酸味のある果物の代表と言えばレモンを思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、実はレモンの種は発芽させてレモンの木を育てることができます。
今我が家には発芽から一年ぐらい経つレモンの木があるので、これまでにやったことなどをまとめておきます。
目次
レモンをベランダで種から育てる
食卓を彩るさわやかな酸味が魅力のレモン。レモンを包丁で切ると種が入っていることもありますが、その種は発芽させてレモンの木を育てることができます。
レモンの有名な産地と言えばイタリア。似たような気候であれば、レモンの木自体はベランダでも育てることができるのだそうです。
過去にも発芽に挑戦して、ベランダで種から育てていたことがあります。でも、それは事情があって処分してしまっていました。今回は再挑戦です。
レモンの種
レモンの中には種がない種なしレモンも存在しますが、種が入っているレモンも一般的で、普通にスーパーでレモンを買うと中に種が入っていることが多いです。
その種は他の柑橘類と見た目はそっくり。種だけを見てどの柑橘類なのかを当てるのは至難の業です。
種まき
レモンを発芽させるには種を取り出し、それを土に植える必要があります。今回私は種をそのまま土に埋め込むだけでしたが、無事に発芽し、成長していきました。
過去にはレモンの種の皮を剥いてから発芽に挑戦したりしたこともありますが、皮を剥いても剥かなくても発芽するときはするし、しないときはしないように思います。
また、湿らせたキッチンペーパーで包んでおくだけでも発芽はすると思います。実際他の柑橘類はそれでも発芽しました。
発芽
レモンに限らず、柑橘類の発芽はなんだか細い棒みたいなものが出てくるところから始まります。双葉みたいなものは出てきません。双葉は土の中に残し、芽だけが出てきます。
その様子はなんだか小さなアスパラガスかのようですが、実際それはレモンです。
間引く
大量の種を一度に一つのポットにまいたので、複数発芽したものから一つを選別し、他を抜き取って間引きました。
たくさん育てたい方はそれぞれをまた植えなおすなどすれば株数を増やせると思いますが、我が家はベランダということもあり、栽培スペースに限りがあるので一つに絞りました。
冬越し
発芽したばかりの幼い苗の状態でもベランダに放置して冬を越えたので、台湾の冬ぐらいなら問題なく越えられるようです。ただ、レモンで有名なシチリア地方の1月の平均最低気温は8℃程度のようなので、平均気温が8℃を下回る地域は対策が必要かもしれません。
我が家は平均最低気温が1月でも13℃ぐらいあるので余裕でした。
夏越し
レモンの木は夏に強いようで、台湾の夏も難なく越えることができました。特段日よけなどもしていませんし、そのままほったらかしで問題ありませんでした。
ただ、他の柑橘も同じですが、真夏は新しい枝が出たりはあまりしないようです。じっと耐え忍んでいるのか、栄養を蓄えているのか、とにかくあまり変化がありません。
日当たり
レモンは日当たりの良い場所を好みます。これは柑橘類全般に言えそうです。我が家でもできるだけ日当たりの良い場所に置いています。
土
土はその辺にある使い古しの培養土を使いました。しばらく新しい土は買っていません。
園芸店にあるような果樹用の土や、発芽用の土が良いのではないかと思います。
剪定
まだ小さいので剪定はしていません。レモンに限らずベランダにある植物全般について言えることですが、必要以上に剪定するのは控えようかなと最近は考えています。
あまりにも茂るとか、枝がぶつかるとかない限り、しばらくは放置しようと思っています。
水やり
他の果樹同様、水やりは土が乾燥してきてから行っています。毎日毎日水を与えてずっと湿らせていると根腐れを起こしたりする可能性が高まります。
水は土が乾燥してきてから与えます。
何年で実ができる?
レモンは苗木から育てた場合、3~4年で実が付くそうです。でも、種からの場合、そもそも園芸店で売られているくらいのサイズになるまでに2~3年かかるので、合計で5~7年かかる計算になりますが、それは早かったケースで、実ができるまでにもっともっと時間がかかる可能性もあるそうです。
しかも種からの場合は親の性質を引き継がないのが一般的で、どんなレモンができるかもわかりません。収穫目的の場合は接ぎ木苗を買った方が早いですし、品種も確定していて良いように思います。
最後に
日本にいる時、輸入品のレモンが多く売られており、でもそれらはポストハーベスト農薬(収穫後に使う農薬)の防カビ剤がかかっていると聞かされてきました。だから皮は食べない方が良いと。
でもレモンって皮もはちみつ漬けにしたりできるんですよね。だから自宅でレモンを育てられたらといつも思っていました。
今は無農薬のレモンをいただくこともあるのですが、自宅でもぜひ収穫したいと種から育て始めています。何年かかるかわかりませんが、継続してお世話していきたいと思っています。