おうちで台湾料理 ダンピン(蛋餅)の簡単な作り方 レシピ

台湾旅行の醍醐味の一つに現地の朝食屋で朝食を食べるということがありますが、そんな台湾の朝食屋でほぼ確実に食べられるのがダンピンと呼ばれる台湾の庶民食。そのダンピンの作り方をまとめました。

ダンピンの材料(2~3個のダンピンが完成します)

ダンピンは小麦粉からできたダンピンの皮と、具に当たる卵焼きの2つのパーツに分かれています。ダンピンの皮を作るには以下の材料が必要です。

  • 薄力粉 80g
  • 片栗粉 20g
  • 水 200ml
  • 塩 少々

そしてダンピンの具に当たる卵焼きは、純粋な卵焼きのみのプレーンと、トウモロコシを入れたコーンダンピンなど、中に何を入れるかで呼び方も変わります。今回はトウモロコシを入れたコーンダンピンの材料です。

  • 卵 3個
  • トウモロコシ(粒タイプ缶詰) 大さじ3
  • 塩 少々

ダンピンの作り方

ダンピンの皮の材料を混ぜたところ
ダンピンの皮の材料を混ぜたところ
  1. ダンピンの皮の材料をダマがなくなるまでしっかり混ぜ合わせる
  2. フライパンに油(分量外)を入れ、温まったらダンピンの皮の材料の1/3を流し入れる
  3. 卵に塩を入れて混ぜ、ダンピンの皮を焼いているフライパンとは別のフライパンで卵1個分の卵焼きを作り始める
  4. 卵焼きはちょうどダンピンの皮と同じ形、同じ大きさにする
  5. 卵焼きが固まる前に缶詰の粒コーンを乗せ、さらに先ほど作ったダンピンの皮を上に乗せる。
  6. ひっくり返せるぐらい卵が固まったら皮ごとひっくり返す
  7. 3つに折り、何度かひっくり返しながら周りに薄っすら焼き色が付いたら完成

ダンピンづくりのポイント

コンロの火
コンロの火

大きいフライパンがあるならダンピンは皮も具も1つのフライパンで作れます。ただ、その際、ダンピンの皮も卵焼きも丸く作るのは難しいので練習が必要です。実際のところ、丸くしなくても3つに折ることさえできれば良いので、楕円形とか、長方形に近い形でも問題ありません。

コーンなどの具材は卵を焼く前に卵に混ぜる方もいるようですが、卵を焼き始めてから上に散らす方がコーンが飛び散りにくいです。卵に混ぜてしまうとひっくり返すときにコーンだけが飛び散ってしまうことが多いように思います。もっとも、それも技術が高まれば防げるかもしれません。

ダンピンの皮は、しっかり焼かないとテフロン加工のフライパンでもくっついてしまったり、片栗粉成分が影響してドロっとしてしまったりします。しっかりと焼き、フライパンの上を自由に動かせることを確認して、つまりしっかり底部が焼けたことが確認出来てから卵を焼き始めても遅くはありません。私は弱火~弱めの中火で調理しています。

長ネギがあるなら輪切りにしてダンピンの皮に入れても美味しいです。

ダンピンの具(レパートリー)

ダンピンはそもそも卵と小麦粉からできた皮を合わせて焼いた食べ物ですが、そのレパートリーは豊富で、卵と皮は共通ですが、その中にキャベツを入れるキャベツダンピンや、チーズを入れるチーズダンピンなどもあります。また、ベーコンが入ったベーコンダンピンなどもあります。私のお気に入りはコーンダンピンとチーズダンピンです。

ダンピンの皮もネギを入れる入れないだけではなく、台湾のツォンヨウピン(蔥油餅)をダンピンの皮として使う場合もあります。ツォンヨウピンもシンプルな小麦粉料理ですので、ダンピンには非常によく合います。本ページに記載したダンピンの皮はモチモチですが、ツォンヨウピンは今回のダンピンの皮よりも水分が少ないです。ただ、噛めば噛むほど味が出てくるツォンヨウピンのダンピンも捨てがたいものがあります。

ダンピンのタレ

ダンピンは、そのままでも美味しいケースが多いですが、タレをつける場合もあります。よく使われるのは醬油膏と呼ばれる、粘度の高い醤油。それから甜辣醬という甘辛いタレを好む方もいます。うちは基本的に何もつけないか醬油膏です。これらがなければ醤油とか、ケチャップでも美味しいと思います。

ダンピンはエッグケーキ?

ダンピンの中国語は蛋餅となるのですが、蛋は卵を表し、餅はモチやケーキを表します。そのため、英語でエッグケーキと言われたことがありました。ケーキと言われると甘い何かを想像しますが、実際のダンピンは全く甘くありません。もし甘くないダンピンを出されたなら、それはおそらく伝統的なダンピンではなく、オリジナルのダンピンなのではないかと思います。つまり、ケーキという印象は全くありません。

エッグケーキのほかに、「Chinese omelette(中華風オムレツ)」や「egg pancake roll(エッグパンケーキロール)」という呼び名も英語ではあるようですが、もうそのままDan Bingとかにしたらいいのではないかと思っています。

日本語でもエッグケーキなどではなく、ダンピンで良いように思います。名前を聞いただけではわからない方も多いと思いますが、エッグケーキと言われて勘違いするよりは良いのではないかと思います。

最後に

ダンピンは皮さえ上手に作れれば簡単に作ることができるので、休みの日の朝などに挑戦してみるのも良いと思います。我が家は明日もたぶんコーンダンピンです。