人工授粉なしでオジギソウの種を採取しました

2020年に義父より頂いたオジギソウの苗。その後、越冬させることに成功し、2021年も種の採取に成功しました。

オジギソウから種を取る

日本では1年草として育てられることが多いオジギソウですが、台湾で越冬に挑戦したところ、無事に越冬に成功しました。

台湾の平野部は冬でも10℃以上が一般的で、10℃を下回ることは年に10日もありません。毎年、極端に寒い日が1週間程度続くぐらいです。それぐらい暖かいことから、越冬できたのではないかと思います。

越冬できるなら必ずしも種を取らなくても良いのではないかと考える方もいると思います。私もそうでした。ですが、子供たちはそうは考えないようで、株の力を温存すべく種ができる前に花を取ってしまおうとしていたところ、子供たちから「ダメ」と言われてしまいました。

オジギソウの花

越冬できる状況において、種の採取は単純に増殖が目的となります。しかし、増殖させたところで決して広いとは言えないベランダでは何ができるわけでもなく、隣近所に配るにしても、オジギソウをもらって喜んでくれるかもわかりませんし、そんな大量に配るのも簡単ではありません。

実際のところ、子供たちは「花を取る」という行為が気に入らなかったようで、種がほしいということではなかったようではあります。100個を超える種、どうしましょう。

オジギソウの種ができるまで

2021年は採種するための行動を何もしませんでしたが、自然に受粉し、自然に結実し、種を付けました。このことから、何もしなくても種はできると言えますが、ただ、これは環境にもよります。

オジギソウの種ができない理由

オジギソウの花

オジギソウの種ができないとすれば、それは受粉がうまくいっていないからだと思われます。オジギソウの花の寿命は1日と短く、その1日の間に受粉に成功しないと種はできません。そのため、1日に1つだけしか花が咲かなかった場合、かなり絶望的となります。過去に花が1つだけ咲いた日に人工授粉と称して茎をトントンと叩いてみたのですが、その花は種をつけませんでした。

2021年は1日で最大40個の花が同時に開花しました。40個も同時に開花すると、人工授粉などせずとも自然と受粉するようです。もし、例えば1日に2個だけ花が咲いたならば、人工授粉に挑戦してみると良いと思います。その方が確実でしょう。

人工授粉は2つの花を何度か直接ぶつけるだけで十分です。茎を持って、花同士を近づけて、ポンポンとぶつけます。実際にそれで去年はたくさん種が採れました。

受粉後のオジギソウ

受粉後はいったん花がしおれ、なんともみすぼらしくなりますが、受粉に成功していた場合、少しずつ毛むくじゃらの豆の莢のようなものが大きくなり始めます。それが無事に成長し、熟せば種となるのです。

越冬に不安がある場合、種が採れると安心ですね。2020年は私も越冬できるか不安だったのですが、種が採れたことで安心できました。とはいえ、100個以上の種はいまだに大量に残っているので、さすがにそんなにたくさんは必要なかったのでは?と思っております。

2021年夏にオジギソウ栽培で行ったこと

7月までは細かく摘芯していました。そうすることで少しずつ枝が増え、最終的に大量の枝が発生し、葉も茂り、花も大量に咲きました。

一時、ハダニの被害が発生して、さらに新芽もかなり変形したのですが、無事に回復したようです。ハダニはいろんな対策がありますが、結局葉水が私には一番なようで、水やりの際に葉裏まで水をかけて洗い流します。なお、オジギソウは夕方になると自然に葉が閉じるのですが、その時間に葉水をすると、葉がすでに閉じていて裏面が露出しているのでより効果が高まると思います。

7月も中旬になると、枝の長さだけでいえば、去年開花した時と同じぐらいの長さになっていました。根元から数えて大体葉が10か所ぐらい。かなり摘芯しているのでこれでも押さえているぐらいです。

越冬したオジギソウ

去年は9月中旬につぼみが出てきましたので、ここからさらに2か月ぐらい余裕がある感じです。この段階ではもっと大きくなるのか、それともそろそろ開花するのかの判断が付きませんでした。一応オジギソウの開花期は7月~9月ということです。越冬した株なので、当然去年よりは大きいです。根元の茎も太い。

この段階ではさらに摘芯を続けていき、8月から開花させるために摘芯をやめる予定でいましたが、ちょうどこのころにつぼみができているのを発見しました。去年よりも2か月早くつぼみが出来ていたんです。2020年よりも早く開花し始めました。

そしてその後、9月までたくさんの花を咲かせ、10月はかなり少なくなりましたが、それでもまだ咲いています。

人工授粉なしでオジギソウに種ができる条件

オジギソウに種ができない場合、人工授粉をすることで改善される可能性があります。今回は人工授粉をしない場合に、どのような条件がそろえばオジギソウに種ができるのかを書いていきます。

最後に

性格に数えたわけではないのですが、2020年に採取したものと、2021年に採取したもので、大体300個ぐらいはオジギソウの種があります。いったいどうすれば良いのか。来年はオジギソウ配りのオジサンになりましょうか。

なお、2020年冬を無事に超えた越冬オジギソウは2021年の冬も越冬にチャレンジする予定です。多分大丈夫だとは思っているのですが、それより今は直近に迫っている台風18号の被害をどう食い止めるかに全神経を注いでおります。ベランダ全滅の予感。