トイレの貯水槽で水漏れ?!自分で修理した方法

かなり前から気が付いてはいたのですが、どうやらトイレの貯水槽の内部で水漏れが発生しているようで、少しずつではありますがずっと水がチロチロと流れ続けている状態が続いていました。

台湾に住んでいることもあり、どうすれば良いかわからなかったのですが、構造を調べ、自分で修理することに成功したので記録しておきます。

トイレの水漏れ

トイレの水漏れとは文字通りトイレのどこかで水漏れが発生している状態です。

貯水槽から便器内に漏れる

貯水槽から便器内に水が漏れるのは主に貯水槽からの水の流れを止める止水弁がなんらかの理由で機能していない可能性があります。

その場合の多くはゴムの劣化だったりします。そのため、水を止めているゴムの止水弁を交換することで水漏れが直ることが多いです。

実際我が家でも頻繁にゴムの交換を行っています。

貯水槽内の給水部から漏れる

外部の水道管から貯水槽内に水を貯めるための給水器(台湾では進水器と言います)が何らかの理由で機能していない可能性があります。

その場合、給水器(進水器)を交換することで水漏れが直ることがあります。今回我が家のトイレはまさにこれでした。

トイレの構造

トイレの修理をするにはトイレの構造を知る必要があります。今回は水漏れなので貯水槽周りの構造を調べてみました。

水平になろうとする力

水には水平になろうとする力があり、水道管でつながった場所であればその高さは同じになり、水平となります。トイレの水を貯水槽から便器内に流す仕組みはこれを利用しています。

貯水槽内にためた水の水面は便器よりも高く、便器の排水レバーによって弁が開かれることで水平を保とうとする力により水が一気に便器内に流れ込み、貯水槽内の水は減り、便器内は水で満たされて両者の水平を保とうとします。

すると今度は便器の排水管に勢いよく水がたまり、排水管内の水面の高さよりも便器内の水面の高さが高くなることで貯水槽から水が便器内に流れ始めてからすぐかほぼ同時に排水管から便器内の水が排泄物とともに下水へ流されていきます。この時、ある程度の水量が便器内にないと下水へ流れにくくなることがあります。そのため、貯水槽にためる水の量というのも大切になりますが、それは給水器 (進水器) で調節できることが多いです。

給水器の交換手順

今回我が家のトイレは給水器(進水器)の劣化による水漏れでした。以下の手順で給水器を交換しました。

元栓を閉める

トイレの修理をするときは水が流れてきてしまっては困ってしまうので、元栓を閉めてから作業をしました。

元栓を閉めるのは簡単で、大きなマイナスドライバーか硬貨などで閉めることができます。結構な力がいる場合があり、どうしても回らない場合は無理をしないで専門業者を呼ぶ方が良いと思います。

貯水槽につながる配管を取り去る

元栓と閉めたら今度は貯水槽につながる配管を取り去ります。温水便座があるトイレの場合、そちらにも配管がつながっていることがあります。これは必ずしも取る必要はありませんが、我が家のトイレはその配管が邪魔になって貯水槽につながる配管が取れない構造になっていたので私はすべて取り去りました。

この際、貯水槽に直接つながる配管が貯水槽の下部につながっていると、そこから一気に水が出てきます。そうなる前に、一度排水しておくと良いと思います。元栓を閉めてから普通にトイレを流す動作をしておけば貯水槽の中身は排水され、貯水槽の中の水が少なくなり、作業がしやすくなります。

給水器(進水器)の交換

給水器(進水器)はネット通販で購入しました。以前地元のお店では800元ぐらいと言われたのですが、ネット通販では120元ぐらい(日本円で500円ぐらい)で買えました。購入するときは自分のトイレと合うかをしっかりと確認する必要があります。一応説明文などをしっかり読んでから購入しましたが、実際に装着するまで私は不安でした。

まず、古くなって水漏れしている給水器を貯水槽から取り出し、新しい給水器を同じように設置します。

給水器には貯水槽に水を供給するための部位と、もう一つ水が出る部位があり、そちらは便器につながる別の配管に接続しました。そうすることで水を流した時、便器の水が空になった後、少しだけ便器の方に水が流れ、下水のニオイや下水から虫が上がってくるのを防ぐことができます。

給水器の交換の際、特にシールテープなどは使いませんでした。給水器に付属しているパッキンだけで今のところ特段問題は発生していません。

給水量の調整

貯水槽への給水量は給水器を調整することで変更できます。以前は一度水を流すだけでは完全に排水することができないことが多かったのですが、貯水量を増やしたことで無事に一発で流れるようになりました。以前は古くて調整もうまくできませんでした。

作業完了

給水器の交換作業は以上です。思ったよりも簡単でした。水漏れも止まり、貯水量も増えて無事成功と言えそうです。

最後に

水漏れは専門業者にお願いするのが最も早く、しかも確実です。ですが、台湾に住んでいるとなかなか呼びづらかったりもします。そこで今回は自分でやってみたのですが、費用も安いし、トイレの構造も知れたので良かったなと思っています。

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