世界最大の果実をつけるジャックフルーツ(パラミツ)を発芽させて育て始めました

台湾に住み始めてから気にはなっていたのですが、最近になって初めて菠蘿蜜(波蘿蜜)と呼ばれる食べ物を食べました。日本語にするとジャックフルーツ(パラミツ)。あ!ジャックフルーツ(パラミツ)って聞いたことある!と思った2022年のある日、ジャックフルーツ(パラミツ)の発芽に挑戦しました!

台湾で売られているジャックフルーツ(パラミツ)

ジャックフルーツの実(中身)
ジャックフルーツ(パラミツ)の実(中身)

台湾に住み始めてから今まで見たことのないフルーツを色々食べてきましたが、ここまでジャックフルーツ(パラミツ)ってまともに食べたことがなかったように思います。

台湾では街路樹に

ジャックフルーツ(パラミツ)の木は街路樹のように街に生えていることもあり、その大きな実を街で見ることもできますし、それを丸ごと市場で売っていたり、中身を取り出して売っていたり、買うチャンスはたくさんあります。

パンノキに似ている

似た植物にパンノキがあります。パンノキも台湾ではよく生えていて、ぱっと見はかなり似ているのですが、パンノキは小さく、ジャックフルーツ(パラミツ)は大きいという違い、また食べ方にも違いがあり、パンノキはスープにしたりします。パンノキもジャックフルーツ(パラミツ)もパンノキ属に属する植物です。

台湾では「菠蘿蜜/波羅蜜」

台湾の言葉では「菠蘿蜜」と呼ばれるこの果物を私も含め、私の周りの人は誰も買わないのですが、まったく食べないというわけでもない様子。今回買ってみて思ったのは、味は悪くないのですが、バナナやドリアンのような発酵臭があること。もしかしたらそれが苦手な方はいるかもしれません。まずいという意見も聞きます。私は味は悪くないと思いました。

それで、菠蘿蜜って何?と思って調べたのですが、日本語ではジャックフルーツ(パラミツ)と呼ばれるそうです。ジャックフルーツ(パラミツ)という名前は聞いたことがありました。ああ、これがジャックフルーツ(パラミツ)か!という感じでした。パラミツという呼び方もあるようです。菠(ぱ)蘿(ら)蜜(みつ)ということでしょうか。

ビタミン豊富で注目

ジャックフルーツ(パラミツ)は栄養価が高く、栄養の面で最近注目を集めているそうです。今までそういう目線で見たことはありませんが、これから市場で見かけたらまた買ってみようと思います。

中に大きな種がある

ジャックフルーツの実をかじったところ
ジャックフルーツ(パラミツ)の実をかじったところ

ジャックフルーツ(パラミツ)の一つ一つの粒をかじると中に大きな種が入っています。かなり大きいです。この種は周りを薄皮で包まれた状態で、その周りに果肉が付いています。

ジャックフルーツの種
ジャックフルーツ(パラミツ)の種

この種の大きさはウズラの卵より一回り小さいぐらいのサイズ感。間違って飲み込んでしまったら詰まるのではないかと思います。食べる時は種をできるだけ取り出してからでないと安心して食べられません。

ジャックフルーツ(パラミツ)を育ててみた

台湾で見かけることのあるジャックフルーツ(パラミツ)の種が手に入ったので、発芽させてベランダで育ててみることにしました。

発芽率は高い

発芽したジャックフルーツ
発芽したジャックフルーツ(パラミツ)

発芽に挑戦したジャックフルーツ(パラミツ)だったのですが、発芽率はかなり高かったです。生命力が強いようです。挑戦した時期は秋から冬にかけての気温が少し低くなってきたころ。10個ぐらい発芽に挑戦しましたが、ほぼすべて発芽しました。

密閉袋で放置したところ発芽した

種を入手してからいきなり土にまいたのではなく、最初は薄皮をできるだけむき、湿らせたキッチンペーパーで包んで、それをさらにジップロックなどの密閉袋に入れて常温で放置していました。すると種は緑色になり、発根し始めました。発根したものを土に植えたんです。

間引き

たくさん発芽したジャックフルーツ(パラミツ)だったんですが、そんなにたくさんあっても我が家の狭いベランダでは育てられないので2つを残して処分しました。残りの2つも春になったら1つに絞り、植え替えようと思っています。

かなり丈夫な木

種から発芽したジャックフルーツの木
種から発芽したジャックフルーツ(パラミツ)の木

ジャックフルーツ(パラミツ)の木はかなり丈夫な印象があります。そもそも発芽率も高く、それから生長が不安定になることもなく、少しずつではありますが順調に育っています。生長速度が遅いのはおそらく時期的な物で、春からの生長に期待しております。その前に植え替えですね。

使用した土

土はその辺にあった余っている古い土を使いました。あまり良い土ではありませんが、今のところ問題は出てきていません。植え替え時は水はけがよくなるように工夫して、やはり古い土を使おうと思っています。

低温限界

ジャックフルーツ(パラミツ)を育てるには冬でも気温10℃以上が必要だそうです。私が住む地域は冬でも普段は最低気温15℃前後なので、寒波などが来ない限りは問題ありません。日本の場合、沖縄以外の地域では工夫しないと冬越しは難しいのではないかと思います。

ベランダで栽培は難しい

実際のところ日本でもここ台湾でもベランダでの栽培はかなり難しいのではないかと思います。

というのも、ジャックフルーツ(パラミツ)の実は大きいと15kgを超えます。高さも50cm以上、幅も40cm以上になることがあるそうです。とにかくデカい!

そのため、一般的なベランダでは少々困難だと思われ、大きなベランダか庭がないと難しいのではないかと思います。

収穫を目指すよりナナフシの餌に

ベランダで収穫まで目指すことが困難であると判断したのですが、その後、飼育しているナナフシがジャックフルーツ(パラミツ)の葉を好んで食べることが発覚し、それからはナナフシに餌として与えるためにお世話をしています。

害虫被害

ジャックフルーツ(パラミツ)は葉裏にハダニが付くことがあります。そもそもジャックフルーツの葉はごわごわしていて、葉が重なり合うとお互いの葉を傷つけあうぐらいに固いのですが、それでもハダニが付くことがあります。見つけ次第捕殺するのは当然として、定期的に忌避剤を使って防除しています。

最後に

我が家のベランダで今後どのように生長していくかわからないジャックフルーツ(パラミツ)ですが、これからもお世話を続けていこうと思います。