台湾で食べられるトロピカルフルーツの一つにライチがあります。日本でも一部の地域で生産されていますが、冷凍ライチなどの方がメジャーかもしれません。
そんなライチを食べ、ベランダで種まきしたところ、無事に発芽したので育て始めました。
台湾のベランダでライチを種から育て始めた記録です。
目次
ライチとは
南国フルーツとして有名なライチですが、ここ台湾では比較的メジャーなフルーツの一つになります。
ライチはムクロジ科の植物で、ランブータンや龍眼などの仲間です。
ゴツゴツした皮に、透明感のある白い果肉が包まれており、濃厚な甘味が含まれるフルーツです。
常緑樹
ライチは低温になると落葉するようですが、台湾では常緑樹扱いだそうです。基本的に何国の植物ですね。
生産地
日本におけるライチの生産地では九州の宮崎県が有名なのだそうです。それ以外の産地は主に九州や沖縄となります。
本州などでは地植えにするのはおそらく困難で、温室を用意するなどの工夫が必要になると思われます。
なお、私は台湾在住のため、気候的には問題なさそうです。
効能
ライチにはビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれているそうです。
ただ、ライチは食べ過ぎると良くないとも言われています。具体的には鼻血が出るとか、場合によっては死に至ることもあると聞きました。
ライチにはヒポグリシンという低血糖を引き起こす毒素成分が含まれていて、それは特に未熟な果実や種に多いのだそうです。確かに未熟なライチを食べたときは何とも毒々しい味でした。
ライチに限らず、果樹の種や未熟な果実には毒素が含まれることが多くあります。
我が家では食べ過ぎないように注意しています。
育て方
実際にベランダで実践している育て方を記録します。
自家結実性
ライチは自家結実性だそうなので、一本だけでも結実するということになります。ただ、受粉木として他の品種を植えることもあるのだとか。
生育温度(栽培気温)
生育に適した温度は24~30℃で、10℃を下回ると生育が停滞し、3℃に近くなると低温による障害が出てきて、-2℃が生育限界温度だそうです。
冬越し
ライチは台湾では高雄などを中心に生産されているフルーツで、台湾においては問題なく冬越しできるようです。
ただ、同じムクロジ科のランブータンは冬がかなりきつそうだったので、ライチも特に幼い苗の状態で迎える冬はそれなりの防寒対策を考えた方が安全かもしれません。
私の住む地域は急に寒くなる日があって、それ以降本格的な冬となることが多いのですが、遅くともその日を迎える前までに対策をした方が良いかもしれません。
栽培難易度
ライチは発芽に苦労しました。何回か挑戦して続けて失敗しております。そのため、発芽難易度は少々高いと感じています。
とはいえ、発芽するときはすんなりと発芽します。種の良し悪しもあったのかもしれません。
土壌
ライチは弱酸性の土壌を好むそうですが、特段気にせずに使う古しの培養土を使いました。
種のまき方
ライチから種を取り出したら果肉をキレイに取り去り、それを水に数日浸しておきました。数日経過すると殻が割れてきたので、殻が割れた物を土に植え替えました。
土に植える時はだいたい地表面から1cmぐらいの深さになるように植えました。種の向きはそんなに気にしませんでした。
ライチの種は固い殻に覆われています。その殻を剥く必要はなく、きれいに洗った種を水に浸けておけば自然と割れてきます。
なお、個人的には水に浸していた種の方が発芽率が高いと感じていますが、発芽するときは土にいきなり種まきしても発芽します。そのため、忙しい場合は最初に水に数日つけておく作業は省略することもあります。
発芽した種のまき方
試したことはありませんが、種を湿らせたキッチンペーパーなどで包んでおいても発芽するかもしれません。その場合は発芽したものを土に植え付ければ良いと思います。
芽が出るまで
最初割れていない種でも水に浸けておけば2~3日、一週間もすればほとんどが割れてきます。
今回、割れた状態で土に植えてから20日前後で発芽しました。
発芽の方法
最初棒みたいのが土から出てきて、そのうち茶色い葉が展開し始めます。
日当たり
発芽するまではほぼ日陰になるような場所に放置していました。ライチに限らず、幼い苗は直射日光に弱かったりします。そのため、多少過保護に育てています。
植え替え
複数の種を一つの育苗ポットに植えたので、発芽から1ヶ月ぐらい経ってたくさんの苗がもさもさと生えている状態になりました。
これらは分割して植えなおした方が良いのだとは思うのですが、いかんせん夏は植え替えに適さない時期と言われるらしいので、秋ぐらいまでは待とうと思っています。それか、来年の春ぐらいまで待つのも良いかもしれませんね。まだはっきり決めていません。
収穫
種からライチを育てる場合、収穫まで途方もない年月がかかることがあるらしく、収穫を目指す場合は園芸店で苗木を購入した方が良いそうです。果樹全般がそうではないかと思います。
そもそもそれなりの大きさがないと花が咲かないようなので、とにもかくにも大きく育てる必要があります。
最後に
まだまだ発芽したばかりなので、これから木を大きく育てていきたいと思っています。