ベランダ菜園は常に害虫との戦いで、毎年毎年頭を悩ませております。そして今回は害虫駆除のために取り入れた粘着シートの話です。結論を書くと、めっちゃ効果あります。
目次
粘着シートとは
ベランダ菜園に限らず、植物を栽培している場所には虫が発生することがあります。そんな虫を駆除する方法や防除する方法はたくさんありますが、粘着シートは害虫駆除の方法の一つです。
その名の通り、粘着シートは粘着質の物質が紙やプラスチック、ビニールなどのベースに塗られているものや、テープ状になったもので、それらを害虫から守りたい植物のそばに設置すると害虫が粘着部分に付着して捕らえられるという仕組みのものです。
粘着シートの色
粘着シートはいろんな色があります。というのも、虫の種類によって好きな色が異なるからなんだそうです。
商品の説明書きには対象となる害虫が以下のように書かれていました。
- 黄:ハエ、カイガラムシ、アブラムシ、蛾、◎コバエ
- 青:ハエ、カイガラムシ、アブラムシ、蛾、◎アザミウマ
- 黒:ハエ、カイガラムシ、アブラムシ、蛾、蚊
粘着シートを導入した目的
私が粘着シートを導入した目的は、アザミウマの駆除でした。毎年毎年原因不明の症状が植物に出ていて、最近になってアザミウマのような虫が付着しているのを発見したからです。
アザミウマを駆除する方法を調べてみたのですが、化学農薬を使わない場合、かなり難しいことがわかりました。となると、もはや化学農薬に頼るしかないのかと半ばあきらめていたのですが、物理的に捕獲する方法を使えば根絶は無理でも、多少は数が減るのではないかと考えました。
減ってくれれば植物の生長する余地が生まれます。逆に減ってくれなければ植物の生長が阻害され、思うように作物を育てることができなくなります。
そう、ターゲットはアザミウマ。そこで、青色の粘着シートを買い、実験的に他の色である黄色と黒も買ってみました。
粘着シートの設置方法
シートタイプやテープタイプなどがありますが、私が購入したのはちょっとかわいらしいシートタイプ。チョウチョのような形をしていて、サイズは10cm四方ぐらいです。
シートは上から吊るすようなタイプもありますが、私が購入したタイプは鉢の土部分に差し込むようになっています。粘着部分に貼られた白い保護紙を剥がし、土に差し込んだら設置完了です。
紐で吊るすようなタイプもあったのですが、紐をつけるような場所が用意できそうになかったので、植木鉢に挿すタイプにしました。
植木鉢に挿すタイプのメリットとデメリット
植木鉢に挿すタイプの粘着テープは吊るす必要がないので手軽に導入できるというメリットがあります。
しかし、植物に近いため、葉がくっついてしまったり、子供が触ってしまったり、水を与える時に木が付いたらお尻にくっついてしまっていたりします。これらはデメリットだと考えられます。
粘着シートの効果
害虫駆除のために導入した粘着シートの効果は目を見張るものがありました。設置したその日からもう何匹もコバエを捕まえはじめ、よく見ると確かに青色の粘着シートにはアザミウマのようなものも見えます。ただ、それが本当にアザミウマなのかは動いていないので良くはわかりませんでした。もしかしたらホコリだったということも考えられます。
病気を防ぐという意味でもその辺を飛び回る虫は取り去りたいです。そういう意味ではかなりの成果が出ました。実際、飛び回るコバエの数は圧倒的に減ったように思います。
ただ、一度だけヤモリがくっついてしまったことがあって、その時はいたたまれない気持ちになりました。ヤモリはコバエを食べてくれるのでむしろ益虫ぐらいに考えているからです。
かなり強く粘着シートにくっついてしまっていたヤモリは、ゆっくりとはがし、手足に付いた粘着物質は洗剤と油で落としてあげました。その後、自然にはなったところ、無事に壁をよじ登っていったので、なんとか自然に帰れたのではないかと思います。
ヤモリも捕まえられるぐらいの粘着力なので、コバエたちはひとたまりもないでしょうね。実際、かなりの数が粘着シートに付着しました。
なお、アザミウマが完全に駆除できたかと言うと、そうではありません。やはりすべては難しいです。でも、若干でも減ってくれたのではないかと思います。個人的には導入して良かったと思います。
効果が高かった色
三色使ってみて、効果が高いと感じたのは青と黒です。アザミウマのようなものは青にばかりつきました。ほかはコバエが多かったのですが、コバエは青と黒に多く付きました。
設置場所や環境にもよると思うので一概には言えませんが、我が家のベランダでは黄色には虫が付きにくかったです。もちろん全くと言うことは無く、いろんな虫が付きましたが、他の色と比べた場合に黄色は効果が低く感じました。
最後に
今後、粘着力が落ちてきたり、一面に虫が付いてそれ以上虫が付かないという状況になることが想定されるので、そうなったら新しいものに交換しようと思っています。
少なくともコバエは減りましたし、植物にとって良い影響もあると思われるので、今後も害虫駆除のための粘着シートは使い続けようと思っています。