何度となく挑戦しては失敗してきたブルーベリーの発芽に成功し、たくさん芽が出てきたのでここまでやったことをここにまとめます。
目次
ブルーベリーの種まき
ブルーベリーと言えば紫色の小さな果物で、その甘味と酸味が非常に癖になるフルーツです。紫色とも紺色とも言えそうな皮の中には果肉がたっぷり入っていて、その中に種も含まれています。
ブルーベリーの種が気になる
ブルーベリーは食べていると粒粒の種が気になることがあります。なかにはその食感が嫌で出す方もいるかもしれません。私の場合、普通に食べる時はそのまま飲み込んでいます。
そんな気になるブルーベリーの種ですが、これまでも何度となく発芽に挑戦して失敗してきました。そして今回発芽に成功しました!
ブルーベリーの種の取り方
ブルーベリーを爪楊枝などで半分に割ると、中に種が見えます。それを爪楊枝で丁寧に採りだし、ティッシュに乗せます。この作業を繰り返してたくさんの種を取得しました。
種を取らなくても発芽する
ブルーベリーは実から種を取らず、実をそのまま土の上に置いておくだけでも発芽するそうです。生の実を土の上に置いておくと実が腐り、そのうち発芽するのだそうです。
この方法を試す場合はできるだけ虫の少ない土で試す方がよいです。というのも、以前そういう実験のムービーを見たのですが、その時は確かに実が腐った後に発芽はしたものの、その直後に虫に葉を食べられてしまい、枯れてしまっていたからです。
ブルーベリーは種から何年で結実?
ブルーベリーって種から育てた場合、何年で結実するのかはまだわかりませんが、そもそも果樹は種から育てると結実まで長い年月がかかるのが普通で、しかも品質が安定しないことの方が普通なため、収穫が目的の場合は接ぎ木苗などを園芸店で購入するのが一般的で、ブルーベリーにしても種から実生苗を育てるのは一般的ではありません。
ブルーベリーを種から育てるのは育種(品種改良)目的の場合と、趣味の場合で、経済栽培において種から発芽させて収穫を目指すことはほぼないでしょう。
ブルーベリーは苗から何年で結実?
苗からブルーベリーを育てた場合も苗の大きさによって違いはあるものの、3年ぐらい経たないと結実しない場合もあるそうです。
それでも種からブルーベリーの木を育てるよりは早いのでしょう。
ブルーベリーの種まき時期
種をまいたのは11月ごろです。まいたと言っても培養土に直接まいたものもあれば、湿らせたティッシュにまいたものもあります。
結果はと言うと、培養土にまいた場合も湿らせたティッシュにまいた場合も発芽率は非常に高かったです。
単に発芽まで時間がかかるとも考えられますが、発芽時期というのが非常に重要なのかもしれません。
また、植物の種には採取してからすぐは発芽しないという性質があったりするものも存在するよう(例えば人参がそうらしい)で、もしかしたらブルーベリーもそういう種なのかもしれません。
だから、ブルーベリーの発芽に挑戦する場合は発芽するまで根気強く待つことも大切です。
ブルーベリーが発芽するまでの日数
ブルーベリーの種まきをしてから発芽までは早くて3週間でした。時期で言うと発芽し始めたのは12月です。
ブルーベリーの発芽適温(発芽温度)
室内で実験しているため室内の温度は20~25℃前後ありました。暖かい地域に住んでいるため、夜、暖房を付けない状態でも20℃を下回ることはそうそうありません。
ブルーベリーの発芽に光は必要?
以前、ブルーベリーの種は好光性だという文章を読んだことがあったように思い、湿らせたティッシュに種を並べておいたところ、そのままでも発芽しましたし、二枚組のティッシュの一枚だけを薄くかけて水を切らさないようにしていても発芽しました。
特段真っ暗な部屋に置いていたわけではなく、普通の室内に置いていたので、少なくとも光が当たることで発芽しないということはなさそうです。
培養土にまいた方の種は培養土を非常に薄く被せて乾燥しないようにしていましたが、そちらも問題なく発芽しました。
ブルーベリーの発芽率
今回はかなりの高確率で発芽させることができました。条件さえそろえば発芽率は非常に高いと言えそうです。
生長が非常に遅いブルーベリーの実生苗
種まきをし、発芽して双葉があらわれ、そこから本葉が出てくるのですが、本葉は非常に小さく、しかも生長が非常に遅いです。
発芽から二か月経過しても背丈が1cm程度しかありませんし、葉のサイズは1~2mm程度、葉の数も多いものでやっと6枚です。6枚葉があるといっても、それぞれが1~2mm程度なので近くまで寄らないと発芽していることすらわかりません。
冷凍ブルーベリーの種は発芽する?
種は冷凍保存されていても発芽するものがあります。しかし、果肉が付いた状態で冷凍されると、種が死滅するらしく、果肉が付いた状態の冷凍ブルーベリーの種では発芽しない可能性が高いと考えられます。
私は今回生のブルーベリーを使いました。生のブルーベリーで冷凍されていないので当然発芽しました。
実生苗は趣味の範疇で
品種改良目的の場合、例えばアメリカではブルーベリーの実生苗を70000本近く栽培し、その中から選抜するということをしたそうです。また、自生しているブルーベリーから選抜したこともあるようです。
このように、種からブルーベリーを育てる場合、数万本の実生苗の中から当たりを探すぐらいの確率でしか良い苗は生まれないということのようです。これはブルーベリーに限ったことではなく、果樹の品種改良は途方もない苦労が伴うのだと思います。
つまり、種からブルーベリーを育てるのはあくまでも趣味の範疇ととらえるのが良いと思います。おいしいブルーベリー、育てやすいブルーベリーが良い場合は園芸店で接ぎ木苗などを買うと良いです。
最後に
ブルーベリーは発芽に時間がかかりました。しかも生長が遅いです。収穫を目指すなら種から実生苗を育てるよりも、園芸店でブルーベリーの接ぎ木苗などを購入した方が良いと思います。なお、私はあくまでも趣味なのでこれからも育て続けてみるつもりです。