梅の季節がやってきました。先日、梅干し用に購入した青い梅が、だいぶ傷んでいたので梅シロップと梅ジャムを作りました。手順的には梅シロップを先に作り、残った梅で梅ジャムを作りました。
目次
自家製梅シロップ
毎年この時期になると市場に梅が売り出されます。いつか梅干しづくりに挑戦したいと思いつつ、なかなか手が出ずにいました。というのも、梅干しづくりってなんだか難しそうで、ご飯を自炊するというレベルよりも圧倒的に高難度な作業だと思われたからです。
今年になってようやく梅を購入するに至ったのですが、購入してからよく見ると結構傷んでいて、それなのにさらに家で追熟なんかをしてしまったので更に傷みました。それで、傷んでしまっている梅は梅干しに使えないようで、比較的きれいな梅を除いて梅シロップと梅ジャムを作ることにしました。
梅シロップの作り方
梅シロップの材料
- 梅 370g
- ざらめ糖 370g
- 消毒用の高粱酒(58%) 大さじ2
梅シロップ作りに使う道具
- 漬け込む容器
- キッチンペーパー
- 鍋
梅シロップの作り方
- 容器に高粱酒を入れ、まんべんなく行き渡らせる
- 余分な高粱酒を捨て、キッチンペーパーで拭き取る
- 良く洗ってキッチンペーパーでしっかり拭く(傷みが激しい場合は包丁で傷んだ部分を切り取る)
- 梅と砂糖を交互に容器へ入れる
- 一週間常温で漬け込む(1日に数回ゆする)
- 材料を鍋に移し、ざらめ糖が全部溶けるまで灰汁を取りながら煮詰める
- 梅の実を取り除いたら梅シロップの完成(冷蔵庫で保存)
梅シロップ作りで気を付けたポイント
梅シロップを漬け込んでいる間、できるだけ梅を傷ませずに、梅もシロップもカビさせないためには、早急にシロップを抽出し、できるだけ梅がシロップに埋まっている状態にすると良さそうです。そのためにも、梅シロップの漬け込みの最初の段階で梅がしっかり砂糖に覆われている必要があります。特に上の層がしっかり砂糖に覆われているか注意し、時折振り混ぜるなどの工夫をしてシロップに梅全体が浸かっている状態を維持しました。
なお、それでも途中で梅のおへそ(?)の部分がカビてしまうものがあったので、カビた梅はその都度取り除きました。そうしないと梅シロップ全体がダメになるかもしれません。
出来上がった梅シロップは冷蔵庫で保存しています。
梅シロップを作った感想
もっとサラサラした感じの梅シロップを想像していましたが、出来上がったシロップはとてもドロドロしていました。うっすら黄色がかったとても綺麗な梅シロップです。ドロドロになった原因は煮詰めたことだと思われます。ただ、煮詰めた方が衛生面で安心です。
梅シロップの飲み方は水で割って飲むととてもおいしいです。それ以外の活用法としては梅シロップをヨーグルトにかけてもおいしいかも。梅シロップ自体はとても甘いので飲み過ぎないよう量を調整しながら使った方が良いと思います。
梅シロップの入れ物はタッパーにしました。瓶とかでも良かったのかもしれませんが、手ごろな瓶が見つからず、キッチンにあったタッパーを利用しました。
想像よりも梅の風味が弱い梅シロップです。完熟させた梅を使うよりも青梅を使った方がエキスが出るのかもしれません。完熟梅(しかも傷んだ梅)を使った今回の梅シロップはエキスの出方がいまいちな感じがしました。
梅シロップを作る場合、完熟して傷んだ梅を使うよりも、青い梅の段階で漬け込んだ方が良いように思います。そして、ざらめ糖が完全に溶けるまで梅シロップを漬け込むことで、もっとサラサラした感じになるのではないかと思います。今回は完熟梅を使ったせいか漬け込んでから6日ぐらい経過した時に泡が出始めました。鍋で梅もシロップも煮詰めたのはそのためです(それ以上発酵されると完成した梅シロップの味が変わりそうだったので、残りのざらめ糖を溶かすために煮詰めました)。
煮詰めたことでドロドロになっているわけですから、ドロドロを取るには水分を足せば良いと思います。ドロドロが嫌なら水を足してから再度沸騰させて、それを冷ますという方法もあったように思いますが、それはしませんでした。
梅ジャムの作り方
梅ジャムの材料
- 梅シロップ作りで残った梅の実
- 砂糖 大さじ1
梅ジャム作りに使う道具
- 鍋
- ミキサー
梅ジャムの作り方
- 梅シロップ作りで残った梅の実から種を取り除く
- 梅の実をミキサーにかける
- 鍋で梅の実と砂糖を煮詰めて完成
梅ジャムを作りで気を付けたポイント
梅ジャムが焦げないようにヘラで練り練りしていました。
梅ジャムを作った感想
思いのほか苦いジャムになりました。砂糖が足りないのかも?それか梅が傷みすぎたのかも。いや、むしろそういう品種の梅だったのかもしれません。梅は販売される時期がかなり限定されるので、今回使った梅は、見つけ次第適当に購入した梅でした。灰汁抜きもしていませんし、苦みは当然かもしれません。
最後に
梅を購入する時はできるだけ傷んでいない物を選ぶ方が良さそうです。実際、傷んだ梅でも梅シロップと梅ジャムを作れましたが、傷みすぎていると廃棄することにもなりかねません。それから、虫が心配な場合は作業の前に梅を水に浸けておくと虫が出てくるらしいので、シロップやジャムを作る前にそういった作業を追加しても良いかもしれません。
今回、梅干しに使えなかった傷んだ梅を梅シロップと梅ジャム作りに使用しました。結果的に梅シロップは美味しい物ができ、梅ジャムは苦い物ができました。次回挑戦する時は梅の選定からしっかりやりたいと思います。梅の品種までは選び方がわからないかもしれませんが、傷んでいるかぐらいはわかりそうです。
いずれにしても、梅シロップや梅ジャムを作る工程は非常に楽しいものでした。出来上がった量はそれほど多くありませんが、しばらくはおいしくいただけそうです。ただ、どのぐらい日持ちするのかがわからないので、見た目の様子と味に注意しながらいただくことにします。