海外に移住してから早数年、この間いろんなことがありましたが、海外移住を検討している方の参考になるかもしれないと考え、海外移住にかかる諸々を書き記しておきます。なお、海外移住を勧める意図は全くありません。
目次
海外移住
日本人目線の海外移住とは文字通り海外、つまり国外に移住することを指します。様々な事情で海外移住をする場合、事前に知っておいた方が良いことや事前に準備しておいた方が良いことなどがたくさんあります。
海外移住に必要なこと
海外に移住するにあたり実際にしたことを以下に列記しておきます。
海外の居住地の確保
海外に移住するからには海外に家が必要になります。私は親族が台湾にいるので、その家に間借りすることにしました。ありがたい限りです。
現在の居住地の精算
賃貸の場合、単に解約すれば良い話ですが、持ち家の場合は売却するか、維持するかの選択が必要です。
私は当時、ローンがたんまり残った状態の家を一応所有していて、そのローンを払い続けながら海外で生活するのは不可能と判断し、物件を手放すことにしました。
不動産会社に相談したらとんとん拍子に家の売却が決まりました。
仕事の精算(退職)
海外に移住しても継続できる仕事なら継続すれば良いのですが、あいにく私の仕事はそういう仕事ではなかったので、上司に報告し、退職する流れとなりました。
会社都合で海外に住んでいる方は海外赴任になります。そういう方はあくまでも生活の拠点は日本で、居住地が海外になっているという状態かと思いますが、私はそうではなく、完全な海外移住で、生活の拠点自体を海外にしたため、仕事も一から探すことになりました。
海外における仕事の確保
いわゆる求人サイトみたいなものがある場合はそれを利用するのも一つの手だとは思いますが、その国その国で一般的な求職方法は異なります。
台湾で就職活動をして経験したことがあるのは、知人からの紹介、就活イベント、求人サイト(104人力銀行、1111人力銀行)などです。台湾では郊外に行けば行くほど「知人の紹介」が力を発揮するように思います。
私が見つけた仕事は就活イベントに出展されていた現地の会社でした。なお、ほかに知人の紹介でも仕事をしたことがあります。
親戚、友人などへの説明
親戚や友人との付き合い方にもよると思いますが、私は身近な親族にはあらかじめ報告していましたし、友人がそれほど多いわけではないので、特段困ることもありませんでした。
相談と言うことではなく、報告だったので特段反対されるわけでもなく、すんなりと報告できました。
役所への届け出
海外へ移住するにあたり、役所で必要な手続きを確認したところ、海外転出届が必要とのことで、海外転出届を提出しました。
海外転出届を提出すると国民年金保険料を支払う必要はなくなると説明を受けました。また、海外にいる期間は受給資格期間に含まれるものの、年金額には反映されないため、任意で国民年金に加入して納付することもできるのだそうです。
住民税に関しては少々複雑で、海外転出届を提出した年の一月一日に住んでいた場所に応じて住民税が課税されるため、海外転出届を提出して海外に行った後に納税義務が生じる可能性が考えられます。そうなると自分はすでに日本にいないので、役所の方に相談して問題がない形にしてから出国したはずですが、あいにくその方法は失念してしまいました。
また、この手の手続きは法改正などで変更になることも多いので、最新情報は役所に問い合わせる方が良いです。
銀行や証券会社の口座整理
銀行や証券会社の口座は、規約による海外からの利用を禁止している場合があります。規約を全て確認し、必要に応じて口座を解約しました。
含み損が出ている投資口座もありましたが、やむを得ませんでした。
海外から利用できないサービスの解約
今時インターネットを利用すれば様々なサービスが利用できますが、やはり規約で海外からの利用を禁止しているものもあります。そういうサービスは解約していきました。
収益を得られるようなサービスも契約していましたが、日本の銀行口座でしか報酬を受け取れない場合に報酬が一定の金額以上になると確定申告が必要になる場合があるので、やむを得ず解約しました。
必要なもの
海外移住をするにあたり、絶対に必要な物を以下に挙げます。
有効なパスポート
パスポートは絶対に必要です。しかも残期間が十分にあるパスポートが必要になります。
日本以外の国に入国するにあたり、パスポートの有効期間に規定がある場合があります。例えば有効期間が三か月以上必要などです。
台湾では台北にある交流協会でパスポートの更新をすることもできます。
有効なビザ
旅行などの短期滞在などとは違うので、有効なビザが必要になるケースが多いと思います。台湾に移住した私は日本で停留ビザを取得し、台湾で居留ビザを申請し、今は永久居留証(永住権に相当)を取得しております。
金
現地にどの程度貯蓄があるか(または全くないか)などの状況によって異なりますが、お金は絶対に必要です。私も自分にできる範囲のまとまったお金は用意しておきました。
最後に
ざっと書き出しましたが失念しているものも多そうです。上記、参考程度に考えていただければと思います。
とはいえ、海外移住を決断する前に、まずはいろんな情報を整理して、さらに最新の情報を役所などで調べると良いと思います。