プチ旅行で訪れた街で食べたスターフルーツがおいしくて、種からスターフルーツ栽培に挑戦することにしました。
目次
星の形をしたフルーツ「スターフルーツ」
スターフルーツはカタバミ科ゴレンシ属の植物で、その名の通り「スター(星)」の形をした「フルーツ」です。切り口を見ると星形に見えます。五斂子(ごれんし)とも呼ばれるそうです。
ここ台湾では楊桃と呼ばれ、スーパーなどでも買えるぐらいポピュラーな果物の一つです。
日本でも見たことがありましたが、そんなにポピュラーとは言えなかったように思います。そもそもスターフルーツは熱帯原産のフルーツのため、日本だと沖縄などの南部でしか栽培もされていないのかもしれません。
スターフルーツの味
スターフルーツは独特の風味を持った甘酸っぱい味がします。ただ、当たり外れが大きく、あまり甘味を感じないことも多いです。
台湾ではそのまま食べることが多いように思いますが、砂糖漬けにすることもできるようです。
原産地
スターフルーツは熱帯原産のフルーツのため、寒くならないような環境で育てる必要があります。
スターフルーツの種
私は2月ごろに購入したスターフルーツから種を取りました。楕円形と言いますか、こういう虫の卵がありそうですが、正真正銘スターフルーツの種です。
増やす方法のバリエーション
種はあるものの、スターフルーツは種から育てるよりも挿し木、取り木、接ぎ木などをした苗から育てる方が一般的だそうです。
スターフルーツに限らず、種から果樹を育てる場合、多くの果樹で親の性質を受け継がず、品質が安定しない上、そもそも実をつけるようになるまでかなりの年数がかかる場合があるため、種からの育成はしないことが多いのだそうです。
スターフルーツの種まき
種まきにあたり、種を入手してから二日ほど湿らせたキッチンペーパーで包んでおきました。もしかしたらそのままでも発芽したのかもしれませんが、そのままにせず、その後、土にまきました。
好光性か嫌光性かがわからないときは、一部を深く、残りを浅く植えたりもしますが、今回はそういうことはせず、すべて地表から5mm~10mmぐらいのところに種まきしました。
種まきの時期
私は2月に種まきしました。
そもそもスターフルーツは秋から冬にかけて収穫されるもので、2月に食べたスターフルーツから種を取り、それを種まきしました。
特段低温処理とかそういったことはしていません。食べた日に湿らせたキッチンペーパーで包んで置き、二日後に土にまきました。
スターフルーツの発芽
スターフルーツは3月に発芽しました。3月と言えば、我が家の辺りでは平均気温20度ぐらいの時期です。気温20度ぐらいあれば発芽すると言えそうです。
発芽したスターフルーツはマメ科かと思うような姿でしたが、スターフルーツはカタバミ科の植物です。カタバミと言えば黄色くてかわいい花を咲かせる雑草で有名ですが、そんなカタバミと同じ科なんですね。
発芽率
発芽率は50%ぐらいでした。悪くはありませんが、良いと言うには低いように思います。また、これは入手した種の状態などによって異なると思います。
土
土はその辺にあった土を使用しましたが、使い古しの土にヤシガラ繊維が混ざったようなものです。発芽は問題なくして、それからも見たところ問題なく育っています。
スターフルーツに限らず、水はけの良い土を心掛けていて、ヤシガラ繊維も水はけ改善のために入れたりしていました。
土の良し悪しで植物がよく育つかが決まると言っても過言ではないと最近は思うようになりました。自然な土、生きている土を作ることを心掛けています。
水やり
スターフルーツは土が乾燥してきたら水を与えるようにしています。
最適な間隔を理解するには日々の観察がかかせません。毎日様子をしっかり観察して、水が足りずに葉がフニャフニャになっていないかを注意深く見ていました。
間引き
小さな鉢に複数株発芽したので、最終的に一本に絞りました。
スターフルーツは自家結実性で、一本で受粉ができ、実がなるという説と、自家受粉では実がならないという説があるそうです。
ベランダのスペースも限られていますし、一本のみ育てることにしました。
害虫
まだまだ小さい苗木ですが、今のところ害虫は見ていません。ハダニやカイガラムシが付くことがあるようです。
最後に
まだまだ育て始めたばかりで小さな木なのですが、ひとまずは発芽したので、一安心です。夏の期間、日中は日差しが強すぎるのか葉が閉じた状態になっていることが多いですが、枯れたり葉焼けするわけでもないので、今のところ順調だと言えます。
今後冬を迎えるにあたって、どのように管理するかはまだ考え中です。常緑樹ではありますが、寒くなると葉が落ちることがあるようです。その状態は木に負荷がかかっていると思われるため、室内に入れた方が良いかは葉の様子などを見て決めようと思います。