春先からどんどん枯れていったマンゴーの苗。なぜ枯れるのか考えてみました。ベランダで栽培しているマンゴーのお話です。
目次
枯れていくマンゴー
何度栽培に挑戦しても枯れていくマンゴー。かろうじて残っていたのは玉文という品種のマンゴーの苗でした。
新芽が大量に発生してボコボコになっている部分は、カルスと呼ばれる部位である可能性が浮上しました。異常と言えば異常ですが、特段気にする必要もないようで、そこからうまく芽が出てくることもあるようです。実際、芽が出始めました。
その後、古い幹は切り取り、新しい芽も1つに間引きましたが、とうとう枯れました。根っこを引っこ抜いてみたのですが、側根がほぼなく、主根がかなり長く、とぐろを巻いたような状態でポットの中に入っていました。
マンゴー栽培失敗の原因
一体なぜ失敗したのでしょうか。台湾在住なので気候的に問題はないように思います。考えられることを以下に列挙してみました。
- 根腐れ
- 虫の影響
- 病気
- 鉢が小さすぎた
- いきなり鶏糞を混ぜた
どれも可能性がありそうです。側根がないというのはなにかしらの理由で側根がうまく育たなかったか、消失したかのどちらかでしょう。虫さん?それとも根腐れ?水には強く、むしろ水切れを心配していたぐらいなので、毎日しっかり水やりはしていました。ただ、よく見ると鉢底はかなり湿っている状態だったようです。
それとも虫でしょうか。ポット内にカタツムリのような虫やダンゴムシのような虫をよく見かけました。また、他の植物では新芽のところにアザミウマや白くて小さいダニのような虫を確認しました。もしかしたらそれらの虫がマンゴーにも付着していて新芽がダメになってしまっているのかもしれません。ただ、アザミウマにしてもその白いダニにしてもすごく小さく、目視もじっくり見ないと見えません。新芽が枯れる原因は虫の影響を強く疑っています。
鉢というかポットのサイズも気になります。主根が鉢の底でとぐろを巻いていました。
なお、植え替え時に土に鶏糞を混ぜたことがあったのですが、それはてきめんに枯れました。
懲りずに始める水耕栽培
最近またマンゴーで水耕栽培も開始したのですが、実は水耕栽培の方がよほど成長が速いです。まだ豆部分(双葉?)がついているので、栄養が豊富だということでしょうか。また、土の影響、土中の虫の影響も受けていないからということもあるかもしれません。根は先端のみ白くて、それ以外は黒に近い茶色です。先端まで真っ黒な根はもう生きていないのではないかと思っています。
如何せんベランダにて土で育てている植物たちは突然成長が止まったり、葉が奇形になったりしやすいです。ですので可能な限り水耕栽培で育てようと思って継続していたら、大きい方は55cmぐらいになりました。いまだかつてないデカさです。豆部分があるうちは水耕栽培で可能な限り大きくすると良いかもしれませんん。
マンゴーの種の水耕栽培の方法
最初は湿らせたキッチンペーパーで包んでおき、乾燥させないようにします。1週間もすれば根も芽も出てくると思うので、あとはコップなどに爪楊枝や針金などを使って固定します。
水は最低でも二日に一回は交換した方が良さそうです。そうしないと少しずつ水が変色していきますし、水中の酸素が減少して発育に影響が出ると考えたからです。日当たりがよくなくても成長はしますが、部屋の中でも日当たりの良い場所があれば、そこで育てるのがベストだと思います。
黒くなるマンゴーの種
芽出しをしているとき、または水耕栽培中に黒くなる種があります。原因まではわかりませんが、そういう種は大体うまくいきません。諦めて次の種に挑戦する方が良いと思います。黒くなりやすいのは、種の周りの薄皮を剥いたときにべたべたしている種が多いように思います。もしかしたら雑菌が繁殖してしまっているのかもしれません。
なお、ちゃんと発芽している場合でも、土に植え替えて1~2か月経過したら種の部分は黒くなって朽ちていきます。ただこの場合、色は黒いのですが、自然に枯れていく感じに近いです。
水耕栽培から土栽培に移行する時期と方法
こうなるともはや水耕栽培で育て続けたくなるのですが、豆部分が枯れたらそうもいきません。液肥を使えば何とかなるかとも思ったのですが、やはり植木鉢に植えてベランダに設置したいです。というのも水耕栽培に使える液肥というのを使ったことがないのと、日当たりが悪いからです。固定も難しいですし。
液肥の用意ってどうやるのでしょうか。ハイポネックスみたいなのは台湾で見たことがありません。もちろん水耕栽培をしている農家さんの話も聞くので液肥自体は入手可能なのだと思いますが、近所では見ないんですよね。水に溶かして使う粉末タイプみたいのは持っているのですが、濃度がいまいちわかりません。今度やってみましょうか。
土に植えるなら前述の通り鉢の大きさもポイントになってくると思われます。今回の苗たちは少し大きめの、深さのある鉢を用意しようと思っています。可能な対策はできる限り取りたいです。
そういえば台湾で鉢植えのマンゴーって見たことがないですね。インスタで探すとないわけではないようですが。見つけたのは日本の農家さんでした。とてもきれいにされていて、見ていて心地が良かったです。ただ、ベランダにあのサイズの鉢を設置するのはちょっと勇気がいります。結構大きかったです。
最後に
今回はベランダで栽培しているマンゴーが枯れる原因について考察してみました。台湾に住んでいる限りマンゴーは比較的簡単に手に入ります。もちろん時期もありますが、挑戦しやすい環境と言えます。今後もうまく育てる方法を探して頑張って栽培していきます。
現在残っているマンゴーは水耕栽培の金煌という品種と、愛文という品種です。金煌の方が種が大きいので、水耕栽培でとことん大きくしてから土に移行したいと思っています。愛文の方がすでに種が朽ち果て、土への移植待ったなしです。先ほど書いた通り、まずは液肥による水耕栽培に挑戦してみるのも良いかもしれません。今台湾は連休なので、挑戦するには良いタイミングかも。