自分で食べた柑橘類の種を取っておき、種まきをして育てています。
目次
発芽率が高い柑橘類
レモンやオレンジなど、いわゆる柑橘類は種をまくと結構高い確率で発芽します。時折うんともすんとも言わない種がありますが、体感で70%ぐらいは発芽するように感じています。
台湾で食べられる柑橘類
台湾では多くの種類の柑橘類を食べることができ、それらの一部をベランダで育てていたことがあります。
例えばポンカン、タンカン、アフォーラマンダリン、オレンジ、レモン、柳丁(台湾のオレンジ)、マーコット、シークワーサー、橘子(たぶんマンダリンオレンジ)です。これらはどれも種を発芽させ、0から育てていました。
ほかに橙やナガミキンカン(細長い金柑)などが売られていることもありますが、それらはベランダにありません。そのうちまた挑戦してみたいと思っていますが、以前買った橙には種がありませんでした。種がないと種から育てられませんね。
柑橘類の木はどれも似ている
いくつも種を発芽させてベランダで育てていますが、どれも見た目はそっくりです。葉の形もそうですし、色も茎の感じもそっくりです。木だけを見たら区別がつかないぐらい似ています。
そのため、名札は必須です。過去に処分した土の中に何かの種が残っていて、それが発芽したのがだいぶ大きくなってきましたが、いまだにそれが何なのかはわかっていません。発芽した場所的にはタンカンかポンカンなのですが、木を見ただけでは判断ができずにいます。
1つの種から複数の芽が出る
柑橘類の種子は多胚種子である場合があります。実際、1つの種からたくさんの芽が出てきて驚きました。これ、柑橘類に限らず、例えばマンゴーなんかもそうです。面白いものですね。
多胚種子とは
多胚種子とは、1つの種子の中に複数の胚を持ち、複数の芽が発芽するというもので、その中の一つは交雑種となりますが、それ以外は珠心胚という母側の遺伝情報のみを持つ杯で、その珠心胚から発芽した株は母側から栄養繁殖したクローン個体になるそうです。そして、このクローン個体は交雑種の株よりも強く生長するため、複数発芽した場合にもっとも元気な芽を残すと母側のクローン個体となるのだそうです。
なお、単胚種子というのは交雑によって生じたもので、単胚とあるように1つだけ発芽するようです。単胚種子は親のクローンではなく交雑種となります。単胚種子か多胚種子かは同じ柑橘でも品種によって異なるそうですが、多胚品種でも単胚種子が出現することはあるのだそうです。
種まきをして、その後どれも間引いたのですが、当時は多胚種子のことを知らず、何も考えずにもっとも元気なものだけを残していました。それらが多胚種子だった場合、無受粉のクローン株だった可能性があります。
祖父母の家にあったミカンの木
祖父母の家に帰省した時、庭に大きなミカンの木があったのですが、実が付いているのを見たことはありませんでした。帰省する時期が夏だったことも関係していたのかもしれません。
子供のころから漠然と自宅の庭にミカンの木があったらいいなぁと思い続けていた私ですが、ミカンには種がないものが多く、種から育てるというのはなかなかに困難であります。
ただ、やはり日本のミカンが恋しく、いつか機会があれば育ててみたいと思っています。
なお、以前にも記事にしましたが、台湾では愛媛38号や愛媛28号(紅まどんな)と思しき柑橘の苗が販売されています。
日本の柚子は台湾にない
台湾にも漢字で「柚子」と書く果物はありますが、これは日本の「ゆず」とは違い、むしろ文旦に近い品種になります。
お正月のおせち料理を作るにあたり、日本の柚子と同じものが売られていないか探し回っていたのですが、のちに日本の柚子は輸入が禁止されていることを知りました。
数年前までは日本の柚子の苗が台湾でも売られていたようなのですが、もしかしたら法律が変わったのかもしれません。今は一切売られなくなりました。
ありがたいことに日本の柚子農家さんから種を譲ってくださるというお話をいただいたのですが、輸入が禁止されていることをご説明し、お断りました。本当は喉から手が出るほどほしかったですが、禁止なのでやむを得ません。
加工品に含まれる種は加熱処理済み
実は台湾でも日本風の柚子の種を見ることはあります。それは、韓国から輸入されている柚子茶に混入した種です。柚子茶は柚子を砂糖やハチミツでジャム状にしたものをお湯で溶いて飲む飲み物で、どこのスーパーに行っても売られているほどには有名な飲み物です。それに種が入っていることがあります。
しかし、その種は加熱済みだと考えられ、発芽はしないものと思われます。それに、種が
柚子の調味料はスーパーなどでも売られていることがあるので、おとなしくそういった加工品の調味料を買おうと思います。
最後に
実が出来てみないことには一体何を育てていたのかはわからない部分があります。そもそも実ができないかもしれませんし、蓋を開けてみなければわかりませんが、このまま栽培を継続してみようと思っています。