ベランダで玉つづりと思しき多肉植物を育てています。今までの経過をまとめます。
目次
多肉植物「玉つづり」
多肉植物について何も知らなかったころ、いろんな多肉植物を育ててみたくなって販売店で購入したのが「玉綴」と書かれた多肉植物でした。台湾在住なので購入したのは台湾です。
調べてみると、日本語でも「玉つづり」というのがあります。おそらくは同一種ではないかと。
そんな出会いだった玉つづりですが、育ててみると今までに育ててきた多肉植物とは違う特徴があることに気が付きました。
セダム属
玉つづりはセダム属です。学名はSedum morganianumで、モルガニュームやモルガニウム、モルガニアナムやモルガニアムなどと呼ばれることもあるようです。前述の通りここ台湾では玉綴と書かれていました。
なお、google検索では圧倒的に「玉つづり」の検索結果が多いです。次にモルガニューム、モルガニアナム、モルガニウムと続き、モルガニアムに関しては100件に満たない結果でした。
新玉つづり
玉つづりと関連して、多肉植物の新玉つづりというのも存在することを知りました。新玉つづりはネットで写真を見る限り、私の購入した玉つづりよりも葉が短く、丸っこい印象を受けます。逆に私が購入した玉つづりは葉が新玉つづりよりも長く、尖った形をしています。
我が家の玉つづり
購入した玉つづりを継続して育てていますが、これまでにいろんなことがわかりました。
冬越し
台湾ではベランダで問題なく冬越し出来ていますが、日本の多くの地域は台湾よりも寒いので、冬は室内に入れるなど、対策をした方が良いと思います。
耐寒性
私の住む台湾は冬に10℃を下回ることが数回あります。それ以外は冬とは言っても大体10℃以上はあり、比較的温暖な気候であると言えます。山間部でもない限り、霜が降りることは通常ありません。
そんな台湾の気候では、冬でも問題なくベランダで育てることができています。
夏越し
夏場は直射日光を避け、風通しの良い日陰などに移動すると良いようです。ただ、我が家ではそのまま直射日光に当てています。台湾の日差しでも生き延びています。
バスケットで吊るす
玉つづりはどんどん伸びていくのですが、自重に耐え切れず横たわり、そして鉢を飛び出し、どんどん下へと伸びていきます。
先端は上を向こうとしているようなので、日光の方は向きたいが、それに体が耐えきれていないと言った様子。でもその下にぶら下がる感じがまた美しく、鉢を吊るす形で装飾している場合もあります。
我が家では吊るす場所も吊るすための道具もないのでまずは普通の鉢で育てていて、地面に付きそうになったら底上げなどしています。
花
玉つづりには花が咲くのだそうです。でも我が家ではまだ見たことがありません。咲く時期は夏。
ネットで調べてみたところ、赤に近いピンク色の花が咲くようです。そこまで育てるのにはちょっと時間がかかりそうですね。
置き場所
玉つづりは日光の当たる場所に置いています。日当たりの良い場所の方が生育が良いように感じたためです。
夏は直射日光を当てない方が良いという意見もあるようなのですが、気にせず日向に放置しています。日陰に移動したらもしかしたらもっと大きく育つのかもしれません。
葉がすぐ落ちる
玉つづりの葉は手で触ると簡単に取れてしまいます。これは元気な状態でも同じで、手で触っても落ちるし、ベランダで水やりをしているときに体がちょっと触れただけでも、ホースが当たっただけでもかなりの数の葉が落ちてしまいます。
そのため、設置場所はできるだけ体が振れない場所にした方が良いでしょう。また、むやみに触るようなことはせず、遠くから観察した方が良いと思われます。触りたくなりますけれども。
根腐れに強い
エケベリアなどはあっという間に根腐れしますが、玉つづりは比較的根腐れに強い印象があります。実際他の多肉植物よりも頻繁に水を与えていますが、根腐れしたことがありません。
販売店で購入する際、店員さんから「水やりを怖がらないでください!ちゃんと水やりしてください!」と言われました。他の多肉より水やりがやりやすいとか、根腐れしにくいということだったのだと思います。
土も多肉用ではなく、普通の培養土に植えたりしていて、それでも根腐れしたことはありません。普通の土で育てているパッションフルーツと同居させてもいますが、今のところ問題は発生していません。
増やし方
玉つづりは挿し木をすることで増やすことができます。具体的には、玉つづりの茎を切り、下の方の葉を取り、それをきれいな土に挿しておくと根が出て株が増えます。
また、葉挿しすることもできるので、落ちた葉を土の上に置いておくだけでも根が出て株が増えます。一般的には切り口を乾かしてから土に挿すのだそうです。
最後に
購入後順調に育っていた玉つづりだったのですが、二年ほど前にベランダがいたずらに遭い、多くの植物を処分した際にこの玉つづりも一度処分してしまっていました。
後日処分したゴミの中から一部を救出して、育て続けて今に至ります。以前のような隆盛を取り戻すために今もお世話を続けています。