山芋の地上部分にできるむかごを食すのではなく、地中に埋めてそこから山芋を育てる試みをしています。今までの経過やどのように育てているかなどをまとめていきます。
目次
山芋をむかごから育てる
ここ台湾にも山芋はあります。スーパーや八百屋さんに行くと日本産のものも売られていれば台湾産のものも売られています。
中身が白い山芋もあれば紫の山芋もありますが、今回私が育てようとしているのは白い山芋です。
山芋はプランターでも育てられます。山芋はベランダでも育てられます。事実、過去に山芋の収穫に成功しました。
いろいろ反省点はあるものの、それでも40cmぐらいにはなったのでひとまずは成功と言ってよいでしょう。当然むかごも収穫できました。この時は小さな種芋から育てたのでした。
育て方
山芋の育て方はとにかく放置に限ると思っています。それはむかごから山芋を育てる場合も同じです。
山芋の選定
今回山芋をプランターで育てるにあたり、使用した山芋は昨シーズンにこぼれ落ちたむかごを使用しました。
厳密には昨シーズンにこぼれ落ちたむかごが春先に勝手に生えてくるので、それをそのまま栽培した形です。むかごさえ手に入れば種芋を作る必要はありません。
そのため、選定作業はしませんでした。一体どのむかごから芽が出たのかもよくわかっていませんが、今年は計8個ぐらいは芽を出しました。
花壇で栽培
生えてきた場所はそれぞれプランターが多かったのですが、すべて花壇に移しました。というのも、プランターでは他の植物が育てたかったことと、そもそも我が家のベランダでもっとも日当たりが良いのがその花壇だったからです。
プランターを利用する場合は形に注意しましょう。というのも山芋の地中部分は基本的に下へ下へと伸びていくのですが、障害物があると異様な形になるし、最下部まで行ったらL字に折れ曲がってしまいます。
さらに鉢底を這うように成長するため、収穫後に調理する際、皮むきが非常に面倒になる可能性があります。十分な深さを得られるプランターにするか、中板などを利用して長いもを斜めに育てるかなどをした方が収穫後の扱いが楽です。
なお、今回はむかごからの栽培のため、特段深さなどは気にしませんでした。これは、むかごから山芋を育てる場合、そんなに大きくならないと踏んでのことでした。
植える時期
今回はこぼれ種(こぼれむかご)からの栽培のため、特段意識して植えたわけではありませんが、昨シーズンに自然にこぼれた(落ちた)むかごから春ごろに芽が出てきました。
そのため、むかごを保存しておき、植え付けるなら春が良いと思われます。適当にばらまいておけば勝手に芽を出すような気すらします。
なお、むかごは球状の芽のことで、これを肉芽(にくが)と呼ぶのだそうです。種ではありませんが、肉芽を用いれば株を増やすことができます。
水やり
もちろん適宜水は与えますし、与えすぎないように注意もしますが、それは他の植物と同じです。特に変わったことはしていません。
肥料
肥料は特に意識して与えていませんでした。それでも山芋は育ちます。むかごみたいな1cm程度の小さな肉芽(にくが)から結果的に10cmぐらいの山芋になったので、決して悪くない成果だと思います。
蔓の方向調整
山芋は蔓がどんどん伸びていきます。一般的には上へ上へと伸びていくのですが、伝うものが近くに無い場合は横へ、あるいは下へ伸びていきます。
蔓(つる)が変な方向に行かないように調整はします。しかし、それ以外はほぼ放置して、秋になって地上部が枯れるのを待ちました。
むかごから収穫へ
むかごから山芋を育て始めて一年が経過しました。最初に掘り起こした山芋は2cm程度にしかなっておらず、こんなものかと落胆しましたが、2個目の山芋は10cmぐらいになっていて、しっかりと山芋の様相を呈していました。これならむかごから山芋は育てられると言えそうです。
この10cmぐらいの山芋を来シーズン再度栽培したら30cm~40cmぐらいにはなるかもしれません。つまり、むかごから山芋を育てる場合、3~4年もあればよく見るサイズになる可能性があります。そして、むかごは一年目から収穫出来ています。
むかごからむかごを収穫
そもそものスタートがむかごで、種芋ではなかったこともあってか蔓の長さは種芋を用いた時よりは短かったです。でも、むかごから成長した蔓にもむかごが付きました。
つまり、むかごから発芽した場合もむかごを収穫できることがわかりました。むかごはむかごから収穫できます。
むかご栽培の難易度
これまでむかごを栽培していて難しいと思ったことはありません。勝手に生えてきますし、蔓の方向さえ管理しておけば放任で問題なかったです。
山芋に関してはキレイな形にするための工夫が必要になりますが、これは植え付け時にすべてが決まり、すべてが終わります。最初は難しくもありますが、そこさえ工夫してしまえば、あとは日々お世話を続け、収穫を待つのみです。
最後に
山芋やむかごは収穫が非常に楽しい野菜です。また継続して育てていこうと思います。