ベランダに種から育てている梅の木があるのですが、冬になったので剪定をすることにしました。剪定にあたり、考えたことなどをまとめます。
目次
梅の木の剪定
冬になり、我が家の梅の木を剪定しました。種から育てて930日程度経過した梅の木です。
剪定時期
我が家のベランダにある梅の木は種から育てている実生苗で、まだ花が咲いたことがありません。そのため、通常梅の木の剪定は、春に行われる花後剪定、夏に行われる収穫後剪定、そして冬に行われる冬季剪定(休眠期の剪定)の3回あるそうですが、現段階では冬季剪定(休眠期の剪定)を中心に剪定をしています。
まだまだ小さな梅の木ですが、12月の某日に剪定をして、一気に樹姿を調整しました。
どこを切る?
今シーズンの剪定(冬の剪定)では、ベランダの手すりを超えない高さにすることを目標としました。そして切るところは芽の位置を参考にしました。
木の高さを短くする
![180cmぐらいになった種から育てている梅の木](https://mojital.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231208_052546087-2-1024x576.jpg)
今年、切る前の梅の木は180cmぐらいになっていました。昨冬に30cmぐらいまで短く剪定していたので、一年で100cm以上伸びた計算になります。
ベランダで育てる場合、このままでは来シーズンに出てきた新しい枝がすぐにベランダの天井にぶつかってしまいます。そこでかなり短く切ることにしました。
今回、梅の木の剪定で切った場所は腰の高さぐらいの位置です。ベランダの手すりの高さがおおよそ120cmで、可能であれば新しい枝が出てきてもそんなにベランダから飛び出ないことを目標にしました。そこで、ベランダの床から70cm程度、鉢を除いた木自体の高さは50cm程度になるように切りました。
これでも新しい枝はおそらく手すりの高さを超えます。でも、主幹が手すりの高さを超えていなければ後は微調整で何とかなるかなと考えました。
これで我が家の梅の木の主幹は希望の高さになったので、今後は側枝を充実させていこうと思っています。
短くする枝の新芽の位置
![梅の木の剪定](https://mojital.net/wp-content/uploads/2023/12/vlcsnap-2023-12-25-11h55m53s708-2-1024x576.jpg)
今回は、枝を根元から切るような剪定もしましたが、メインは長く伸びた枝を短くする剪定でした。
そのため、枝を短くするにあたり、実際に梅の木を切る時、適当に高さだけを見るのではなく、希望の高さ付近にある新芽の向きにも注意しました。
具体的には、できるだけ外を向いている新芽、他とぶつからない方向を向いている新芽のすぐ上で切るようにしました。こうすることで新しく枝が出てくるとき、頂芽優勢で外向きの、他と干渉しづらい方向に残した新芽から新しい枝が出やすくなると考えました。
内側を向いた新芽を一番上に残して剪定してしまうと、内側に新しい枝が伸びてきて、他の枝と干渉しやすくなると思われます。
根元から切る場合
![根元から梅の枝を切り取っているところ](https://mojital.net/wp-content/uploads/2023/12/vlcsnap-2023-12-25-11h56m27s925-2-1024x576.jpg)
一部、根元から切り取ってしまった小さな枝もあります。根元から切る場合、できるだけ大元の幹に跡が残らないように、でっぱりが残らないように気を付けて切りました。また、必要に応じて小刀などで成形しました。
根元から切った場合、木が自分で切り口をふさぐようになります。こういうのをカルスが傷口をふさぐというそうで、見た目的にはちょっとコブのような形になります。カルスが形成されて傷口がふさがれなかった場合、傷口から枯れていったり、傷口から虫が進入したりする可能性が高くなるそうです。
不要な枝を切る
![剪定後の梅の木の様子](https://mojital.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231208_052851875-2-1024x576.jpg)
全体の高さを低くしたことと合わせて、不要な枝も切り取りました。
例えば細く短い枝は、そもそも栄養があまり行きわたっていないように感じますし、結局翌年よく生長する枝が発生すればあっという間に追い抜かれていくだろうと考え、あまりに細く短い枝は切り取りました。花芽が付いている場合は切らない方が良いかもしれませんが、我が家の梅の木はまだ花芽がついたことがないで、現段階では切って問題なしと判断しました。
それから、多少立派な枝であっても、大きくなった時に他の枝と干渉しそうな枝は勇気を振り絞って切り取りました。例えば二本平行に走っている枝などは、今後側枝が発生した時に干渉しやすくなります。
不要な枝を切ると、見栄えもすっきりしますし、全体に日光が当たって良いように思います。我が家の梅の木もすっきりしました。
切らない勇気
最近、梅に限らず必要以上の剪定は不要なのではないか、という考えになっています。特に我が家のように種から育てている小さな木の場合、剪定というのは少なからず木にダメージを与える行為で、場合によっては生長を妨げることにもなってしまうのではないかと考えたからです。
特に余計な時期にちょっと邪魔だからと枝を切ったりすると、そのまま生長しようとしていた枝を途中で止めることになり、内部のホルモンの流れも変わるだろうと思われます。
とはいえ、しっかりと剪定をした方が良いと言われる植物もあります。イチジクなんかは強剪定をすることで実付きが良くなるのだとか。
この辺の判断は難しく、経験が必要だなと感じています。私はまだまだです。
剪定後の様子
![剪定後に生長再開した梅の木](https://mojital.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231223_010933118-2-1024x576.jpg)
今シーズンの剪定を終え、10日ほどで新芽が出てきました。一番上の芽と、その次の芽が動いているようです。
まだ12月でしたが、梅は生長開始が早いです。ここ台湾ではすでに開花のニュースが流れていて、1月1日前後が満開の予報だとか。
最後に
剪定は知識と経験が大切です。いつか咲くかもしれない梅の花を楽しみに、お世話を続けています。
これからの一年、梅は一体どんな変化をするでしょう。非常に楽しみです。