タイプ別!再生栽培の結果や気を付けたいポイント

先日キンサイの再生栽培について書きましたが、ほかにもいろいろと挑戦しているものがあるので今回はそのご紹介などです。

再生栽培に挑戦中の植物

今取り組んでいる再生栽培は、小松菜、ちんげんさい、人参、ねぎ、玉ねぎ、キャベツ、サツマイモ、パパイヤ、桃、にんにく、梅、パッションフルーツ、クワ(マルベリー)、インゲンマメ、キンサイ、唐辛子、アメリカンチェリーなどです。

生命力の強い植物は茎から発根したり、切れ端を水に浸けておくだけで葉が再生したりします。それを楽しむのが再生栽培。

そんな再生栽培ですが、今までの経験からいくつかの傾向と言いますが、属性に分けられるのではないかと思っています。

発根しやすく本格的な収穫や採種が期待できるタイプ

小松菜
小松菜

小松菜水に浸けておくだけで発根します。土に移植後はアブラムシが付くことがあります。

青梗菜(ちんげんさい)も小松菜と同様に水に浸けておくだけで発根します。また土に移植後はアブラムシが付くことがあります。

パイナップルも比較的発根しやすく、初心者にもやりやすいと感じます。水に切り口をつけておいて、毎日水を変えてあげるだけで発根することが多いです。硬い葉が結構横に広がるので、スペースの確保も考えておいた方が良いです。

サツマイモなどは放っておくだけで芽が出てくるので、種イモを土に埋めて、その芽を育て、30cmぐらいになったら切ってそれを定植します。そこから4か月程度で新しい芋を収穫することができます。ただ、ハダニやアブラムシがてきめんに付くので、対策は必要かと。我が家の場合は水によるシャワーや、養生テープによる駆除をしています。

発根しづらく、少し伸びた葉を愛でるか食すことができるかもしれないタイプ

にんじん
にんじん

人参や大根などの根菜類の葉の付け根部分を切って水に浸けておくと葉が成長し、それが大きくなると葉の収穫も可能です。ですが、根部分が大きくなることは稀なようで、自分は根の再生に成功したことはありません。

こういった人参や大根などの根菜類で注意しなければならないのは、残っている根部分の腐敗です。毎日こまめに水を交換することが重要になります。でなければてきめんに水が腐り、どろどろになり、異臭を放ち始めるだけでなく、葉も朽ちてしまいます。毎日きれいにしていると、根の中央部分がペットボトルの蓋のように空洞化してきます。そしてその空洞が最大化したのちに上部の葉もダメになることが多いです。

それ以上大きくしたり、根を再生しようと思うとさらに何か他の工夫が必要になるようです。うまくいくと例えば人参は発根することもあります。発根は底部ではなく、側部の点と言うか穴というか、少しくぼんだ所から発根します。つまり発根させるためにはそのくぼんだ部分を残しておく必要があります。それがうまくいけば上記のように腐り始めることはなさそうです。新しい根が伸びてきたら土に移植しますが、環境が変わると元気がなくなることもあるので、移植後はよく様子を見た方が良いです。元気がなくなって葉が倒れてきたら鉢ごと室内に戻すとか、水を与えるとかすると元気を取り戻すことがあります。

キャベツ
キャベツ

ほかにキャベツなども水耕栽培を開始すると芯部分から葉が大きくなって葉を収穫できるようになりますし、発根もします。

球根系の野菜類で葉や種の収穫が期待できるタイプ

ネギや玉ねぎ、にんにくは再生栽培ができる野菜の代表格ではありますが、キッチンなどの日照条件の悪い場所で育てている場合、葉部分がなんだかひょろっとした感じになることがあります。ですのでできるだけ日当たりの良い場所に置くか、根が出てきたら土に植え替えて庭やベランダに植え替えるのが良いと思います。

ただし、植え替えた後の水やりに失敗するとダメになってしまうこともあります。根腐れしやすいのです。水耕栽培では大丈夫なのに土に移植すると根腐れしやすくなります。根腐れを防ぐには水はけのよい土を使い、水をあげすぎないことがポイントとなりますが、この加減がなかなか難しく、過去にうまくいった例では、雨の当たる場所にほぼ放置していました。それでちゃんと大きくなっていました。愛情を与えすぎるとかえってダメになってしまうという典型的な例かもしれません。育てる環境によっても違うとは思いますが、毎日水やりをしたらダメです。ネギ類栽培のポイントは水やりです。

ネギ栽培の場合、収穫までがそれほど長くありません。1か月も経てば収穫できるぐらいの長さにはなるでしょう。その間、肥料を与えるでもなく、土に植えてからはただ日光に当てて見守り、極々たまに水を与えるだけです。

ネギはネギ坊主ができることも多く、うまくいくと種を取ることもできます。

果実から種を取って再生が期待できるタイプ

パプリカや唐辛子をはじめとしたペッパー類は、種を取っておき、それを土に植えたりすることで再生させることができます。

最近はまっているチェリーなどのバラ科植物も発芽はしますし、マンゴーアボカドも発芽はします。

パプリカや唐辛子は実まで収穫したことがありますが、アボカドやマンゴーなどの果樹類は実まで収穫したことはありません。果樹類はスーパーで売られている実から種を取り、それを育てたとしても親の特性は引き継がないようで、そもそも実ができるまで何年かかるかわからず、20年とか経っても実がならないようなケースもあるのだとか。

これはあくまでも再生栽培の楽しみなので、実の収穫を目指すなら再生栽培ではなく、苗を買う方が良いです。発芽自体はするものも多いので、観葉植物としてなら楽しいですね。

最後に

再生できるもの、できないものなど、種類によって特徴が異なります。上記は一例で、過去にはトウモロコシ、ミニトマトなども挑戦したことがあります。トウモロコシは失敗しました。ミニトマトは再生栽培の代表格ですね。ただ、今はやっていません。

私の場合、収穫を期待しているものと、単に緑が好きで、植物が好きで植えているものがあります。種や苗を買うこともありますが、今のところ再生させることが多いです。スーパーに行って野菜コーナー、果物コーナーを見ると、どうしても種や成長点や根が付いた野菜を仕入れたくなってしまいます。

やったこと無い方で、興味がある方はネギなどから始めると手軽で良いと思います。