スイートバジルの栽培最低気温を確保して冬越しさせる試み

数年前から毎年ベランダでスイートバジルを育てています。そんなスイートバジルを冬越し出来ないか模索しております。

ベランダでスイートバジル栽培

初めてスイートバジルの種を入手したのが2021年の年始。それ以来、三年連続でスイートバジルを栽培しています。

1月や2月に種まきをしてほとんど発芽しなかったこともありますが、3月に種まきをしたら無事にたくさん発芽しました。場所は台湾です。

なお、台湾の中でも冷涼な部類に入る台北の3月の最低気温は15℃ぐらいです。そして最高気温が22℃ぐらいになります。

発芽最低気温

スイートバジルの発芽温度は20~25℃だと言われます。そのため、最高気温と最低気温の平均値がおおむね20℃を超えたころに種まきをすると発芽率が高くなると考えられます。

事実、2月までは発芽率が悪かったですが、3月になると発芽率が上がりました。

ということは、スイートバジルは20~25℃が生育に適していると感じる温度なのではないかと思います。

冬越し

冬越し準備予定のスイートバジル
冬越し準備予定のスイートバジル

3年連続でスイートバジルを栽培している私ですが、都度種を取り、翌年はその種から育てています。しかし、スイートバジルは一応多年草。そんなに強い植物ではないようなのですが、一応最低気温に気を付けてさえいれば冬越しもできる植物なのだとか。

もっとも、紫蘇のようにこぼれ種からもどんどん発芽していくので、冬越しをしなくても春にまた種まきをして、秋に採種するのを繰り返していれば一応毎年栽培はできます。むしろ日本ではそれが一般的で、一年草のように育てるのが一般的だそうです。

ベストは25℃

スイートバジルがもっとも生育に適した気温は25℃だそうです。また、スイートバジルは10℃に近づくと枯れる可能性が高くなります。

台湾は日本よりも暖かい地域が多いです。しかし、冬には10℃を下回ることもあります。11月も例えば台北の最低気温は平均で18℃です。暖かいとは言っても、25℃をキープできるほどではありません。

無対策は不可

温暖な台湾でも、無対策では冬を越えることができません。しかし、どのぐらいの気温でキープするのが良いかというと、前例があまりないのでわかりません。

平均20℃以上をキープ

発芽温度を基準に考えてみることにしました。

2月に発芽に挑戦した際、発芽率はあまり良くありませんでした。3月に発芽に挑戦した際は比較的発芽率が良かったです。ということは、スイートバジルが安心して生育できると感じる気温は最低でも3月と同程度だと考えられます。

秋や冬で3月と同じぐらいの気温になるのは11月です。つまり、12月になると2月同様にスイートバジルにとってはあまり生育に適していないくらいの低い気温になってしまうということです。

具体的には、3月や11月の最高気温と最低気温の平均はおおよそ20℃です。20℃をキープすることを目標にしました。

スーパーエルニーニョの影響

エルニーニョ現象はペルー沖の海面水温が基準値よりも0.5℃以上高い年は暖冬になるという現象ですが、2023年はさらに上昇してスーパーエルニーニョと呼ばれています。

そのため、2023年は例年よりも暖かい冬、暖冬となる地域が増えるかもしれません。そうなると冬が苦手な植物には過ごしやすい冬となるでしょう。

つまり、我が家のスイートバジルも冬越し出来る可能性が高まるということが言えそうです。

12月から対策

これまでは10月か11月に種を取って撤収していましたが、2023年はさらに栽培を続けます。そして、上記考察に基づき、12月から寒さ対策を施そうと思います。

植え替え

2023年はちょっと不便な場所に生えていて、移動できないので、冬越しのために鉢に植え替えることにしました。鉢なら自由に移動できます。

置き場所

ベストは室内に置くことです。室内ならベランダよりも気温が高いからです。

暖房器具を使うことはほぼありませんが、もしも使う場合はその熱風が当たらないような場所に置こうと思います。

ビニール袋で覆う

寒さに弱い植物を冬越しさせる方法の一つにビニール袋をかけるというものがあります。こうすることで冷たい外気から守る簡易ビニールハウスのようにするという発想ですが、ベランダに放置する場合はそれでも良いかもしれません。もちろん室内でビニール袋を併用しても効果はあると思います。

なお、ビニール袋で覆うためには小さく剪定しなければなりません。

剪定

あまり大きい株だと移動が面倒です。そこで、移動のために剪定をしました。

種類にもよるのかもしれませんが、草本類は葉を全て切ってしまうと水を吸い上げる力が弱まり、そのまま枯れてしまうことがあります。過去にそれでパプリカなどを枯らしたことがあります。

そのため、剪定は葉を残す形で行いました。全体的にこじんまりとはしましたが、先端には葉が残っています。こうすることで水を吸い上げる力を維持し、枯れることを防ぐ狙いがあります。

最後に

スイートバジルは種から育てても夏や秋にはかなり大きな株になります。そのため、冬越しをしなくても十分に収穫もできますし、扱いも簡単ではありますが、せっかくなので冬越しに挑戦してみようと思っています。