蟠桃は種から育てられます。蟠桃を発芽させて種から育て始め二年が経過しました。これまでのことをまとめておきます。
一年目:蟠桃の発芽に挑戦!
普通の白桃の種は自宅で発芽させたことがあります。そしてそれをベランダでも育てています。さて、蟠桃も桃のバラエティーの一つ。発芽するのではないかと思い、発芽に挑戦してみました。
というか蟠桃をスーパーで購入した目的の一つが発芽に挑戦することでした。
発芽をさせるために試みた2つの方法

蟠桃を発芽させるにあたって、2つの方法を試みました。1つは食べてすぐの種を割り、中身を取り出して湿らせたキッチンペーパーで包んで室温に放置するというもの。
ご存じの通りバラ科の多くの植物は休眠打破のために冬を経験する必要があり、強制的に休眠打破させるために冷蔵庫に3か月ほど保管したりします。まずはそれをせずにいきなり発芽に挑戦してみました。
もう一つの方法は冷蔵庫で低温処理を施し、3か月後に蒔くというものです。
方法1:食べてすぐに湿らせたキッチンペーパーで包んでおいた結果
低温処理をせずに発芽に挑戦した蟠桃の種は発芽することなく腐りました。1mmも発根しませんでした。
固い殻を割り、茶色い薄皮を剥いてから湿らせたキッチンペーパーに包んでおいたのですが、そもそもこの種の殻もカビていて、最初から不安でした。ただ、中身はかなり健康そうに見えたので、原因はそのカビというよりも、やはり休眠打破が必要だったということなのではないかと思っています。
休眠打破が必要な種で、できるだけ発芽する確率を高めたい場合、やはり低温処理をするのが良いのではないかと思います。
方法2:低温処理してから発芽に挑戦した結果
食べた蟠桃の種をきれいに洗い、殻は割らずに湿らせたキッチンペーパーで包み、それをさらにビニール袋に入れて冷蔵庫に3か月放置しました。こうすることで疑似的に冬を経験させ、休眠打破させようという算段です。

都合2つの種を低温処理したのですが、これらも今回はカビていました。非常に不安になりましたが、できるだけ殻に付いたカビを取り、それを冷蔵庫で3か月放置してから取り出し、殻を割り、茶色い薄皮も剥き、湿らせたキッチンペーパーに包んで室温に放置していたところ、1つだけですが数日で発根、さらに数日で発芽と相成りました。もう一つは殻を割った段階で中身が非常に小さく、仁が半透明になっていて腐っているようでした。この方法では1つ成功、1つ失敗でしたが、失敗した方はもともとの種が悪かったのかもしれません。
蟠桃の種の発芽で気を付けるべきポイント
蟠桃に限らず、白桃や梅など、バラ科全般に言えるのですが、低温処理をしなくても意外と発芽したりもします。ただ、やはり低温処理をした方が確実なのは間違いないのではないかと。先人の知恵は伊達ではありません。過去に農家の方や研究機関の方が研究された結論が休眠打破のための低温処理なので、それはやはり効果があるのだと思います。
梅やチェリーなどは固い殻を割らなくても発芽する際に勝手に自分で割って出てきてくれるので良いのですが、桃などのように殻が分厚い場合は人間が殻を割ってあげると良いと思います。ただし、この殻を割る際に中身まで傷つけてしまうことがよくあり、そうなるとその後の発育に影響がでます。仁の部分を如何に残すか、それが重要で、できるだけ多く残してあげることが成功のポイントになると考えています。うまく殻を割ることができても、発芽するかしないかの段階でその仁の部分がカビ始めることも多いです。
夏に食べた蟠桃の種を低温処理して3か月後に発芽させようとすると、通常は秋から冬にかけて発芽させることになります。自然界では土の中に種を入れておけば翌春に発芽するというサイクルになるのですが、強制的に低温処理した場合はその限りではありません。ここで注意が必要なのは、発芽させる時の気温です。桃の木が休眠する時期に発芽するとなると、その後の生育に影響が出るかもしれません。我が家は台湾にあるため、冬でも気温が15~20℃ぐらいあります。そのため、ベランダに置いておいても何てことなかったりもしますが、日本の場合台湾より寒い地方も多いので、工夫が必要になると思われます。
発芽後に土へ植え替え

