2023年5月に咲いた胡蝶蘭だったのですが、再度そこから花が咲いてくれることを期待して花後に花芽を途中まで切り戻しました。その結果とそこに至るまでの事を書きます。
目次
2023年の胡蝶蘭
以前から胡蝶蘭をベランダで育てていました。しかしその胡蝶蘭は訳あって処分することとなり、2023年に改めて胡蝶蘭をいただいたので今育てているのは新しい胡蝶蘭になります。
以前のは白色の胡蝶蘭。新しくいただいたのはピンク色の胡蝶蘭です。
胡蝶蘭の開花期間
花の種類によっては朝咲いて昼には花が終わってしまっているものもありますし、夜だけ咲くとか、何ともはかない花がありますが、胡蝶蘭の花は複数実にわたって楽しむことができます。
今までの経験だと一か月以上は花がもちます。でも、例えば胡蝶蘭の花が咲いた状態で購入したものなどは、すでに枯れ行く過程にある場合があり、すぐに枯れ始めることがあります。過去に仕事の関係で胡蝶蘭をたくさんいただいたことがあって、その時は、届いたときは非常にキレイに花がそろっているのですが、早いものは数日で枯れ始めました。
胡蝶蘭は何回咲く?
胡蝶蘭は複数回咲きます。今までの経験で言えば、種類によっても異なるかもしれませんが、少なくとも我が家の胡蝶蘭は2020年に二回咲きました。年を越して翌年に新しい花芽が出てきて再度咲いたこともあります。
2023年に再挑戦した際は、5月ごろに一度咲き、本記事執筆時の10月までその一度きりでした。株自体はまだ生きているので、栽培を継続しています。
1シーズンに複数回咲かせる方法「二度咲き」
私が胡蝶蘭を1シーズンに複数回咲かせたときは以下のようなやり方をしました。
花が終わった後の花芽を根元から切るようなことはせず、花が終わった花芽を、根元から3~4節残しておきます。そうすると残った節の部分から新しい花芽が分岐して出てくることがあります。
しかし、2023年はこの方法で失敗しました。もっとも、時期が悪かったとか、株の生長が不十分だったとか、一株しか実験していないのでそういった理由もあった可能性があります。
見た目は多少悪くなりますが、再度花を咲かせるという目的があるならば、個人的には花が終わった後に花芽を3~4節残して切りつめて、更に花が咲くのを期待して放置するのも良いと思いますが、株に体力を蓄えさせて、長く育てることを目的とする場合は二度咲きに期待せず、花が終わったら花芽を根元から切ると良いそうです。
複数年咲かせる
その昔、胡蝶蘭は異常なほど栽培が難しいと感じていたのですが、最近は環境さえ整えられればそれほど難しいとは感じなくなりました。
胡蝶蘭は基本的に多年草で、複数年咲かせることができます。一般の草花との違いは培地と水の与え方、設置場所です。それらに気を付けていればその年の花が終わっても翌年も咲かすことができますし、実際に過去に成功しています。
培地
培地はいつもミズゴケのみを使用しています。胡蝶蘭は根が露出するのがスタンダードなので、無理にミズゴケのなかに押し込むようなこともしませんし、土での管理とは全くの別物となります。ミズゴケを使っていればとりあえず一安心だと考えています。
水の与え方
胡蝶蘭の水やりは慣れるまで大変です。毎日水を与えたらおそらくすぐにダメになる(腐る)と思われます。一般の植物よりも多肉植物などに近い水やりの方法で良いのですが、葉に水をかけると良くないという話も目にします。
水を与える際はミズゴケが乾燥していることを確認してから与えるようにしていますが、胡蝶蘭は多少水がなくても生きていけます。ミズゴケの乾燥具合の見極めが慣れるまで難しいですが、実際に触って、触れる位置のミズゴケがほぼ乾いたら水を与えます。我が家では2023年夏、月に1~2回程度しか水を与えませんでしたが、今も元気です。
設置場所
胡蝶蘭は直射日光に当たると葉が焼けることがあります。油断して葉を焼いたことが何度もあります。そのため、直射日光を避けて設置すると良いです。
葉焼けすると光が直接当たっていた部位が黄色くなってきて、そこからその葉は枯れてしまいます。それを防ぐためにも胡蝶蘭は日陰に設置するようにしています。
台湾では街の街路樹などにも胡蝶蘭が巻き付けられている場合がありますが、それらは直射日光が当たり続けるような環境というより、木の葉などに光が遮られ、時折光が差す程度の環境になっているようです。
2023年の我が家の設置場所は少々日が強い場所だったこともあってか葉焼けがひどいように思います。直射日光は適度に遮断した方が良いです。
最後に
胡蝶蘭は1シーズン内に2回咲くことがあります。それにそもそもが多年草なので、その年の花が終わっても、翌年には新しい花芽が出てきて開花することもあります。
ベランダで毎年胡蝶蘭の花を楽しみたい場合、設置場所とお世話の仕方に注意して育てていくと良いと思います。