家庭菜園で農薬を使いたくないときのアイデア 目指せ安全農園

家庭菜園と虫は切っても切れない関係にありますが、その虫が害虫だった日には目も当てられません。今回はそんな害虫を駆除するために使用される農薬についてのお話です。

農薬とは

農薬とは野菜や果実を育てる際に特定の目的のために使用される薬の事。一般的には害虫駆除や病気対策として散布されることが多いです。

農薬のメリットは生産管理が楽になり、事業として農業をする方にとっては商品の品質の安定、および人件費の削減にもつながるとても大切なものです。もしも農薬がなければ虫に食害されたり、虫の糞尿によって病気が発生して収量が減ったりしてしまい、安定して農地から食卓に収穫物を供給できなくなります。

でも、農薬は人間の体にとってもよくない成分が含まれていることがあります。そのため、農薬の種類や使用料については細かく規定があります。それを超過しないように農家の方は調整しながら農薬をしようしているんですね(もちろん無農薬にこだわっている農家の方もいます)。

可能であれば農薬は使いたくない、と考える方は農家の方でも多いそうです。しかし、事業として行う上でやむを得ず農薬を使用するのだとか。

台湾の野菜

現在私は台湾に滞在しておりますが、台湾では虫食いの野菜がたくさん売られています。日本のスーパーでは廃棄処分されかねないような痛み方をしたものも平気で売られています。もちろんきれいな野菜の方が買う方も気持ちが良いですが、穴が開いている野菜というのも自然と言えば自然。普通に売られています。

台湾は日本の多くの地域よりも温暖な気候のため、虫も多いと言われます。市場などでもハエが大量に飛び回る中で肉や魚が売られていますし、上記の通り穴あきの野菜もたくさんあります。

日本と同じ量の農薬で対処できるのかは不明ですが、台湾の方は農薬にかなり敏感になっているという状況もあります。生野菜は体を冷やすという理由のほかに、農薬が心配と言う理由で食べない方もいます。それだけ農薬が多く使われているのかと思えば、実は流通させる際の農薬規定量は日本よりも厳しい量に設定されている場合もあるそうです。ただ、規制をかいくぐって農薬を大量に散布した野菜が販売されていることを心配している方もいます。

農薬を使わずに害虫対策

農薬を使えば早いのですが、小規模の家庭菜園ではできれば農薬を使わないで済ませたい。そんな風に考える方も多いと思います。効果は絶対的に市販の農薬の方が高いと思いますが、自作で忌避剤を作ったり、殺虫剤を作ったりしたこともあります。

唐辛子スプレー

唐辛子とニンニク、米酢には虫が嫌がる成分が含まれているらしく、これら3つを漬け込んで作るのが唐辛子スプレーです。家庭菜園でよく使われています。市販品もありますが、自作もできます。

唐辛子とニンニクの成分は水には溶けだしにくいため、お酢、もしくはアルコールを用いるのだそうです。唐辛子とニンニクを適量米酢に1か月漬け込んでおけば完成。

唐辛子スプレーは希釈して使います。どのぐらい希釈するかは人それぞれのようですが、おおむね10~1000倍といったところのようです。

過去に1000倍で希釈していた時はほとんど何も変わりませんでした。そして最終的に10倍ぐらいにして使い始めたのですが、その後虫は減ったように思います。

対象はアブラムシです。一時期大量発生していたアブラムシは完全にいなくなりました。もっとも、唐辛子スプレーが原因でいなくなったのかははっきりとはわかりません。唐辛子スプレーと水によるシャワーを1日おきにやっていたので、水によるシャワーの効果も大きかったのではないかと思います。

ハダニに対する効果は微妙です。というのも、いくらかけてもハダニは付いていたからです。とはいえ、以前のような大繁殖ということはなくなりました。

そしてコナカイガラムシにはまったく効きません。

なお、唐辛子スプレーを炎天下に使用したらスプレーがかかったところだけ葉が黄色くなってしまいました。唐辛子スプレーに限らず、植物に何かを散布する場合、炎天下は避けた方が良いと思います。私はそれから夕方の太陽が沈む直前ぐらいの時間に使用するようにしています。

廃油スプレー

揚げ物を作った時の廃油をスプーン1杯、それから食器用液体洗剤をスプーン1杯、最後に水を300ml程度スプレー容器に入れ、フリフリして乳化させ、葉裏などに散布するのが廃油スプレー。

虫って体を油で覆われていることが多く、水ははじいてしまうことがあります。廃油スプレーならジワッと染み込み、洗剤が気孔をふさぐことで呼吸ができなくなって駆除できる、という仕組みなんだそうです。

これは忌避というより、殺虫して対策することになります。虫に直接噴霧です。希釈せずに使います。しかし、ハダニはこれをかけても元気でした。翌日も元気にタムロしていました。多少は減ったのかな?

牛乳スプレー

文字通り牛乳をスプレーします。牛乳は乾燥すると膜ができます。それを利用して、虫の気孔をふさぎ、窒息させます。

個人的にこの方法はあまりお勧めできません。理由は、牛乳が乾くと白い膜になるのですが、植物に白い膜が付いて、見た目が美しくないからです。翌日、乾燥後は水のシャワーなどで洗い流すようですが、その白い膜は簡単には流れてくれませんでした。

私が試した時はニオイは気になりませんでしたが、大量に使えばニオイも出てくると思われます。

水によるシャワー

成分はH2Oのみ。水道水をシャワーノズルで植物の葉裏に散布するだけ。ハダニやアブラムシなどの虫はシャワーをするだけで結構簡単に落ちていきます。それを流してしまえば虫対策ができます。

実は私が一番のススメなのはこの方法。夕方などにやれば植物に対する負担も少なく、かつ効果も高いです。ただし、コナカイガラムシは強く植物にくっついているためほぼ効果がありません。

虫が付きやすい植物を撤去する

最終手段にも近い感じがありますが、虫の対策がどうにもうまくいかない場合は、虫が付きやすい植物を撤去するという方法もあります。というのも、虫がたくさん付く植物が1つあるだけで、そこから虫が移動し、他の植物にも影響が出るからです。

例えば過去に我が家のベランダでハダニが多く発生したのは紫蘇、さつまいも、カボチャ、大豆です。アブラムシは百日紅(さるすべり)に大量発生しました。コナカイガラムシは山芋、オジギソウによく付いています。

撤去は悲しいのでできればしたくないと思っていますが、どうにもならないときは最後の手段として撤去も検討しますし、実際に撤去したこともあります。

最後に

ハダニとアブラムシは水によるシャワーと各種スプレーをたまに使うことでかなり減ると思います。

今後の課題としては、コナカイガラムシをどうするかです。今のところ効果的な方法が見つかっておりません。