剪定時期が大切!実生梅(幼若期)の剪定

種から発芽させてベランダで育てている梅の木ですが、色々悩んだ末に12月末に切り戻しました。その後、新しい葉が出てきたので成功したようです。

梅の木の剪定

梅の木は適宜剪定をしないと好き勝手に伸びていき、私のようにベランダで育てていると、邪魔にもなるし、樹姿も美しくなくなります。

種から育てている梅の木が大きくなるにつれ、剪定の必要性も増してきました。

剪定時期

種から発芽させて梅の木を育て始めたのが2021年の5月ごろ。それから大きくなってきた梅の木を適宜剪定していますが、これまでの期間に剪定を何度かして適切だと感じた時期と、そうではないと感じた時期がありました。

結論だけ先に書くと、種から育て始めたようなまだ花が咲かない小さな梅の木(幼若期)は12月に強剪定をし、梅雨前の5月に透かし剪定をすれば良いと思っています。

また、6月ごろの強剪定や11月ごろ(早い時期)の強剪定は無意味だと思いました。

成熟期になると開花や結実があると思われ、そうなると花後剪定や収穫後の剪定など、剪定の時期も変わってくると思います。

12月ごろ、主幹を切り戻す(強剪定)

剪定した梅の木
剪定した梅の木(2023年1月ごろ)※発芽から約1年8カ月、二度目の冬

我が家の梅の木を見ていると、春から夏にかけて大きく育ち、秋口には生長が止まり、そこから少しずつ落葉を開始するようです。

翌年の1月中旬には新しい葉が出始めるので、新しい葉が出てくる時期の前までに切り戻しをしました。

種から育てている梅の木
種から育てている梅の木(2022年6月ごろ)

6月ごろにも切り戻しをしたことがありますが、何もメリットはありませんでした。6月に主幹を切り戻すのはおすすめしません

冬になるちょっと前の11月に強剪定したこともありますが、11月だとすぐに新しい葉が出てきてしまい、冬に葉をつけたままの状態となりました。ちょっと早すぎたのだと思います。

剪定の仕方

将来、どのような樹形にしたいかを意識しながら剪定していきます。例えば2022年冬には、土から30cmぐらいの位置でバッサリと切ってしまいました。また、側枝はすべて切り落としました。

この時、上部はまだ葉が完全に落葉していないことがありますが、気にせず切ってしまっています。

樹形が出来上がってから(成熟期)は、真上に伸びる徒長枝や、交差する枝を剪定すると良いようですが、我が家の梅の木はまだその段階には至っておりません(まだ幼若期)。

5月ごろ、梅雨前の剪定(透かし剪定)

梅雨前に邪魔な枝を剪定
梅雨前に邪魔な枝を剪定

春になって伸びてきた枝の中で、どうも邪魔になる枝というのが出てきます。他の枝に日陰を作ってしまったり、ぶつかったり、土に近いところから生えて来たり。

こういう枝、邪魔な枝は梅雨前の時期に切ってしまっています。こういうのを胴ぶきというのでしょうか。狭いベランダで他にもいくつかの植物を育てているので邪魔で仕方がありません。

桜は剪定に弱く、梅は剪定に強い

梅は剪定に強いのだそうです。とはいえ、剪定初心者の私といたしましては、やはり切ってしまうのはドキドキです。ただ、どんどん上に向かってヒョロヒョロと伸びられるのも困ります。キレイな樹形になってもらうために剪定は必須と思われます。

確かに梅は剪定に強いようで、予備として育てている梅の木なんかは土から10cmぐらいのところで切りましたが、全く問題ないようで、即、新しい葉が出てきました。12月下旬に30cmのところで切った梅も2023年1月上旬の段階ですでに新しい葉が出てきています。

梅の木は休眠期剪定が不要?

2022年末は台湾の梅雨後の6月と12月に剪定しました。台湾では休眠期の剪定は不要だと言われたりするようなのですが、それはおそらく成熟した木(成熟期)の話で、2023年の冬、我が家の梅は成人男性ぐらいの背丈になっていたので12月に剪定しました。

剪定するときは新芽の位置に注意しています。剪定後に枝が出やすいのは頂点付近で、剪定した位置のすぐ下の芽が大きく生長しやすいです。そのため、芽の向きを確認し、希望の方向に枝が伸びるように、最適な芽のすぐ上を剪定しました。

日本だと休眠期も剪定するのでしょうか。農家さんが梅の休眠期剪定の動画をYouTubeで公開されているので、剪定するのが一般的なんじゃないかと推測しています。

最後に

ここ台湾の山間部では12月中旬から梅の花が咲き始め、平地でも1月中旬頃から梅の花が咲き始めます。そして花が終わると葉がたくさん出てきて成長を開始します。

まだ花の咲かない2年目実生苗の場合にしても、そうじゃない成熟した梅の木も、花後に新しい葉が出てくるタイミングが大切なんじゃないかと思います。

生長の様子はスプレッドシートでまとめているので、今後も記録をつけ続け、よりよい栽培方法を模索したいと思います。