一眼レフ用のレンズが壊れてしまってからだいぶ経ちましたが、どうにもならないのでレンズを分解してみました。あわよくば修理ができればと期待したのですが、素人には難しい壊れ方をしていたようです。
目次
便利ズームが壊れたので最近はスマホで写真撮影
過去に便利ズームが壊れた件については記事で触れていました。
最近のスマホは便利ですからね。写真撮影なんかはむしろ得意技。一眼レフが無くても広角写真ならなんとかなるかも?
とは思うものの、結局のところ私はそれでも一眼レフが大好きなようで、一眼レフがどうしても恋しくなってしまいました。
壊れたレンズの症状について
壊れてしまった便利ズームの症状について詳しく書いておきます。
具体的には「1.オートフォーカスが効かない」と「2.視界にテープのようなものが写り込む」です。
1.オートフォーカスが効かない
最初の症状はこれでした。突然にオートフォーカスが効かなくなってしまった上に、シャッターが切れなくなったのです。
おかしいと思い、ズームを伸ばしたり縮めたりしてみたのですが、全く効果なし。何が何だかわかりませんでした。
2.視界にテープのようなものが写り込む
そうこうしていると、どうやら先ほどまで撮影した写真に影が映っています。それで、レンズの中を覗いてみると、なにやらテープのようなものが視界に入りました。
テープと言っても、セロハンテープのようなものではなく、いわゆる導線をテープ状にしたテープのことです。あれの正式名称はなんというのでしょうか。あのテープがなぜレンズのど真ん中に鎮座しているのかは不明でしたが、とにかくそれが邪魔になっている上に、どうやらそのテープに異常が発生したためにオートフォーカスなどの制御ができなくなっているようでした。
修理・・・できるの?
日本で入手したレンズを台湾で修理できるかは不明でしたが、相当高額になるのではないかと思い、自分で修理できないか考えてみました。
テープが基盤から抜けているだけなら差しなおせば直る?それともレンズの分解はそんなに簡単じゃない?いろんなことを考えました。
しかし、いずれにしてもレンズが壊れてそれを台湾で修理に出すということはしたくなかったので、自分で分解することにしました。
分解してレンズの構造を知る
実はレンズの構造をあまり知りません。今回はレンズの構造を知る良い機会でもあります。
とはいえ、テープをどうにか元の位置に戻せたとしても、レンズを再度組み立てられなければ結局使えなくなってしまいます。
一つ一つ丁寧に分解して、ねじの紛失などを起こさないように気を付けました。
レンズってたくさんのねじが使われていて、基盤や、基盤に繋がる配線がたくさん入っています。ズーム部分の基盤は構造が特に面白いものでしたし、いざ分解してみると基盤を除けば意外とシンプルなのだということもわかりました。
それでもレンズの分解が簡単だという意味ではありません。やはり細心の注意を払う必要があります。
高難易度の修理が必要だったようで
分解を進めていくと、今回の故障の原因と思しき箇所にたどり着きました。
わかりますでしょうか。テープが切れています。
この状況を見る限り、テープを元に戻すとかそういうレベルの修理ではないことはわかります。これ、少なくともテープ交換が必要なようです。
そしてここから更に奥のところにテープの破片のようなものがレンズのところに落ちていました。
これは引っ張り出す時に切れたのか、元々切れていたのかは不明です。ですが、”なんらかの理由”によりテープの接着が剥がれたか、浮いた状態になり、ズーム機構がテープを巻き込んだためにテープを切断し、そのためオートフォーカスができなくなると同時に切れたテープの破片がレンズ内部に混入したと考えられます。
“なんらかの理由”については接着剤の経年劣化、もしくは使用環境による劣化が考えられそうです。残念としか言いようがありません。
今回の修理はここで断念しました。さすがに自分でテープの交換はできそうにありません。
まとめ
いろんな焦点距離に対応できる便利ズーム。単焦点レンズなどと比較すると画質では劣るのかもしれません。でも、旅行などで何本も高品質な単焦点レンズを持ち歩くのも荷物が増えるためちょっと億劫になります。そんな時に便利なのが便利ズームです。私はそれを日常的に使っていました。
今回、便利ズームの故障によってスマホカメラで代用できないかや、なんとかそれを修理できないかと考えてもみたのですが、スマホで代用できる部分もあるように思いますが、やはり一眼レフを使いたい欲求もあり、しかしながら修理は簡単ではありませんでした。
今回の故障を通してレンズの構造を少し知ることができました。また今回の出来事は今後のカメラ構成を考える良いヒントにもなったように思います。