我が家で育てているイチジク(2020年に入手)と、新しく頂戴したイチジク(2023年に入手)を比較してみました。なお、2020年に入手した方は一向に実ができません。
目次
ベランダにある3本のイチジクの木
我が家には2020年から育てているイチジクの木が一本あるのですが、それには今まで一度も実ができたことがありません。
そもそもそのイチジクの木は3年ほど前の2020年に義父から譲り受けたもので、もともと義父が育てていて収穫実績のあるイチジクの枝を挿し木したものでした。
孫たちにも収穫体験をさせてあげたいという義父の愛を受けたイチジクの木だったのですが、なにぶん育てているのが素人の私のため、今まで一度も実ができたことはありません。お義父さん申し訳ございません。
そしてそんな私を見かねたのか、義父がすでに結実しているイチジクの木を追加で二本くださいました。
そんなこんなで、都合三本のイチジクの木が我が家のベランダにはあります。
今まで聞いてた情報
イチジクに実をつけるにはいくつかのポイントがあると言われています。今まで聞いたことのある情報を以下にまとめます。
しっかり強剪定せよ
イチジクは冬場にしっかり強剪定をしないと実が付きにくくなったり、無駄に大きくなってしまうそうです。そのため、冬場に落葉した後、しっかりと剪定をします。
この剪定がビビるぐらい短く剪定するのですが、これまで3度の冬を迎え、しっかりと剪定してきたつもりでした。一文字仕立てなどに挑戦しようともしていましたが、結局剪定して、基部は15cm程度です。
イチジクは肥料食い
イチジクが結実するには大量の肥料が必要になるのだそうです。思っているよりも多めで良いぐらいだと言われます。
しかし、今まで肥料焼けなどでベランダ植物を枯らしている私としては、大量に肥料を与えるのは恐怖心を伴います。それでも有機系の固形肥料、しかも開花専用(リン多め)をしっかりと与えてきました。
日光を当てよ
日当たりの良い場所でないと大きく生長せず、実が付かないとも言われます。また、葉が茂りすぎると上の方だけに日が当たり、中まで日が差し込まなくなり、それが結実にも影響すると言われていました。
そのため、できるだけ日光があたる場所に設置し、葉が過剰に茂ってきたら葉をいくらか取り去って日光がしっかり中の方まで降り注ぐようにしていました。
もっとも、我が家のベランダは日光が当たる時間が限られているので、一日中日光が当たるわけではありません。
結実する苗としない苗の違い
さて、3年間育て続けても一向に実ができない我が家のイチジクを見かねて義父がすでに実をつけているイチジクの苗を新たに二つくださいました。
いずれも冬の剪定時に挿し木していたもののようです。
ああ、これで孫たちが収穫できるようにはなったのですが、問題は来年以降です。私の育て方、が悪い場合、今年は収穫ができても来年からまた収穫できなくなるのではないでしょうか。
そうなると実をつけないイチジクの木がベランダに三本あることになります。それはなんとしても避けたい!一体何が違うのか、観察してみることにしました。
強剪定のレベル
義父から新たにいただいた苗は二つとも5cm程度のところで剪定され、そこからぐーんと新しい枝が伸びた物でした。
5cm!!マジかよ?!
実際にそれで実が付いているので、少なくともまだ実をつけたことがないイチジクなどはそれぐらい短く剪定すると実が付きやすくなるということもあるのかもしれません。
ただ、そこまで短く剪定をしなくても結実している木はあるので、必ずしも5cmまで短くしなければならないということは考えにくいように思います。短い方が無駄が少ないということのように理解しています。
剪定時期の違い
剪定の時期も私より義父は早いです。
いただいた最初の年の冬、落葉が完了したのが1月中旬ごろで、2月上旬ごろになって新梢が芽吹きだしました。12月下旬に剪定をしたときは1月上旬に生長開始しました。切ることは萌芽を促すことは間違いないようです。
12月下旬に剪定した時、まだ落葉が完全に終わっていなかったので早すぎるかなとも思ったのですが、そのころ義父のイチジクの木にはすでに新しい枝が伸び始めていました。つまり、剪定時期も私よりかなり早かったようです。
ここは台湾なのですが、芽吹きさえすれば冬でも枝が伸びていくということなのかもしれません。そして新梢は当然のことながら剪定が早い方がよく伸びます。
新梢が長い
義父から新たにいただいた苗は二つとも結実している新梢が長いです。少なくとも1mは超えています。それに引き換え実の付かないイチジクは新梢が40cm程度。
新梢が長いことが結実具合に影響するかはわかりません。でも少なくとも結実しているイチジクは新梢が1m程度伸びていて、結実しないイチジクよりも長いです。
水はけの違い
結実しないイチジクは水を与えるとウォータースペースに水が一切たまることなくサラサラと鉢の底から水が流れ出てくるのですが、結実しているイチジクは水を与えるとウォータースペースに水がたまり、じんわりと土に水が染み込んでいくぐらいの水はけです。当初、水はけが悪いのではないかと思ったほどです。
今までイチジク以外の植物で根腐れを起こすことが多く、水はけはできるだけ良くしようと心がけていました。特に大切ないただきものの木や、かなり丁寧に育てたい植物には赤玉土を中心とした水はけの良い土を使い、鉢もいわゆるスリット鉢に順次植え替えていました。
実が付かないイチジクも赤玉土メインで、スリット鉢を使用していました。ただ、昨冬に植え替えをする前も赤玉土は使っていたものの、スリット鉢ではありませんでした。その時の植え替えでは根腐れの痕跡みたいなものもあったので、イチジクはその加減がなかなか難しいのかもしれません。
地表に根が見える
新しくいただいたイチジクは、土の表面に根がほとんど見えていません。それに引き換え以前から我が家にある実ができないイチジクは根が露出しています。
これは鉢のサイズが合っていないのかもしれません。実は前回植え替えの際に鉢のサイズを小さくしたのでした。今度は逆に大きくした方が良いかもしれません。
枝数が少ない
今回新しくいただいたイチジクは、丈夫で枝分かれはしているものの、基本的に新梢が1本だけでした。以前から我が家にある実ができないイチジクは2本の新梢を伸ばしていました。
枝数が増えれば栄養は分散します。それも関係があるのかもしれません。樹勢の弱い品種に一文字仕立ては不向きだという話も聞きました。
最後に
いくつか実が付かない要因は考えられましたが、これから迎える冬、実の収穫が終わったころを狙ってまずはこれまでよりも早めに剪定をしてみようと思います。そうすることで新梢をより長く生長させる狙いです。まずはこの対策で結実を狙ってみます!