梅の木を鉢植えで育てる方法 ベランダ果樹園

ベランダで梅の木を種から育てています。種から育てているので一般の苗から育てる方法とは若干異なるかもしれませんが、実際に自分が実施している方法をここに書き記しておきます。

台湾は梅の栽培に適している

台湾は梅がたくさん生産されており、梅を使った加工品も豊富にあります。事実、街にも梅の花が植えてあったりしますし、梅の花の生育環境として台湾は適しているのだと思われます。

ただ、日本風の梅干しのようなもの、つまり梅の単純な塩漬けは売られているのを見たことがなく、日本風の梅干しを作り始めたのが生の梅との出会いでした。

生の梅の実は3月下旬ごろから4月中旬ごろまで町の市場に並びます。時期が限定されている上に、スーパーなどでは売られていないこともあるので市場に行く必要があります。1kg程度の量で袋詰めされ、それを買って帰ります。

持ち帰った梅を見てみるといくつかは痛んでいたりします。梅の発芽に挑戦したのはそういう痛んだ梅でした。

梅を育てる際の鉢

梅は地植えで育てられる場合も、鉢植えで育てられる場合もあります。盆栽にする方もいます。地植えは鉢が必要ありませんが、鉢植えや盆栽にする場合は鉢を用意する必要があります。

鉢は素材、サイズなどが重要になりますが、我が家では基本的にプラスチックの安い鉢を使っています。理由はそのまま安いからです。

盆栽などを作る場合、素焼きの鉢を使ったり、ミニ盆栽だったら陶器の食器に穴あけ加工をして使ったりするのも良いと思います。実際におちょこに穴を開けてミニ盆栽を作ったこともあります。

こだわるなら素焼きや陶器、値段を安く抑えたいならプラスチックが良いと思います。もしかしたら素焼きや陶器の鉢の方がよく育つのかもしれませんが、プラスチックの鉢でも問題なく育っています。

梅を育てる際の土

赤玉土や腐葉土を混ぜた土が良いようですが、あまり気にしていません。その辺の使い古した培養土を使っています。それでも梅は育っていきます。

そのため、あまり土にこだわる必要もないのかなと思っています。ただ、あまりにも水はけが悪い土は、梅に限らず植物の生育に良くないと思われます。水やりをしたときに池が出来てしまってしばらく解消されないような水はけの悪い土は避けた方が良いでしょう。

梅を育てる際の日当たり

今まで日光に当てて葉焼けなどをしたことがありません。基本的に夏でも日向に置いています。日当たりの良い場所に置けるなら、その方が良いと思います。日当たりが悪いところに置くと徒長とか、生育不良になったりとかするのではないかと思います。

梅を育てる際の肥料

有機質肥料を成長期が始まったころから梅雨前までと、暑さが落ち着いてきたころから冬前にかけて月1で与えています。

実生苗の場合、最初の1年も2年目も花が咲くことは無いでしょうから、一般の、窒素リン酸カリが平均的に含まれているもので良いように思います。と書きながら、手元に開花用の肥料(リン酸が多め)しかないときはそれを与えていることもあります。開花しないのに。

梅の木の剪定

梅は生育旺盛です。発芽してからの1年はそれほど大きくなりませんが、2年目から1mを越え、どんどん大きくなります。2022年、我が家の梅は1本だけ主幹が高くなってしまったので、それを時期に関係なく剪定しました。生育期なら脇芽が伸び、またそれが上へ上へと伸びていく、というのを繰り返すようです。

樹形さえ固まれば後は花後剪定(花が咲かない場合は花が終わったころの時期にする剪定)で大きくなりすぎないように剪定し、冬に樹形を整える、という流れにしようと思っています。

なお、剪定しないと梅の木は枝が伸び放題になってしまい、私のようにベランダで鉢植えとして梅を育てている場合は管理がしづらくなると思います。また、剪定しないと樹形も乱れてしまうのではないかと思います。

梅の木の植え替え

植え替えは鉢のサイズと相談です。梅の木の大きさに比べてあまりにも小さな鉢に入っている場合、1年に1回程度植え替えると良いと思います。植え替えは秋から冬にかけて落葉した後が良いです。

ただ、もともと大きな鉢に入っていて、冬になっても根詰まりしているわけでもない場合は、その年は植え替えをしないという判断も良いと思います。特に実生苗の場合、最初は極端に小さい状態ですから、ある程度大きな鉢に植えてあるなら、2年ぐらい植え替えしなくても良いかもしれません。

とはいえ、2年目は結構大きくなるので、少なくとも2年に1回ぐらいは植え替えが必要になるでしょう。最終的な頻度や、植え替えするしないの判断は鉢の状況を見て決めると良いと思います。

梅の木の増やし方

私は種から育てていますが、梅は接ぎ木で増やすことが多いそうです。挿し木もできるようです。休眠挿しが良いのか、緑枝挿しが良いのかはあいにくわかりません。またいつか挑戦してみたいと思っています。

