盆栽に使う鉢は買うか改造するか自作するかの3パターン

盆栽は鉢とのバランスが非常に重要。なるほど。いや、盆栽って本当に奥深い。インスタでいろんな盆栽作家の方の作品を拝見するたびにその魅力に取りつかれております。

盆栽は植物もそうですが、鉢も合わせての芸術品。さて、今回はその盆栽に使われる鉢のお話。

盆栽に使われる鉢

盆栽に合う鉢の選び方というのはある程度のセオリーがあるようですが、私はいかんせん初心者以下の、まだ盆栽を始めてすらいない身なので、そういったセオリーは別の盆栽専門サイトをご覧いただくとして、こんな素人以下の人間が盆栽をやろうと思ったとき、盆栽に使う鉢をどのように入手するかを考えていました。これ、実際に私が周りで鉢を入手するのに検討した方法です。

盆栽に使われる鉢の入手方法

盆栽に使われる鉢の入手方法は以下の3通りがメインではないかと思います。

  • 盆栽屋さんや園芸店、ネットなどで既製品を買う
  • 代用できそうな食器などに穴を開け、鉢とする
  • 自分で作る

既製品の鉢を買う場合

すでに製品として完成している鉢を買うのがもっともわかりやすい入手方法で、私も可能であれば既製品を買うということをしたいと考えました。既製品の鉢を買うのに一番良いのは、近所に盆栽屋さん(盆栽専門店/盆栽販売店)があることですが、どうやらうちの近所にはないようで。

ネット通販なども駆使して探してみたのですが、少なくとも気に入るような鉢は見つからず、盆栽の鉢を探すことの難しさを痛感しているところです。

そんな、既製品の鉢が買えないなんて。じゃあ、盆栽を始めようと思ったらどうしたらよいのさ。ぶっちゃけ完成した状態の木は一つも持っていないのでいきなり立派な鉢を購入したりせず、まずはプラスチック製の普通の植木鉢でも良いのかもしれませんが、でもでもやっぱり見栄えの良い鉢に植えたい!と思ってしまいます。

食器に穴を開けて鉢にする

そこで、巷でよく行われている食器の改造なども検討してみました。食器を改造して鉢にするというもので、食器の底に穴を開けて鉢とするわけですが、穴を開ける方法は2つあります。

  • 電動ドリルを使って穴を開ける
  • 釘などで穴を開ける

前者は道具が必要です。電動ドリルを持っていない場合は買う必要があります。また、食器に穴を開けるためのビットと呼ばれるドリルの先端も必要になります。食器の素材に合わせたビットを用意する必要があります。これらの道具を用意しなければならないのはネックですが、穴あけ加工はとてもきれいにできるので、本気でやるならこちらの方が良いと思います。

後者の釘などを使う方法は、食器を水などに沈め、底に釘を当て、上からハンマーで叩いて穴を開けるというもの。食器は割れやすいので水に沈めるか、砂に埋めて振動で鉢が割れないようにする必要があります。ただ、それらの対策をしても釘を打つ瞬間に食器が割れるか、割れなくても穴の周辺が欠けてしまうことの方が多いです。きれいな穴を開けたいなら決して向いている方法とは言えません。ただ、それでも穴は開きます。鉢として使用することはできるでしょう。

食器を利用するということは、映える食器を選ぶ必要があります。材質は磁器よりも陶器の方が穴を開けやすいです。磁器の方が割れやすいからです。固い分、衝撃が伝わりやすいのかもしれません。

この、釘で穴を開ける方法というのはやったことがあります。100点とは言えませんが、何とか成功しました。ただ、この方法も気に入る食器が見つからなければ満足はできないでしょう。それに、釘で叩くことで穴を開けるため、複数の穴を開けたり、大きめの穴を開けるということはかなり困難です。

食器に開けた穴
食器に開けた穴

自分で鉢を作る

買うにしても盆栽屋さんが近所にないし、気に入った鉢も見つけられない、食器に穴を開けるのも結構難易度が高い、となると、あとはもう自分で作るしかないわけですが、困ったことに近所に陶芸教室もありません。ということは自分では作れない?とも思ったのですが、ふと思い立ってネット通販で、自宅で陶芸ができる粘土を探したところ、オーブンを使って焼成できる「ヤコ」という銘柄の陶土がここ台湾でもネット通販で売られていることがわかりました。日本から輸入したもののようです。

評判も悪くなさそうな「ヤコ」の陶土。これを使えば自分の好きな形の鉢が作れて、しかも自宅で完結する。なんという素晴らしいアイテム!輸入していることもあってか多少高いですが、それでも陶芸教室に行くことを考えれば許容範囲。むしろその価値を考えれば安上がり。

オーブントースターではダメらしく、ちゃんと温度調整、時間設定ができるオーブンでないとダメなんだそうです。そういえば我が家にオーブンはありません。ノンオイルフライヤーではダメかもしれませんね。となるとオーブンを買わなければなりません。

最後に

個人的には食器に穴を開けるのも面白いです。ただ、釘で穴を開けるのは割れるリスクもあるし、穴のサイズにも限界があるので、やるなら電動ドリルとビットを購入する方が良いでしょう。

それからヤコの陶土で自宅焼成もやってみたいです。この方法なら子供たちとも一緒に遊べますしね。まずはオーブンを買いましょうか。