アボカドをベランダで種から育てた方法

ベランダでアボカドを種から育てています。発芽から今に至るまで、どのようにお世話をしてきたのか、その育て方をまとめます。

アボカドを種から育てるにあたって

スーパーでアボカドを買って食べる場合、アボカドの中には種があって、その種を発芽させることでアボカドの木を育てることができます。

そんな種から育てるアボカドの木は収穫のためではなく、観賞用として、観葉植物として育てられたりもしています。

育て方

発芽から450日ぐらい経過したアボカドの木
発芽から450日ぐらい経過したアボカドの木

種から育てるアボカド栽培には何度か挑戦していますが、今ベランダにあるアボカドは2022年の6月ごろに発芽したものです。そう、まさに種から育てています。

まずは種を入手し、発芽させ、土に植え付け、水やりや虫に気を付けていればどんどん大きくなって、種からも育てることができます。

選定

アボカドと名の付くものなら種類は何でも良いと思うのですが、市場やスーパーで購入して、発芽させる前にまずは果肉部分(?)をおいしくいただくのと種を成熟させるために、アボカド自体が熟して食すのに適した時期になるのを待ちました。

種を取り出す

普通に調理する過程の中で、種が生ごみとして出てきたらそれを取っておきます。多少包丁で切れ目が付いてしまっても発芽には問題ないようです。

種からアボカドを育てるにあたり、この種が最重要になります。

茶色い薄皮を剥く

人工的に発芽をさせるので薄皮は剥いてしまいます。以前は皮を剥かなくても大丈夫だと思っていましたが、カビる原因にもなるかもしれないので最近は可能な限り剥くようにしています。

種からアボカドを育てる場合、これは必要な作業です。そんなに難しいものでもないので、しっかりと剥くと良いと思います。

種に爪楊枝か竹串を刺す

発芽に必要なのは水です。水に発根予定部位が浸かっていれば、つまりその部分が湿ってさえいれば発根して反対方向に発芽して芽が伸びていきます。

種の上下は形を見ればある程度わかります。割れている部分が上で、なんだか丸いポッチみたいになっている方が下です。下から根が出ます。上部分が尖っているタイプの種もあります。

下部分だけを1cm程度水に浸かるようにするので、コップなどの縁に爪楊枝や竹串などを使って浮かせるようにします。私はいつも三本の爪楊枝を使ってアボカドの種を支えるようにしています。

この方法は爪楊枝や竹串でなくても大丈夫だと思われます。大切なのは発根予定部位が湿っていることです。

セッティングが終わったらそのまま放置しますが、水が減って種が水に浸っていない状態にならないように要注意です。水が減ったら足します。

発芽

爪楊枝や竹串などを使ってアボカドの種を水に浮かべておけば、そのうち根が出て、その後に芽が出てくることがあります。こうなると発芽成功です。

発芽までの日数

今回は発根までに約一か月かかりました。結構時間かかりましたが、いつも大体数週間から一か月ぐらいかかっていたように思います。

発芽に挑戦しはじめたのが5月末で、発根したのが6月末でした。発根してからしばらくすると芽も出てきます。

土に植え替え

芽が伸びてきて5cmぐらいになったら土に植え替えました。水耕栽培で育てようかとも思ったのですが、土栽培の方が慣れているし、確実だと考えました。

水やり

最近は一週間に一度ぐらいしか水やりをしていません。それは、土が乾かないからです。

アボカドに限らず、周期を決めて水やりをするよりは、それぞれの鉢の様子を見て判断するようにしています。具体的には土が乾燥してきてから水やりをするようにしています。

というのも、我が家のベランダの環境のせいなのか、または鉢のサイズが合っていないからなのか、土の乾燥が遅いことがよくあります。アボカドに関しては夏場でも毎日は水やりをしていませんでした。日当たりが悪いのも乾燥が遅い原因の一つだと思われます。

種からアボカドを育てていると虫に悩まされることもあります。具体的にはコナジラミが大量発生したことがあります。

コナジラミは定期的なシャワーと、ニームオイルの散布で最近は見なくなりました。

摘芯と剪定

アボカドは放っておくと側枝が出ずに上へ上へと一本の茎だけで伸びていきます。側枝を出させるには摘芯をすると良いのだそうですが、うまくいかないこともあります。

確かに摘芯後に確かに新しい枝は出ますが、二本以上枝が出たこともあれば、一番上に出た枝一本のみが上へ上へと伸びていったこともあります。

種からアボカドを育てる場合、発芽直後は当然ものすごく小さいので、まずは生長を見守るのが良いと思われます。

今後はとにかく大きく育てて、ベランダでもてあますぐらいの高さになったら切ろうかなと考えています。

アボカドの増やし方

今回はアボカドを種から育てる試みですが、アボカドは接ぎ木が一般的なのだそうです。

ただ、種から育てる場合でも、5年ぐらいで実がなった例があるそうなので、種から育てても実がなる可能性はあるようです。

最後に

アボカドを種から育てる場合、観葉植物として育てることができます。種から育てる場合、収穫はあまり期待できないそうですが、絶対にできないということでもないようです。

今後も栽培を継続してみます。