栗きんとんに使うサツマイモはどれがいいの? 『なると金時 里むすめ』が最高!

栗きんとんを自分で作る際、使うサツマイモはどれにすればいいのか悩んだことがある方もいるのではないかと思いますが、2022年の暮れ、私もまさにそんな悩んだ人の一人でした。

身近にあるサツマイモの品種の中で、栗きんとんのきんとんにするのに適した芋はどれか、3つほど実際に作って比べてみました。

栗きんとんを作るのに最適なサツマイモ

栗きんとんは栗の甘露煮とサツマイモ餡の金団(きんとん)でできたおせち料理の一つ。金運向上を願って食べられるものですが、当然ながら作る人が違えば味も違います。自分で作るとなると、最適なサツマイモの品種が気になるもの。

栗きんとんに最適なサツマイモは単体でおいしいことはもちろんですが、栗の甘露煮との相性も大切です。焼き芋にするとおいしいサツマイモが必ずしも栗きんとんでも美味しいとは限らないのです。

里むすめ(なると金時)、葵はるか、金時(台湾産)を比較

左から里むすめ(なると金時)×2本、葵はるか×2本、台湾の金時×2本
左から里むすめ(なると金時)×2本、葵はるか×2本、台湾の金時×2本

今回比較したのは、里むすめ(なると金時)、葵はるか、金時(台湾産)の3種類です。日本の品種2つと台湾の品種1つです。

台湾に住みながら台湾産のサツマイモが1種類だけなのは、単なる個人的な好みの問題です。台湾産のサツマイモで一番おいしいのは『金時』と書かれて販売されているサツマイモだと信じ切っています。それぞれの特徴を簡単に以下に書き記します。

里むすめは徳島県鳴門市里浦町で作られるなると金時。日本の金時芋の一種と考えればいいでしょう。私の住む台湾でも輸入販売されていて、販売シーズンをいつも楽しみにしています。

里むすめはホクホク系のサツマイモ。ホクホク系が好きな私としては、身近で入手できるサツマイモで一番好きなのが里むすめです。

葵はるかは特定の農場で作られた紅はるかの商標で、品種としては紅はるかだそうです。葵はるかではない紅はるかも入手可能ですが、今回は葵はるかで実験しました。

葵はるかはネットリ系のサツマイモ。焼き芋で人気があるのがネットリ系で、この葵はるかもネットリ系特有の風味を持っています。確かに焼き芋にしたらうまそうな味です。

台湾の金時は、台湾で栽培されているサツマイモの中では流通時期が短く、少々入手が困難なサツマイモです。今回偶然手に入ったので比べてみました。

金時と言うだけあって、ホクホク系のサツマイモで、今まで台湾で食べた台湾産のサツマイモの中では一番好きな品種です。

茹で上がりに崩れにくいのは里むすめと台湾の金時

サツマイモをクチナシの実と茹でる
サツマイモをクチナシの実と茹でる

きんとん作りはサツマイモを茹でるところから始めます。皮を剥き、4つほどに切ってから茹でました。皮は厚めに剥きました。というのも、サツマイモの皮近くは繊維がたくさんあるためです。

サツマイモを茹でるときにクチナシを一つ砕いてお茶パックに入れてから投入しました。こうすることで色をサツマイモ本来の色よりも黄色くします。

茹で上がった里むすめ(なると金時)
茹で上がった里むすめ(なると金時)

茹で上がったサツマイモを見てみると、同じぐらいの茹で時間ではあるものの、崩れかかっている葵はるかに対し、里むすめと台湾の金時はしっかりとしていました。葵はるかはネットリ系なので予想通りの結果ではありました。

茹で上がった葵はるか
茹で上がった葵はるか

黄色い色がキレイについたのは里むすめ

クチナシを入れて茹でた効果でそれぞれ若干色が黄色くなりましたが、その中でも里むすめの色が鮮明でキレイな黄色になりました。

3種類とも同じお湯で茹でて、それぞれ水にさらしてからザルで濾しました。

きんとんにする前の段階で他人票一位は里むすめ

裏ごし後の様子 左から里むすめ(なると金時)、葵はるか、台湾の金時
裏ごし後の様子 左から里むすめ(なると金時)、葵はるか、台湾の金時

サツマイモをそれぞれ茹でて裏漉ししたところで家族に食べてもらいました。そのまま食べて一番美味しいのは葵はるか、二番目は台湾の金時、三番目が里むすめでした。しかし、栗きんとんにする場合はどうかを聞いたところ、一番は里むすめ、二番は台湾の金時、三番が葵はるかでした。そのまま食べても私は里むすめが一番でしたが、栗きんとんにした場合の順位は私もまったく同じ順位でした。

ちなみに私、昔からホクホク系のサツマイモの方が好みではあります。

実際に栗きんとんにして食べても里むすめが一番

完成した栗きんとん(左から里むすめ(なると金時)、葵はるか、台湾の金時)
完成した栗きんとん(左から里むすめ(なると金時)、葵はるか、台湾の金時)

サツマイモそのものの味はわかりましたが、栗きんとんにしたら印象が変わるかもしれません。そこで、三種類とも栗きんとんにして比較してみました。使用した栗の甘露煮は自分で作ったもので、いずれも同じ瓶のものを使用しました。

葵はるかは自分がイメージする栗きんとんとは違う仕上がりになり、台湾の金時はなんだか安っぽい味、ナンバーワンは里むすめでした。

一番高価な里むすめ

日本から輸入しているサツマイモは値段が台湾のものよりも高価です。特に里むすめは高価です。いずれも500g前後で、里むすめは249元(約1,060円)、葵はるかは149元(約640円)、台湾の金時は59元(約250円)でした。

里むすめが一番高価ではありましたが、その分美味しいサツマイモを、そして美味しい栗きんとんをいただくことができました。

最後に

いくつかを比べてみるとその違いがはっきりします。今回は栗きんとん作りに限定した場合の比較で、結果としては里むすめが一番となりましたが、そのまま食べるなら家族は葵はるかがいいと言っていました。そして最も経済的なのは台湾の金時でした。

実際のところ、ここ台湾で売られている他の品種のさつまいもよりもこれら三つは格段にうまい品種です。日本に住んでいらっしゃる方は日本の他の品種とも比べてみると面白い結果が得られるかもしれません。