ビワを食べて、そのビワの種をまいたところ無事に発芽したのでベランダで育てています。発芽に至るまでのことをここにまとめます。
目次
ビワの種は発芽する!
ビワの種は発芽します。しかも比較的簡単に発芽します。そのため、ビワの種を発芽させて、それを育てることも可能です。
ビワはオレンジ色の果物
春から梅雨のころにかけてスーパーなどに並ぶビワ。日本でも台湾でも比較的ポピュラーな果物です。
ビワは台湾などでも普通に生産されているフルーツで、バラ科の植物です。同じバラ科には桜や桃などがありますが、ビワはビワ属で属が異なることもあり、葉や花は桜や桃と結構違います。
ビワの種
ビワの種はビワの実に入っています。今回食べたビワは、一つのビワの実に一つの種が入っていましたが、二つ以上の種が入っていることもあります。
ビワの種の色は茶色です。小さな卵みたいな形とも言えますし、大きなチョコボールとも言えそうです。
発芽をさせるにあたり、周りの茶色い部分の皮を剥いた方が良いという考えもあるようなのですが、今回はそのまま、茶色い皮が付いたまま種まきをしました。それでもすべて発芽しました。
ビワの種にはアミグダリンという、体内で分解されると有毒のシアン化合物になる可能性がある成分が含まれています。アミグダリンは青梅の種などにも含まれている物質です。今回は発芽させるだけなので、アミグダリンが含まれていても全く問題ありません。
ビワの葉
ビワ茶というものが世の中にはあって、ネットでビワの葉が取引されることもあります。ビワの葉にはアミグダリンが含まれないとする企業もあれば、種ほどの量ではないものの、ビワの葉にもアミグダリンが含まれるとする企業もあります。
ビワを発芽させるにあたって、実の収穫まではできなくても、葉は手に入れることができるなと考えたのですが、葉にもアミグダリンが含まれている可能性があるようで、となると素人が手を出すべきものではないなと感じました。
ビワの種まき
ビワの種を数日水に浸けておき、それから土に直接まきました。覆土は1cm程度です。発芽するまでは乾燥しないように適宜水やりをしました。
食べた直後から水に浸けておいたのは乾燥させないためです。
種まきに使った土
ビワの種をまくにあたり使用した土は使い古しの培養土です。特段特別な土は使用しませんでしたが、無事に発芽しました。
3~4週間で発芽
ビワの種は種まきから3~4週間で発芽しました。
発芽率100%
今回種まきしたビワの種は4つで、4つとも発芽しました。条件が良かったのかもしれません。
そもそもビワは落下した果実に入っている種からも比較的簡単に発芽するのだそうです。
種まき時期は4月
今回は4月にビワの種をまきました。4月の我が家近辺の平均気温は23℃前後です。暑い日が多いですが突然寒くなることもあるような時期です。
おそらく気温的にはこのぐらいがビワの発芽には適しているのだと思います。
ベランダで育てています
今回のビワはベランダで育てています。午前中のみ数時間日が当たるような場所です。発芽するまでは日陰に置いていました。
発芽してから結実まで8年以上
ビワは苗から育てても結実まで5年程度かかるそうです。それが種からの実生苗となると、さらに3年以上プラスになり、8年以上はかかるようです。
仮に8年で実ができると考えても、平均年齢が男性81歳、女性87歳の日本においては人生の9~10%を費やす大プロジェクトとなります。しかも失敗の可能性有。
実生苗は結実しない可能性も多分に秘めているので8年以上というのは目安でしかなく、実際に結実するかは誰もわかりません。放置している山でもあれば試しても良いかもしれませんが、ベランダでやることではなさそうです。
ビワは常緑高木
ビワの木は非常に大きくなります。ベランダの大きさを優に超える大きさに育ちます。収穫できる出来ないにかかわらず、お世話をする場合は適宜剪定をして低く仕立てる必要があると思います。
ビワの挿し木にも挑戦
今回購入したビワは枝も付いていました。
今回手に入った枝を見てみると、まだ緑がかかっていて、シワシワになったりしていませんでした。まだ生きているのではないかと考え挿し木にも挑戦しました。
斜めに切って水揚げしてから土に挿す
挿し木するにあたり、まずは枝を斜めに切りました。水を吸いやすく、また発根しやすくするためです。
そして数時間水に浸けておき、それから土に挿しました。
挿し木は一切発根せず
挿し木したのは良いものの、結局一つも発根せず、すべて失敗に終わってしまいました。
収穫直後のビワなら挿し木もできるのでしょうか。もしくは実生苗をそれなりの大きさまで育て、接ぎ木にするような形なら活着するでしょうか。
これはまた機会があれば挑戦してみたいと思います。
最後に
ベランダで種から結実まで目指すのはあまり現実的ではなさそうです。かといってほかに用途も思い浮かびませんが、とりあえず観葉植物のように育ててみようと思っています。