発芽した蟠桃をしばらく水だけで栽培していると、種部分(豆部分?)がカビ始めました。白桃を発芽させても種部分は大体カビ始めます。アルコールを染み込ませた綿棒などで軽く拭くことで多少はカビの繁殖を防ぐことはできますが、カビが生え始めると腐敗も進みます。そのため、最終的にはカビて腐敗した種部分はハサミなどで切除することとなります。そうなったら土に植え替えです。
土に植え替えるのは結構なストレスのようで、桃に限らず過去に植替え後に枯れた植物が多くあります。そのため、種部分が残っているなら栄養も多少は補給されるのでは?という仮説を立て、種部分が残っている限りはできるだけ水だけを使用し、少しでも苗が大きくなるように育てています。なお、今回は種部分を片方切除することになったので、急いで土に植え替えました。
土は赤玉土とph調整済みのピートモスを半分ぐらいずつ混ぜたものを使いました。もう片方の種部分も朽ちてしまったら施肥も検討しようと思っています。時期が冬なので、土に植え替えた後もしばらくは室内に置いておくつもりです。寒くても10℃ぐらいの地域に住んでいるので、いきなり外に出してもそんなに問題はないと思うのですが、片方とはいえ種部分が残っているうちは室内に置いておこうと思います。
二年目:どんどん大きくなる蟠桃

蟠桃は発芽から一年経過し、50cmぐらいの高さになりました。秋口から室内で飼育しているナナフシに餌として葉を食べさせていたため一部の葉が虫食いになっていますが、特段問題なく生長していると判断しています。

12月に入り、そろそろ落葉しても良いのですが、あまり目立った落葉はありません。
1月上旬に植え替え

我が家の蟠桃は2024年、1月に植え替えをしました。というのも、かなり小さな容器に植え付けていたので、このままでは根が伸びるスペースがかなり制限されてしまうと思ったからです。
幹を見てもこのころは直径4~5mm程度でした。この幹を如何に太くするかがポイントになろうかと思います。
冬も葉がたくさん残っている
この時点ではまだまだ葉がたくさん付いていました。落葉樹とはいえ、発芽して数年は生長のリズムが成木と異なり、冬になっても葉が残ったままであることが多いです。
寒さにも弱い時期であるため、多少扱いに注意が必要ですが、我が家は温暖な台湾にあるため、それほど気にはしていませんでした。
3月末ごろから生長再開

2024年は3月末ごろから生長が再開しました。枝が数本出てきていますが、将来的にこの枝を太らせるか、この時点では決めていませんでした。
ベランダで育てているため、木の大きさにも限界があります。このまま左右、ないしは3方向に伸ばしても良いのかもしれませんが、それだとかなり大きくなってしまうのではないかとも思いました。
主幹がまだまだ細い段階で枝ぶりを決めるよりも、もっと主幹が太くなってから決めても良いと考えました。
生長は秋ごろまで

最初の一年は枝が一本だけでしたが、二年目は枝が複数本出てきました。そしてそれらが三方向に伸びるように仕立てていきました。
木の年齢が若いと出てくる枝の数が少ないように感じます。これは他の植物も同じで、例えば四年目を迎える梅や五年目を迎える桃はもっと多くの本数の枝が出てくるようになりました。この蟠桃も三年目、四年目と樹齢を重ねるごとに枝が出やすくなっていくのではないかと思います。
もっとも、まだまだ幹が細いので、これからさらに幹を太らせていきたいと考えています。
冬前には落葉も

発芽から一年目は落葉しませんでしたが、二年目は落葉していきました。落葉するというのは順調に環境に順応してきている証拠ではないかと考えています。もともと蟠桃は落葉樹なので、11月ごろに落葉するのは自然な生理現象ではないかと思います。
蟠桃栽培は難しい?
実際に蟠桃を種から栽培しておりますが、今のところ難しいとは感じません。むしろ桃栽培と同じで、比較的簡単ではないかと思います。
ただ、種から育てていることもあり、まだ開花したことはありません。今後開花の仕方次第ではこの判断が覆ることもあろうかと思います。
最後に
蟠桃も桃の仲間なので、5年も経てば果実をつけることもあるのではないかと思っています。今後もお世話を継続します。




