台湾でタイワンモンシロチョウの羽化に成功した話

家庭菜園をやっているとそこへ虫がやってくることは多々ある、というより虫が来ない方が不自然と言えるぐらい虫が多くやってきます。

地域や育てている野菜によってやってくる虫の種類や量は異なると思いますが、例えば我が家で育てている二十日大根にはハダニとタイワンモンシロチョウがやってきます。ハダニは言わずと知れた「葉」をメインに植物にダメージを与える虫です。花が咲いているわけではないので、タイワンモンシロチョウは蜜を吸いに来たのではなく、卵を産みに来たと思われます。現に、多くの卵も確認できました。

今回はそのタイワンモンシロチョウが生んだ卵から幼虫を育て、蝶々になるまでのお話です。

蝶々が飛んできて浮かれていたあの日

いつからか我が家のベランダにも蝶々が飛んでくるようになり、なんとなく春を感じていたこの頃。マリーゴールドが咲いているからその蜜を吸いに蝶々が来たのだと思われます。なにやら白い蝶々。そういえば蝶々の名前なんて全然知らないな。

この白い蝶々の正体

モンシロチョウ、アゲハチョウくらいは知っています。我が家に来る蝶々は白い蝶々です。モンシロチョウかな?でも、私の住む台湾にもモンシロチョウっているのかな?調べてみると、「タイワンモンシロチョウ」というのがいることがわかりました。台湾ではそれを「紋白蝶」とだけ呼ぶこともあるようですが、日本のモンシロチョウよりも翅の黒い部分が多い印象です。仲間のようですが、ちょっと違う種類みたい。

食害される野菜たち

蝶々がベランダに来るなんて、春を感じていいなぁ、もっとたくさん花を植えようかな、なんて思っていた矢先、何やら野菜に異変が。

二十日大根の葉が何者かに食べられています。見るからに虫に食べられたような跡がたくさんあります。え?何?今までそんなに虫に食べられることなんてなかったのに突然何?

思い当たる節は、、、あります!ありますぞ!きゃつです!モンシロチョウです!

いやいや、タイワンモンシロチョウは葉を食べたりしませんよ(たぶん)。そう、葉を食べていたのはタイワンモンシロチョウの幼虫、アオムシ君でした。もっとも、この段階ではそのアオムシがタイワンモンシロチョウのものなのかもわかっていませんでしたが。

アオムシを育てることを決意!

タイワンモンシロチョウの卵

インターネットは本当に便利ですね。「緑 幼虫」などの中国語でインターネット検索をしてみたところ、ビンゴ!ずばりタイワンモンシロチョウの幼虫でした。ん~どうしたものか。よく見たら卵も散見されました。すべて処分する?いや、虫嫌いの妻はさておき、子供たちは虫の変化を目で見ることができれば、よい経験になるはず!そう思い立って、そのアオムシを育てることにしました。

アオムシの育て方

タイワンモンシロチョウの幼虫

用意したのは使わなくなった小さな水槽。そこにアオムシが好きな葉っぱを入れます。アオムシはアブラナ科の葉が大好き。まさに食していた二十日大根の葉と、冷蔵庫にあったキャベツの葉を少々入れました。そのままでは脱走してしまうのでラップで包み、空気が通るようにラップには穴をたくさんあけておきました。そして雨にも直射日光にも当たらない場所に置きます。一日で大量の排泄物を出していたのでこまめに清掃しながら成長を見守ります。

アオムシから蛹へ

タイワンモンシロチョウの蛹(さなぎ)

そうこうしていると壁に上り始め、蛹(さなぎ)に変化します。この段階で子供たちはかなりワクワクしていたようです。というかポケモンにもアオムシ、蛹(さなぎ)、蝶々と進化しているポケモンがいるようで、良い勉強になりました。実際の蝶々もこうやって進化するんだよ!

アオムシから蛹になり、蝶々になるという、完全に形が変わる昆虫を確か完全変態と言うんでしたね。カブトムシやクワガタもたしか完全変態と言うはず。見ていると本当に不思議なものです。あの丸っこいアオムシが、トゲトゲした蛹になるんですから。

羽化の準備

それで、そのまま水槽にくっつけておいても良かったのですが、蝶々になる前に移動することにしました。というのも、蛹にコバエのような虫が卵を産むためか群がるからです。蛹を守るために引っ越しをします。

なんでも良いとは思うのですが、大きめの紙コップにテープを逆さにして張り、そこに蛹を貼り付けました。両面テープがあると簡単ですね。

ちなみに引越しをするときに気が付いたのですが、蛹の状態でも尻尾部分は動くんですね。虫を払うがごとく右へ左へ「ふんっ!ふんっ!」という感じで。完全に固まっていると思っていたので意外でした。

ついに羽化するタイワンモンシロチョウ!

さて、蛹になってからおおよそ1週間で蝶々に羽化するらしく、そこからはじっと我慢の日々でした。で、運命の日が結構早くにやってきました(年を重ねるごとに、時間が経つのが早く感じるようになります)!

タイワンモンシロチョウの成虫

気がついたら羽化してた!!!

家にいる時は頻繁にパトロールしているのに、ほんの数時間のうちに羽化してしまっていました。速い!セミとかみたいに時間をかけてじっくり出てくるわけではないのですね。蝶々の羽化は速い!

家庭内で理科の授業

最初は夜に羽化したのですが、すぐに子供たちを読んで、出てきた蝶々を見せてあげました。子供たちも喜んではいましたが、心の中で一体どんなことを考えていたのでしょう。アオムシ→蛹→蝶々を全て数日間で見れたわけですから、なかなか面白い経験になったのではないかと思います。百聞は一見に如かず。きっと何かの役に立つはず。立ってほしい。

記録係:パパ

タイワンモンシロチョウが羽化するところ(まだ翅が乾ききっていない感じ)

後日、羽化する場面のタイムラプス撮影に成功しました。それは改めて子供たちに見せてあげようと思っています。なお、その記録を見る限り、タイワンモンシロチョウは約5分間で蛹から羽化していました(背中が割れ始めてから尻尾まで完全に出るまで)。そりゃ見逃すわけだ。