今までも当ブログでは胭脂梅の名前を登場させたことがありました。地元台湾の市場ではその果実が販売されていることもある胭脂梅ですが、2024年に胭脂梅の苗を購入して育て始め、本記事執筆時(2025年)に満一年となったのでこれまでのことなどを書き記しておきます。
目次
ベランダ花見計画
かねてより、ベランダで花見がしたいと思い桜を育てている私なのですが、一向に咲かない桜にしびれを切らし(?)梅の苗を購入しました。
種から育てている梅もあるのですが、今回は購入した梅の苗、胭脂梅の苗についてのお話です。いや、桜もまだ育てていますが、梅も育て始めた、というお話です。
台湾の胭脂梅
春になり、市場にも梅の実が並び始めた昨今、市場の梅の実を見ると二種類あることに気が付きます。
台湾で売られている梅はほとんどが青梅とだけ書かれたタイプではありますが、中には今回の胭脂梅と書かれた梅も売られていることがあります。青梅と胭脂梅以外はむしろ見たことがありません。シーズンの終わりごろは青梅が熟した青黄梅や黄梅も売られることはあります。
台湾で売られることがある胭脂梅ですが、日本にいた頃は名前を聞いたことがありませんでした。台湾でも市場を見る限り、シェアが大きいわけではないようで、売られていることもあるし、売られていないこともある、といった感じです。
胭脂梅の「胭」の字は「えん」と読むことがあるようです。また「脂」はご存じの通り「し」と読みます。和読みをするなら「えんしばい」といったところでしょうか。普通にパソコンのキーボードで打っても出てきません。
苗の購入は2月
胭脂梅の苗を購入したのは2024年の2月ごろでした。当初、杏梅の苗がほしくて、そのついでに購入したのが今回の胭脂梅です。
家に胭脂梅の苗が届いたとき、胭脂梅の苗に葉は一つもありませんでした。落葉樹なので、冬に落葉していることは普通です。
胭脂梅の苗木を2月に購入した理由は、休眠している状態の方が、輸送によるダメージが少ないだろうと考えたからでした。
それに、植え替えや剪定をするなら休眠期の方が適しているからです。2月はむしろ多少遅いぐらいでした。
我が家に届き、その一週間後には生長が再開されました。
成長が止まった4月

2月中旬生長が始まった胭脂梅だったのですが、4月ぐらいで生長が止まってしまいました。
環境変化など、生長が止まってしまう原因はいろいろ考えられますが、枝の先端を切り詰めて生長を促そうともしましたがまったく効果はありませんでした。
そのまま秋を迎えるまで一切成長しませんでした。
早々に落葉した10月

これまで胭脂梅以外の梅の木は9月ごろから落葉開始して、12月ぐらいまでは葉が順次落ちては行くものの、完全に落葉が完了するようなことはありませんでした。
しかし、今回の胭脂梅は10月ごろに完全に落葉が完了しました。ん~なにやら生理障害的な何かが発生している気がしてならないのですが、今になってもはっきりとした原因はわかっていません。このまま枯れてしまう可能性も考えました。枯れることは無かったのですが、やはり他と違う状況になる木は心配になります。
環境に慣れてくれれば翌年は大丈夫かなという期待もしつつ、とにかくこの段階ではきっと環境に慣れていないだけだろうと思うことにしました。
年が明けて生長再開

我が家の胭脂梅は大体2025年の1月ごろから生長が再開されました。この生長再開時期は他の梅とおおむね一致します。枯れるのではないかと心配していたので新しい葉が出てきたときは非常にうれしかったです。
そしてその後もしっかり成長していき、3月ごろにはかなり葉が出そろいました。去年の流れだと3月末ごろ一時的に生長が停滞し、4月には多少盛り返すものの、4月末ごろには生長が完全に止まってしまいました。さて、2025年は如何に。
胭脂梅はいつ頃収穫可能?
この胭脂梅はまだまだ木が小さいです。幹を見てもまだまだ細いです。そのため、胭脂梅の実を収穫するにはもっともっと大きくする必要があると思います。ベランダで栽培しているので背丈を高くすることは限界がありますが、幹を今より太らせることはできるでしょう。
そして、幹を太らせた上で、今から2~3年は最低でもかかるのではないかと思っています。2024年2月に購入した苗なので、早くて2027年ごろでしょう。
最後に
以前から梅は種から育てていましたが、今回は苗を購入した胭脂梅のご紹介でした。生長が止まってしまったり、落葉が早かったりと、心配になることもありましたが、2025年春になってしっかりと生長し始めたので今はだいぶ安心しています。
これからもしっかりお世話をして、将来ベランダで梅の花見を実現したい!そして、せっかく買った苗木なので収穫も目指したいと思っています。