なお、種から育てる場合も、まだ固い青梅から種を取り出すよりは黄色く完熟した梅から種を取り出した方が自然の状態には近づくのではないかと思います。青梅からでも発芽はするかもしれませんが、基本的に種は熟してから取るようにしています。

梅の木につく害虫

梅の木には虫が付きます。例えば以下のような害虫です。

  • ハダニ
  • スリップス/アザミウマ

農薬を使わずにこれらに対処する場合、捕殺か葉水がおすすめ。私も実際にそれで対処しています。ただ、どうしても間に合わずに葉がやられてしまうことがあります。どうしてもいやな場合は農薬を検討すると良いと思いますが、我が家は今のところ農薬を使う予定はありません。

なお、真夏にはなぜかハダニが少なくなるような気がします。気のせいでしょうか。2022年の夏、7月中旬から8月上旬までの間、極端にハダニが少なかったように思いました。ただ、8月中旬以降じわりじわりと増えていき、結局また大量に発生し始めました。

梅が開花するまで

梅には花梅と実梅という分け方があるようで、それぞれ文字通り、花の観賞用の品種、実がなる品種とのことです。我が家のはスーパーで買った梅の実から採った種ですので、実梅と言うことになろうかと思いますが、なにぶん台湾の梅なので、品種名まではわかりません。花が咲くとしたらいったい何色の花が咲くのか。そして何年かかるのか。

桃栗三年柿八年という言葉の通りだとすれば、桃は発芽から三年で花が咲く(実を結ぶ)ということになろうかと思いますが、同じバラ科の梅はどうなんでしょう。もしかしたらもっと長く、10年とか咲かないということもありえるのかもしれません。

  • 桃(バラ科)3年
  • 栗(ブナ科)3年
  • 柿(カキノキ科)8年

梅は発芽から結実するまで十三年かかる?!

なお、ほかにもいろんな言われがあるようで、以下のものを見つけました。

  • 桃栗三年柿八年
  • 柚子は九年花盛り
  • 枇杷は九年でなりかねる
  • 梅はすいすい(酸い酸い)十三年
  • 梅は酸いとて十三年
  • 枇杷(びわ)は早くて十三年
  • 梨はゆるゆる十五年
  • 梨の馬鹿目が十八年
  • 柚子の大馬鹿十八年
  • みかんのマヌケは二十年
  • 林檎にこにこ二十五年
  • 銀杏のきちがい三十年
  • 女房の不作は六十年
  • 亭主の不作はこれまた一生

見つけてしまいました。梅は十三年。ただ、これらは正しいという意見と、地域差などがあり、一概に言えない。例えば柚子や梅はもっと早くに実をつけることもあるという意見も見られます。

そもそもの桃栗三年柿八年は、努力して目標に向かっている人に対し、そんなに早くには結果は出ないよと励ますような意味合いで使われていることわざなんだとか。だとすれば、これは一つのたとえだとも言えます。

今はとにかく成長がうれしく、これからも見守っていきたいと思っています。

梅は自家結実性?

なお、梅には自家不結実性のものと、自家結実性のものがあるそうで、品種名がわからないとこれもわかりません。要は、1本の木で受粉できないタイプとできるタイプの違いなんだそうです。

種から育てているのは本当に興味本位で、本気で実を収穫することを目指すなら園芸店でしっかりした苗を買うのがいいですね。

梅を育てるのは難しいのか

冷蔵庫に保管しなかったものが発芽したのは2021年の5月。それから7月ぐらいまでは順調に大きくなりました。しかし、不思議なことにそれ以降はピタッと成長が止まり、この記事を書いている2022年1月までほぼ成長しておりません。逆に、冬を迎えたことで葉が多少枯れてきていて、さらに葉の付け根に小さな小さな芽のようなものが見えています。

さらに、この日確認してみたところ、その一部から新しい葉が出てきているようでした。越冬完了?

まだまだ勉強したいことがたくさんあるのですが、発芽率とこれまでの成長を見ている限り、そんなに難しくないのかもしれないと感じています。少なくとも今は。

開花を目指すとなるとそもそも実生苗は不向きで、そこは難しいと言って良いのかもしれません。じゃあ私は何をやっているのかと言うと、確かに花も見たいのですが、まずは発芽がうれしく、さらに成長を喜んでいるという状態です。

実生苗の梅盆栽

梅の盆栽
梅の盆栽

梅の種を発芽させて実生苗を作り、それを盆栽風にもしてみました。針金で樹形を作ったりするのは非常に興味深く、これからもっと学んでいきたいと思っています。

種から発芽した苗だと大胆なことが気兼ねなくできますし、小さいので扱いやすいです。

最後に

梅の苗ってなぜかひょろっと1本だけ主幹が長いものが多くてなぜだろうとずっと思っていたのですが、自分で育ててみてわかりました。自然とそういう形になっていくんです。面白いです。

そこから樹形を作っていく過程も面白いですね。