スーパーのピーマンから種を取って育ててみました

ベランダで唐辛子をはじめ、さまざまなペッパー類を育てているのですが、ピーマンはうまくいったことがなく、今回改めてスーパーのピーマンから種を取って育ててみました。

ペッパー類の代表格ピーマン

過去に唐辛子、パプリカなどを育てたことがあります。この記事執筆時にはハラペーニョやシシトウの栽培にも挑戦しています。

ピーマンは唐辛子の仲間の多年草。スーパーでもよく見かける野菜の一つです。

追熟

追熟したピーマン
追熟したピーマン

スーパーのピーマンから採種するにあたり、緑の状態よりも完熟の状態の方が良いと考え、しばらくの間、ピーマンを一つ室内に放置していました。

緑のピーマンを室内に置いておくと、少しずつ追熟していきます。色は緑から赤に変わり、シワシワになっていきます。

ヘタにつながる茎部分が茶色くなったため完熟と判断しました。緑のピーマンを購入してから大体25日間で赤くなりました。

採種

追熟したピーマンの中にあった種
追熟したピーマンの中にあった種

追熟させたピーマンは手で簡単に割ることができます。非常に柔らかいので破るようなイメージで剥いていくと、中に種があるのがわかります。

ぱっと見、緑のピーマンの時の種と変わらないように見えましたが、この状態の方が成熟度は高いのではないかと思います。

種まき

完熟ピーマンから採取した種を、特段何もせずに土に蒔きました。そして種の上に5mm程度の土をかけ、毎日水をあげ続けました。

発芽

発芽したピーマン
発芽したピーマン

種まきをしたのが3月末。1~2週間で発芽しました。

ピーマンの種まきに使った土は、その辺にあった使い古しの土にもみ殻を混ぜて数日放置していたものです。

あまり水はけの悪い土は使わない方が良いのではないかと思います。

肥料

開花用、つまりリン酸の比率が他の窒素やカリなどよりも高い固形の有機肥料を2か月に1回ぐらい施肥する予定です。

また、花が咲き始めたら週に1回ぐらいのペースで液肥を与えようと思っています。

剪定

ピーマンは2本か3本仕立てにするのが一般的なようなのですが、私が育て始めたのは比較的大きな種類のピーマンで、できれば小ぶりなピーマンがたくさんついてほしいので剪定をどうするか検討中です。

3本仕立てなら栄養がいきわたってピーマンが大きく育つのではないかと思っています。4本や5本枝を残せば栄養が分散され、ピーマン自体は小さくなるのではないかと思っています。これは実験してみないとわからないですね。

害虫

ピーマンにはアザミウマが付きます。2023年、我が家ではピーマンに限らずアザミウマが大量発生していて、ピーマンの若い葉にも付着を確認しました。

ピーマンの若い葉にアザミウマが付くと、若い葉が伝染病に感染するようで、葉が縮れていきます。

病気

虫の影響などにより葉が縮れるという症状が出ることが多いです。特に若い葉に出てくるため、葉が小さいうちに感染すると葉が落ちてしまい、生育に悪影響です。

虫が原因の場合は虫を除去する必要があります。

冬越し

ピーマンはスーパーで安く販売されているのでそれを買うのも良いのですが、自分で育てると愛情もわきます。

そんなピーマンをベランダで育てる理由は単に楽しいとか食べたいとかもありますが、冬越しさせて幹を太くさせたいという思いもあるからです。

唐辛子は冬越しできたので、うまくいけばピーマンの冬越し出来るのではないかと思っています。ただ、私が住むのは台湾で、日本の多くの地域と比べると暖かいため、日本で冬越しをするのは簡単ではないかもしれません。唐辛子に関して言えば、台湾ではベランダに放置しているだけで冬越しできました。

5月末の様子

生長するピーマン
生長するピーマン

ピーマンの種をまいてから2か月ぐらい経過し、少しずつ大きくなってきました。

発芽率が非常に高く、大量に発芽したのですが、間引いて現在は2本のみを残しています。残したのは太く、最も健康そうだった2本です。

ピーマンの葉
ピーマンの葉

特に新しい葉が縮れていないか、変な虫がついていないかを重視しました。残した2本も全く虫が付いていないということではなさそうでしたが、他の物よりもマシで、これから更に対策を進めていこうと思っています。

もう少しで蕾も出てくるのではないかと期待しております。

最後に

過去に緑のピーマンから採取した種を蒔いて、まったく発芽しなかったことがあります。そのため、やはり追熟させてからの採種の方が発芽する確率は高まると考えられます。実際追熟させたところ、かなりの量が発芽しました。

ピーマンはスーパーでも買えます。でも、これも趣味の一つという感じでしょうか。楽しく育てていこうと思っています。そして、実は唐辛子に接ぎ木できないものか考えております。