ドラゴンフルーツをベランダで育てる

南国フルーツのドラゴンフルーツ。種をまきたいと思ったことがある方も多いはず。以前私もコンビニのドラゴンフルーツから種を取り育てていたことがあります。でも、諸事情(近隣のいたずら)により撤去しました。それから数年、また改めて挑戦することにしました。

種の取り方

包丁で切ると種が切れることがありますが、種はかなりたくさん入っているのであまり気にしませんでした。一つのドラゴンフルーツに一体何個の種が入っているのでしょう。

爪楊枝などで一つ一つ種をとっても良いですが、今回はザルで一気に取ってみました。前者は果肉が無駄になりにくい代わりに、時間がかかるというデメリットがあります。後者は簡単ではありますが果肉が無駄になるというデメリットがあります。

種を取ろうとしていたところ、なぜかティッシュが入れられました。ティッシュを入れると種が取りにくくなります。なぜティッシュを入れたのかは不明です。この世界は不思議なことでいっぱいです。

そのまま湿らせて発芽に挑戦しようかとも思ったのですが、赤い果肉のドラゴンフルーツはそれで何度も失敗してきたので、今回は一度乾燥させることにしました。白い果肉はそのまま湿らせておけば発芽することが多いように思います。その原因が品種の違いなのかは定かではありません。もしかしたら単なる個体差かもしれません。一つのドラゴンフルーツでかなりたくさんの種が取れるので、一部はすぐに湿らせて、残りは一度乾燥させるなどさせるとリスクヘッジになるような気がします。

種の乾燥

乾燥させたドラゴンフルーツの種
乾燥させたドラゴンフルーツの種

新鮮な果肉が付いていると発芽を抑制してしまうのではないかと考えたのも乾燥させた理由の一つです。

翌日には乾燥していましたが、10日間も放置してしまいました。10日間も放置する必要はないと思います。

乾燥した種は土にまいても発芽するときは発芽するのかもしれませんが、今回はキッチンペーパーとラップを使いましたキッチンペーパーで包み、湿らせ、ラップでくるんでおくだけです。それを室内の棚に置いておきました。これは初めての試みですが、湿った状態さえキープできれば何とかなるのではないかと考えました。実際にキッチンペーパーとラップでも発芽しました。

なお、ドラゴンフルーツに限らず、この方法では腐敗が進行することがあります。なるべく清潔な環境でトライする方が良いと思います。

発芽適温

今回私が挑戦したのは8月に食べたドラゴンフルーツで、発芽したのは9月でした。そのころの平均気温は27℃前後です。27℃前後の地域では無事に発芽しました。

ドラゴンフルーツに限らず、食べてすぐに種まきしない場合、自分は乾燥させて冷蔵庫で保管することが多いです。

土に植え付け

発芽したものを土に植えつけます。ドラゴンフルーツはサボテンの仲間です。そこで多肉用の土を探したのですがあいにく切らしていて、今回は普通の使い古しの土を使用しました。種まき用の土があればそれを使用した方が良いと思います。

植え付ける深さなのですが、発芽した上の部分を地表に出した方が良いと考え、当初は根の部分だけに土をかけようと思ったのですが、なにぶん小さいのでうまくいかず、結果的に土に埋没するものや、中途半端に飛び出た物などが混在する状況となりました。また、発芽していない種に付いてもまとめて土にバラまいておきました。

最後はしっかりと自立できるようになるまでラップで包んで保湿するようにしました。

育てる場所

我が家に庭はないので、ベランダで育てることになります。以前もベランダで育てていました。一番日光が当たる場所でも日が当たるのは午前中のみで、午後からは日陰になるベランダです。

実際に実が出来ているドラゴンフルーツを見たことがあるのですが、それは日当たりが非常に良い場所で栽培されていて、そういう環境の方が適しているのだと思います。

我が家の環境は冬でも平均気温が18℃ぐらいあります。最低気温が10℃を下回ることもありますが、年に数回程度です。このぐらい暖かい環境なら地植えでも育つようですが、寒い地域で地植えはかなり難しいと思います。サボテンですし。

水やり

発芽まではしっかりと湿らせておく方が安心です。ですが、基本的にサボテンなので、発芽して本葉が出てきたら水やりを少し控えます。

ドラゴンフルーツは水やりが足りないと痩せてきます。でもそんな簡単には枯れません。環境に合わせた水やり頻度を探すと良いと思います。我が家では毎日は水やりしません。乾いたらあげる程度です。

今度こそ大きくしたいです。そしてあわよくば収穫したいです。なお、収穫を目指すなら苗を買う方が早いそうです。

赤肉は 自家不結実性(自家不親和性)

ドラゴンフルーツの自家結実性についてはいろいろ言われています。白肉は自家結実性(自家親和性)があると言われたり、赤肉は自家不結実性(自家不親和性)だと言われたり、または赤肉は単に結実しづらいだけという言われ方だったり。

少なくとも赤肉は白肉よりも工夫が必要なようです。一緒に白肉にも植えておくと良いのかもしれませんね。あとでスーパーに行きましょうか。

最後に

実ができるのは4年後か5年後か、まだ見ぬ収穫を目指してがんばります。