわよくば収穫なんかできたらなんて思っていますが、マンゴーに限らず、種から果樹を育てる場合、収穫まで途方もない年月がかかったりするのだそうです。種から育てるため何年で実ができるかはわかりませんが、それでも育てたくなるのがマンゴー栽培です。
場所はベランダ
マンション住まいのため、マンゴーを育てている場所はベランダです。午前中の数時間のみ日が当たる我が家のベランダで、今現在も1年以上育てているマンゴーの木があります。
ベランダで栽培しているので鉢植えです。植木鉢で育てています。台湾の気候はマンゴー栽培に適していると考えていて、ベランダで植木鉢を使ってマンゴーを育てるのも、条件さえそろえば無理ではないと思っています。
ベランダでマンゴーが収穫出来たら、しかも自分が食べた種から育ったマンゴーから収穫できたら、そんな風に考えるだけでワクワクします。
発芽はする
マンゴーの発芽は比較的簡単です。基本的に固い殻から種を取り出し、薄皮を剥いて湿らせた状態を保持できればそのうち発芽します。
種が黒くなるのは、発芽前後の初期にヌメリを伴った状態と、発芽して本葉が展開し、それからしばらくしてから種が枯れるように黒くなっていく場合があります。前者は水耕栽培などをしている場合に多く、おそらくは雑菌が繁殖しているのでしょう。後者の場合、栄養を吸い取った後の自然な変化なので、カラカラになった後、自然にポロッと取れます。私は最近そのカラカラになった種をたい肥にするためにハサミで刻んで土にすき込んだりしています。
水耕栽培の場合、種全体が湿っていると種全体が黒くなりやすいのですが、実際のところ、根が出てくるところ以外は湿っている必要はなく、根になる部分を見極めてその周辺のみを湿らせることができれば問題ないと思います。
上記の考えに則り、根が出るところを下向きにして、その周辺だけを土に埋めておいても発芽します。全体を土に埋めてしまうわけではないので種の大部分は比較的乾燥した状態となりますが、それでも問題なく発芽します。
成長速度はマチマチ
種から育てているからなのか、成長速度はいつもマチマチです。水耕栽培で開始しても、木が大きくなるスピードはみんな違います。一気に大きくなるものもあれば、やたら小さな葉しか付けないものもあります。
その違いはもはやDNAとかそんなレベルに刻まれているのではないかと思うぐらい、同じ条件かでも成長速度が異なります。
マンゴーは直根性
マンゴーの根は太い根が下へ下へと伸びていくタイプの根です。この根が下に行くにあたり、下方向にスペースがたくさんある方が生育が良いです。深さのある鉢で育て始めた方が、成長も早く、大きくなりやすいように思います。それに、もしかしたら成長が安定するかもしれません。
これは水耕栽培でもそうでした。縦方向に根が伸びるスペースが豊富にある方が明らかに大きくなっていきました。
ただ、根が自由に伸びるような環境よりも、根が伸びる範囲を制限した方が実は付きやすいのだそうです。これはマンゴーに限ったことではありません。これを根域制限と言います。以前30年近く育てたマンゴーの木ですら実をつけたことがないという話を聞きましたが、それは地植えのマンゴーで根が伸び放題であったことも関係があったのかもしれません。
ただ、種から育てるような小さなマンゴーの木の時は逆にしっかり直根を伸ばすようにして育てるのも良いのではないかと思っています。
観葉植物としてのマンゴーの木の価値
マンゴーの木は観葉植物としても価値があるように思います。というのも、緑色が美しい葉で、見るからに南国の木だからです。
そもそも常緑性の木なので、まだ冬になって落葉して幹だけになったのを見たことがありません。
アボカドが観葉植物として親しまれているなら、マンゴーが観葉植物となったっていいはず。
最後に
今のところ2年を超えて育てることに成功しているマンゴーの木はまだありません。今、少し大きめの鉢で育てていたものが16カ月ぐらい経過していて、それがもしかしたら満2年を迎えるかもしれないと思い、慎重に育てています。