台湾で自炊しようと思っても日本の物を作るための材料や調味料が見つからないことが多いです。それでも最近は色々見つけられるようになりました。
台湾で見つけるのが困難な自炊のための材料・調味料
台湾で自炊するにあたって、スーパーに行くことは避けられません。いや、今はデリバリーサービスもあるので必ずしも実際にお店まで行って商品を選び、レジで精算して購入するという一連の動作をすることなく、家でスマホを操作するだけで家に届けてもらえるわけですが、でもスーパーが小売りしてくれるから自炊はできると言えます。
外国に住んで自炊をしようと思う時、作れる料理はやはり日本で食べてきたもの。でも、日本のスーパーのラインナップと台湾のスーパーのラインナップは異なります。当然日本国内においても北と南で商品のラインナップは違うでしょうが、外国となるとその差はさらに大きくなります。
普通に売られるようになった切り餅
移住当初、日本の調味料が見つけられず、困ったことがあります。お正月に食べられるお持ちですら近所のスーパーでは売られておらず、ボウルを使った餅つきをしたことすらありました。しかも複数回。
切り餅は、我が家の半径10km以内のスーパー、日本の食材販売店、輸入食品販売店などを回れば、まったく売っていないわけではありませんでした。実際に買ったこともありました。でも、珍しい食べ物の部類であることは間違いなく、庶民のスーパーでは売られていませんでした。
ところが2021年ごろから普通のスーパーでも切り餅が売られ始めたんです。しかも日本からの輸入品。もしや台湾でも日本の切り餅ブームが来ている?いや、そんなことは聞いたことがないのですが、それでもなぜか2021年ごろから庶民のスーパーでも売られ始めました。
当たり前のように見つかる日本のマヨネーズ
日本のマヨネーズはもはや当たり前に売られています。調味料のコーナーに行けば見つかります。そもそも日本のマヨネーズと台湾のマヨネーズは全くの別物。日本のマヨネーズに慣れてしまっている私としては、例えばきゅうりをディップして食べるにはやはり日本のマヨネーズの方がおいしいと感じてしまいます。
移住当初、なかなか見つけられなかったのですが、最近では普通に見つかります。
菓子店では桜餅まで
いわゆる和菓子を売っているお店もあるのですが、そこでは桜餅が売られていることもあります。台湾で桜餅が食べられるなんて!
まだ食べたことは無いので味はわかりません。でもそうやって日本風のものが売られているのはうれしくなります。自炊とは話がそれますが、いつか買ってみたいです。
なお、今年は桜の葉の塩漬けを作ったので、いつか桜餅も自作してみるつもりです。
無糖の醤油は今でもレア
醤油は相変わらず砂糖が入ったものばかりが売られています。日本でも地域によっては砂糖入りの醤油がスタンダードらしいのですが、私は無糖の醤油に慣れてしまっていて、どうしても無糖の醤油を欲してしまいます。
無糖の醤油はいまだに大きめのスーパーに行かないと見つけられません。需要があまりないのかもしれません。
商品ラインナップが変わったのか
実際のところ、商品ラインナップが変わった可能性と、もう一つは私が台湾での生活に慣れて、観察眼が鋭くなってきた可能性の2つが考えられます。
例えば日本の物を売るにあたって、日本人の住民が増えているかというとそういうわけでもありません。2022年3月の内政部移民署のデータによると、台湾の居留証を所持している日本人は15,275人、2021年3月は16,115人。2020年3月は15,059人。若干の変動はあるものの、ここ数年で劇的に増えているわけでもありません。ということは商品ラインナップを日本人向けにする根拠としては非常に弱い。
例えば日本ブームが起きているかというとそういうわけでもありません。以前から日本好きの方はいますが、それが増えているという印象もありません。日本の何かが爆発的に流行しているという話も聞きません。そのため、これも日本風の調味料や食材をそろえることの根拠にはなりえないように思います。
また、自分の観察眼が鋭くなっているのはそうかもしれません。どこに何があるか全くわからない状態で、字もほとんど読めないような状態で商品を探すのと、だいぶ慣れてから探すのでは、見つけられるものも違うはず。以前も売られていたのに気が付かなかっただけなのかもしれません。この線もあると思っています。
危惧していること
小売店が商品を仕入れる基準は「売れる」ことが基本になると思います。卸の営業に言われて仕入れてはみたものの、売れ行きが悪ければ継続して仕入れることはなくなるでしょう。そうなると今はスーパーで売られていても、明日にはもうなくなってしまっているかもしれません。
そうなると困ります。それらの私が所望している商品を台湾でもっと啓蒙し、みんなに買ってもらわなければならないということになります。でもそれってかなり困難で、実際のところほぼ無理ゲーなわけです。どうかなくならないことを祈るばかり。
最後に
事情はどうあれ、自分が買いたいものが近所で手に入るというのは一つの喜びです。ありがたいなぁと思いつつ、日本風の物を買わせていただいています。