ベランダで植物を育てているとこの時期落ち葉が発生します。樹木の落ち葉もそうですが、夏秋に作っていた野菜の残渣なんかもあって、それらは燃えるゴミに出しても良いのですが、土に返したいなと思い立ちました。
今回は腐葉土づくりについて書いた記事です。
目次
土に返したいと思い立つ
ベランダで植物を育てていると、落葉樹は秋から冬にかけて葉が落ち、常緑樹も季節問わず葉が落ちることもあるし、野菜類、草花類も当然枯れたり、葉が落ちたりします。
それらは放置すれば虫がすみついたり虫の餌になったりするわけですが、腐葉土にして再利用する方法もあります。
我が家のベランダも落葉樹があります。また、栽培に失敗した植物や寒くなって枯れた野菜などもあります。それらを土に返したいと思い、腐葉土づくりに挑戦しました。
腐葉土の作り方
まずはざっくり手順を書きます。
- 落ち葉集め
- 落ち葉を乾燥させて枯れ葉を作る
- 袋や木枠に枯れ葉を入れ、水をかける
- 1週間に1回ぐらいかき混ぜながら発酵を促す
腐葉土づくりは落ち葉集めから始まります。ベランダで腐葉土を作る場合は落ち葉集めが最初の難関かもしれません。地域によっては公共施設で発生した落ち葉を無料で譲ってくださる自治体もあるようなので、そういうのを利用するのも良いかもしれません。
完全に乾燥して枯れ葉になっている落ち葉はそのまま使えば良いのですが、まだ水分を豊富に含んでいるような、緑が残っているような落ち葉は乾燥させてから腐葉土づくりをします。というのも、水分を含んだままだと分解が進むのが遅いからです。
規模が大きい場合は地面に木枠を設置してその中に枯れ葉を入れ、さらに発酵促進剤や米ぬか、水を入れてビニールシートなどで覆い、1週間に1回程度かき混ぜながら発酵させていきます。
ベランダなど、規模が小さい場合は袋を使って腐葉土づくりができます。例えば不織布でできた袋では通気性があるので発酵を促すという意味ではメリットがあります。ビニール袋の場合、通気性はないので定期的に新しい空気を循環させる必要がありますが、穴などが開かない限り液漏れなどの心配はありません。木枠をベランダで再現するのに使用していない植木鉢なども使えます。
私はビニール袋を使ったり植木鉢を使ったりしています。腐葉土づくりで大切だと思うのは、枯れ葉を一か所にまとめられることと、定期的に新しい酸素を供給できること、水をかけたときのメンテナンスが容易なことです。ビニール袋で腐葉土を作る場合はかき混ぜ回数を増やしたり、定期的に新しい空気を入れる作業が大切になります。
腐葉土ができるまでの期間
枯れ葉の量や材料の質にもよると思いますが、3~6か月ぐらいで腐葉土になるようです。ちなみに作り始めて1週間ぐらいでも森林のような香りがすることがあります。良いニオイは良い傾向だと感じています。
腐葉土に使用する材料
腐葉土と言うだけあって、「葉」が「腐った(発酵した)」状態の「土」状の物を指します。つまり、腐葉土の材料は葉です。広葉樹の葉が使われることが多いようですが、雑草などでも作れるのだとか。
また、発酵を促進するための資材も販売されていますし、米糠を入れることでも発酵を促進することができるのだとか。
腐葉土づくりに向かない葉
針葉樹の葉は分解が遅そうです。
茎や根は分解が遅いため、腐葉土づくりには向きません。ただ、雑草などのように茎が柔らかいものは別かもしれません。私は柔らかい草類の茎は一緒に入れてしまっています。木の茎や草類でも木質化してしまっているものは腐葉土の材料としては不向きです。なんにせよ、硬いものは入れず、柔らかいもので挑戦するのが良いと思います。
広葉樹の葉が良い
草類の葉は乾燥すると非常に薄っぺらくなるものが多いです。その点、広葉樹の葉は乾燥してもしっかりしていて乾燥した葉特有のカサカサした感じが多く残り、腐葉土づくりに向いているように感じます。
タマネギの皮は固い
タマネギの皮は固く、簡単に分解されないようで、いつまで経っても原型をとどめていました。そのため、タマネギの皮は腐葉土づくりに向かないように思います。タマネギの皮をどうしても腐葉土にして処理したい場合、細かく切った状態なら多少は分解が速くなるかもしれません。
腐植土とは
私の住む台湾で「腐葉土」という商品を目にしたことがありません。その代わり、「腐植土」というのを見たことがあります。しかし、その見た目は日本で見慣れていた腐葉土とは異なるものでした。
材料を調べると有機材料を発酵させたものとあります。つまり、葉に限らず、様々なものを腐葉土のように発酵させたもののようで、材料は違えど、腐葉土と同じような扱いができる物のようです。もっとも、台湾ではそれほど普及している印象はありません。
ミミズに食べさせると別の物になる
当初、腐葉土づくりをしているビニールや鉢にミミズも投入していました。ただ、今になって思えばそれは腐葉土づくりというよりも、ミミズ堆肥づくりでした。ミミズを使って生ごみを処理するコンポストはミミズコンポストと呼ばれるそうです。
最後に
SDGsという言葉も聞きなれた感がありますが、ベランダの植物も循環させることができそうです。