ベランダ菜園にコバエが大量発生!?原因は土や肥料!

しばらく園芸から遠ざかっていたとき、久しぶりにベランダでミニトマトでも育ててみようと思って始めてみたのは良いものの、なんだかコバエが大量に発生して困ったことがあります。

当時、なんでそんなふうになってしまったのか分からず、非常に残念な気持ちになっていたのですが、今なら原因がわかるような気がします。それは有機質の肥料を使ったからです。

ベランダ菜園の天敵コバエ

ベランダで植物を育てていてコバエに困った経験のある方もいるのではないかと思いますが、私もその経験があります。コバエはどこからかやってきて、ベランダで繁殖し、非常に不快な思いをさせてくれます。

ベランダのコバエはバナナのコバエと違う

バナナをキッチンなどに置いておくと、小さなコバエが発生することがあります。よく見るとちょっと赤っぽいというか、茶色っぽいというか、そんな色をした小さなコバエです。ベランダで発生するコバエは黒です。これ、種類が違うのだそうです。そのため対策も異なるのだとか。

キッチンに登場するコバエは顔の赤いショウジョウバエや全体が茶色っぽいノミバエ、ベランダにいるのは黒いキノコバエの可能性が高いです。ちなみにお風呂にいる翅(はね)の丸いコバエはチョウバエと呼ばれます。

コバエが発生する原因

ベランダで初めてコバエが大量発生した時、理由が全く分かりませんでした。それまでコバエの発生で困ったことなど無かったからです。でも、今なら原因がわかります。主な原因は使用した土や肥料です。

土にもグレードがあり、安い土もあれば高い土もあります。100均などでも土は入手可能ですし、ホームセンターや園芸店でも入手可能です。極論を言えばどの土を使っても良いのですが、土によっては虫の卵や虫自体が含まれたまま販売されていることもあるようです。虫の卵が入った状態の土をベランダ菜園に使ったら当然虫が出てきます。

虫が入っているか入っていないかはパッケージを見ただけではわかりません。それに自然の土の場合、虫の混入はある程度仕方のないことかもしれません。どうしてもいやな場合は有機肥料を使用していなくて殺菌消毒済みの培養土や無機質の培養土を使用するという手もありますが、それが植物にとって良いかはわかりません。

肥料

コバエは有機質の物体に群がり、卵を産んでいきます。そのため、有機肥料を施肥するとてきめんにコバエがやってきて繁殖してしまいます。無機質の化学肥料を使えば肥料にコバエが湧く問題は解決できるそうですが、せっかくのベランダ菜園なので有機肥料を使いたいという方も多いはず。

土の表面に有機肥料をばらまく感じで施肥するともはやコバエさんホイホイ状態になるので、土中に肥料を混ぜ込む、もしくは肥料の上に無機質の土壌(たとえば赤玉土など)をかぶせて覆ってしまうという方法があります。

コケ

コケにもコバエが発生すると聞いたことがあります。なぜでしょうか。思うに、コケの古くなった部分や、枯れた部分にコバエがたかっているのではないかと思います。そして卵を産み、繁殖していくと。最初これを聞いたときは半信半疑だったのですが、実際にベランダにあるコケをひっくり返してみると、裏側にハエの幼虫のようなウジ虫が結構いたりします。

景観づくりにコケは非常に有効ではありますが、ただの菜園づくりの場合、コケは見つけ次第除去が正解のように思います。プランター内に発生したら取り除くことで、コケが原因となってのコバエの繁殖を防ぐことができます。

雑草・キノコ類

ベランダ菜園をしているとプランターの中にキノコが生えて来たり、雑草が生えてきたりしますが、それらもコバエの餌となります。そのため、少しでもコバエの繁殖を防ぐという意味においては、キノコや雑草が生えてきたらすぐに除去するというのが正解だと思われます。

しかしながら、キノコ類も雑草もその成長を楽しんでしまう私はなかなかこれが出来ていません。心を鬼にしてキノコも雑草も抜かなければなりません。

コバエに最適な温度

コバエは温暖な気候を好みます。キノコバエの場合、気温30度前後が好きなのだとか。そのため、冬よりも夏の方が活発で、例えば冬になってベランダ植物を室内に入れると、暖かい室内で生育旺盛になってしまうという状況になってしまいます。

果物類にコバエがわく場合は冷蔵庫に入れるという手もあります。冷蔵庫内ではコバエが繁殖しづらいと思われます。もっとも、バナナは冷蔵庫に入れていると黒くなってしまうのであまりお勧めではありませんが、コバエ対策としては仕方ないのかもしれません。それか、コバエがわく前に、買ってきたらできるだけ早く食べるというのもいいですね。私は後者が良いかなと思います。

最後に

ベランダで植物を栽培するのに虫がどうしてもいやだという場合は有機質を極力排除することで虫の発生を抑えることができます。しかしながら、観葉植物などと違うベランダ菜園の場合、せっかくだから有機栽培したいと考える方も多いはず。その場合は有機物を露出しない工夫ができればコバエの発生を抑えられると思われます。