花が大方終わったころの夜香木を剪定し、その際に出た枝を挿し木にしていたのですが、この度無事に根を出したのでここに記録しておきます。
目次
ベランダに合わせて適度に剪定
夜香木をいただいたという話は以前書いた通りですが、その夜香木が結構大きくて剪定して小さくしました。
剪定時期
今回剪定したのは花が終わりかけの2月中旬ごろです。3月中旬になって新しい葉が出てきたので時期としてはそんなに悪くなかったのではないかと思っています。
なお、調べてみても夜香木というのは冬前ぐらいまでに花季が終わるようなのですが、うちの夜香木も、義実家の夜香木も2月ぐらいまでは咲いていました。
何にせよ、花が満開の時期に切る道理はないと思われます。そのため、花が終わるのを待ち、それから剪定と言うのが良いでしょう。
剪定方法
細い枝は剪定ばさみを用い、直径2cmぐらいある太い枝はノコギリを使って剪定しました。ぶつかり合っている枝は切り落とし、また、枯れた枝も切り落としました。そして最後に長い枝を切り戻しました。
それから、なにやら枯れてしまっている枝や、過去に折れたか折られたかした枝などもノコギリを使って多少きれいにしました。盆栽用の又枝切り鋏や小刀などがあるともっときれいにできるのではないかと思いました。
剪定後の保護
剪定後には保護剤を塗って切り口を保護しておきました。
剪定後に枯れた枝
剪定時に誤ってノコギリでひっかいてしまった枝はその後枯れてしまいました。うっかりミスには気を付けたいところです。
また、なぜか新芽が出てこなかった枝もあります。理由ははっきりしませんが、木の様子を見ていると、もともと枯れかけていた(それかすでに枯れていた)のではないかと思っています。
夜香木の植え替え
剪定をして、その後すぐに植え替えもしました。というのも、植木鉢自体も大きなものだったので、それを小さくしたかったんです。ベランダのスペースは有限なのでやむを得ません。二回りほど小さな鉢に植え替えることにしました。
鉢から引き抜いてみるとかなり根がびっしりと生えていて、しっかりお世話されていたことが感じられました。でも、根がそんなに立派だと小さな鉢に植え替えようとしているのに入りません。そこで、根もカットです。
根が少ないなら土を落としてからハサミで切る方法も考えられたのでしょうが、根がパンパンの感じだったのでノコギリで土ごと根を切り落としました。結構太い根も一刀両断で切り落としました。
植え替え時期
この夜香木は2月中旬ごろまで花が咲いていました。普通、そんな時期まで花が咲いているものなのかはわかりませんが、花が散るのとほぼ同時に葉も落ちていきました。
夜香木は常緑樹。暖かい台湾では葉が落ちないものだと思っていたのですが、生理現象なのか何なのか、落葉樹かの如く葉も落ちていきました。
休眠期なのだとすれば、植え替えの時期としては間違っていなかったとも考えられますが、花季が終わってすぐに休眠するものなのでしょうか。ただ鉢増ししたのではなく、今回は根のカットもしたのでちょっと新しい根が出てくるか不安でしたが、結果を見れば無事に新しい葉も出てきていて、根も出てきてくれたのだと思われます。
翌年の様子を観察して見極めたいとは思いますが、新しい葉も出てきてくれたこともあり、植え替え時期としては花が終わったころで間違っていなかったと判断しています。
夜香木につく害虫
夜香木には害虫が付きます。例えば以下のような害虫です。
巣くうアリ
夜香木をいただいたときにもアリがたくさん群がっているのは気が付いていたのですが、土の中に巣があるのかと思ったら木の中に巣を作っていて、一番太い幹の何か所かに出入口と思しき穴が開いていて、そこからアリがしきりに出入りしていました。
木の中に巣があるとどうしようもないなと思ったのですが、剪定時に使う保護剤で出入口を全てふさいだところ、目に見えるアリはほとんどいなくなりました。
カイガラムシ
カイガラムシが夜香木の葉の裏や花の周りに集まってついていることがあります。少量なら捕殺で事足りることもあるかもしれませんが、多い場合は枝ごと切ってしまうようにしています。
剪定で出た枝は挿し木にできる
夜香木の新しい枝を見ていると、なにやら根が出てきそうな白いぶつぶつがたくさん付いていて、実際、挿し木にしてみたところ、かなり高い確率で発根しました。
挿し木の方法
今回、夜香木を挿し木するにあたり、まず、10cm~15cmぐらいの挿し穂を用意しました。挿し穂はそれぞれ下の部分を切れ味の良い包丁で斜めに切っておき、葉はほとんど付いていない状態にしました。それを赤玉土細粒メインの挿し床に挿しておいたところ、1か月ぐらいでしっかり根が出てきていました。
剪定する時、もしも剪定に失敗したら大変だと思って実験的に行った挿し木でしたが、無事に成功しました。
出てきた葉を更に剪定
5月ごろ、葉がたくさん出てきたので再度切りそろえました。
あまり下の方に新しい枝がないので、新しい枝を出させるための剪定など、いろいろ試行錯誤して継続して背丈を低くしてみたいと思っています。
最後に
剪定する際は将来の樹形や、直近の芽吹きの様子を想定して行いますが、夜香木に限らず、木は大体私の想像とは違う育ち方をします。その意外性がまた面白いのかもしれません。