以前からベランダで苔栽培にチャレンジしているのですが、今回はベランダから苔を取ってきて苔テラリウムに挑戦しました。
目次
苔栽培は難しい
以前からベランダで苔栽培に精を出している私なのですが、ただただ水を与えて湿度の高い状態を維持しているだけではうまいぐあいに苔が繁殖してくれなかったり、うっかり直射日光に長く当ててしまってカピカピになってしまったりして、今まで順調に言っているとは言い難い状態が続いています。
かと思えばベランダの中でも一番日当たりが良いところに勝手に繁殖しだしたり。でも、そうやって勝手に繁殖しだしたものを別の場所に移動したり、移植したりするとてきめんにダメになったりします。
とにかく苔栽培は難しい。苔の知識が乏しい私のような人でも苔テラリウムなんて作れるのでしょうか。
我が家の苔を知る
我が家のベランダには何種類かの苔があります。それを以前はスナゴケかスギゴケの仲間だと思うということを書いたのですが、この種は胞子嚢の形を見る限り、どうやらそのいずれかでもなさそうで、むしろGoogleレンズではアゼゴケと出ます。アゼゴケの胞子嚢にそっくりです。ほかにもいくつか候補はあるのですが、スナゴケやスギゴケでないことは間違いなさそうです。
苔テラリウムづくり
苔テラリウムを作るにあたり、密閉できるガラス容器を探しました。運よく使っていないガラス瓶があったのでそれを使うことにしました。
密閉できた方が良いのか、そうじゃない方が良いのか考えたのですが、湿度を保つために密閉することにしました。ガラス瓶なので蓋を取れば換気もできます。もしも問題が発生したら蓋を取るなどの対策をするつもりでしたが、密閉しても今のところ特段問題は発生していません。一応毎日霧吹きで水を与えているのでその時に多少は換気できているものと思われます。
四角いガラス瓶もあったのですが、今回用意したものは丸いガラス瓶です。理由は簡単で、四角い方がガラスがデコボコで、反射により中が見づらかったからです。
苔テラリウムに使った土
苔テラリウム用の土というのが日本では売られているようなので、それを使うのが良いのではないかと思うのですが、あいにく私の住む台湾では簡単に手に入らなかったので、小粒の赤玉土を少々と、ベランダで植物を育てるのに使っていた土を使いました。
ベランダで使用していた土は一応熱湯をかけて殺虫・消毒してから使用しました。
苔テラリウムに使った苔
苔テラリウムに使う苔はベランダの植木鉢に生えていたものです。河川敷などに行けばたくさんの苔が生えていますが、それを採取することが厳密には違法になるというのはここ台湾も日本と同じです。
苔以外に苔テラリウムに入れる物
今回は苔以外入れません。でも、きれいな砂で道を表現したり、石や枯れ木を入れて風景を作ったり、人形などを入れてかわいい感じにしたりと、苔テラリウムはいろんな作り方ができると思います。
苔テラリウムの作り方
経験がないので結構適当ではありますが、以下の手順で苔テラリウムを作りました。
- 赤玉土小粒をガラス容器に入れる
- 殺虫・消毒済みのベランダの土を赤玉土の上に敷く
- 水にしばらく浸けておいた苔を配置する
苔テラリウムの設置場所
私は北向きの窓のそばに置いています。たまに南側に置いてみたりもしていますが、北側で何ら問題は発生していません。ベランダも直射日光が当たる場所より、半日陰みたいなところの方が苔は多そうです。もっとも、直射日光の下でもなぜか元気な苔もいますが。これは種類にもよるのかもしれません。
苔テラリウムの水やり
密閉した容器に入れているので、壁が水滴で濡れているうちはまだ水分があると考え、それが乾いてきたころに霧吹きでシュッシュッと水を全体に吹きかけています。1週間に数回程度です。密閉しているのでもっと少なくても良いかもしれません。
苔テラリウムに発生する虫
コバエが卵を産んでしまうため、ウジ虫のようなものが発生することがあります。密閉しているため空気を求めているのか、壁をよじ登ってきます。直径1mmにも満たない小さなウジ虫なので見つけるのも一苦労ですが、見つけ次第ティッシュなどで駆除しています。
換気をしようと蓋をあけっぱなしにしたりしているとコバエが入って卵を産むことがあります。要注意です。
また、中に入れる苔にもともと卵やウジ虫が付いている場合があります。苔を使う前に水に浸しておくという方法もあるようですが、私は途中から面倒になり、直接使うことにしました。虫は後で出てきたら駆除すればいいと考えました。
なお、農薬は今のところ化学系も天然系も使っていません。
苔テラリウムを作った1ヶ月後
苔テラリウムに入れたコケなのですが、若干徒長し始めたように見えます。これは日照不足とかの問題かもしれません。
ベランダに生えている苔は見たところ徒長していないので、確実に環境によるものではあると思われます。
対策としては日当たりを改善するとかになるかと思いますが、まだやってみなければわかりません。
苔の寿命
苔の寿命ってどのぐらいなんでしょうか。ベランダに生えている苔は、調子が良い時もあれば調子が悪い時もあります。なんだか茶色くなってしまっているときもあるので、一年草かの如く毎年新しい苔と入れ替わっているようにも見えます。
世代交代がうまくいけば、同じ場所に長年同じ種類の苔が居座り続けるということも可能なのではないかと思います。
最後に
まだまだ改善の余地がありそうな苔テラリウムづくりですが、今のところ楽しくやっています。これからもっといろんな種類の苔を充実させたいです。