ベランダで観葉植物として育てられる果樹の紹介

2021年は家庭菜園などを始めた方が多かったと聞きます。そんなにお金もかかりませんし、我が家でもいろんな植物を育てています。そして我が家では野菜に限らず、食べた果物の種から果樹の栽培にも挑戦しています。収穫までは難しいですが、観葉植物として育てている果樹をいくつかをご紹介します。

ベランダで育てている植物たち

ベランダで育てている植物のうち、果樹類(バラ科を除く)をご紹介します。

果樹は実がなることを期待しているものもありますが、種から植えているものが多いので、実際はかなり難しいようです。結実を期待するなら苗を手に入れた方が良いです。つまり、実験的に種から育てているものが多いので、そういう目で見てみてください。

イチジク

イチジク
イチジク

義父から2020年夏にいただいたイチジクの苗と、ほぼ同時期に市販のドライイチジク(トルコ産)から発芽した苗×2株を育てていました。

まず義父からいただいた苗ですが、市販されている苗を見ると、うちのイチジクと同じぐらいの幹の太さでも結実しているのですが、今のところ我が家では結実しておりません。

種から育てている方は完全なる実験ですが、発芽率は高く、木自体も強い印象で、木を育てるという意味においてはそれほど難しいように感じません。イチジクが属するクワ科の植物は強い植物が多い印象です。クワ科には他にマルベリーやアコウ、ガジュマルなどがあります。

その後、諸事情により種から育てていたイチジクは処分してしまいましたが、いただきものの苗は栽培を継続しています。

パイナップルの頭

パイナップル
パイナップル

再生できる観葉植物の代表格と言えばパイナップル。パイナップルの頭部分を水に浸けておくと根が出てくるというもの。これ、かなり難易度が低いようです。

やり方は、パイナップルの頭を実から切り離し、下の方の葉を何枚かはがします。そして水にその部分をつけておくだけです。根が出てきたら土に植え替えます。我が家ではもともと普通の土に植えていたのですが、最近赤玉土7+培養土3の割合の土に植え替えました。

パイナップルは結実まで数年かかるそうです。しかも葉が結構広がります。そしてその葉にはトゲトゲがあります。あまりに狭いベランダでは扱いに窮してしまうかもしれません。

アボカド

アボカドの木
アボカドの木

これもパイナップル同様に再生できる観葉植物の代表格、アボカドです。アボカドもいくつか種類がありますが、小ぶりのアボカドの種で挑戦しています。

種をきれいに洗い、爪楊枝を3か所に刺してコップに乗っかるようにします。そして下の方が少し水に浸かるぐらいの水を入れておけば、そのうち根と芽が出てきます。5個やって4個成功でした。

アボカドは突然葉が枯れたりします。原因はよくわかっていません。枯れては新しい葉が出てきてを繰り返しています。今も原因究明中です。

アボカドは上手に育てると種からの栽培でも実ができることがあるそうです。ただ、私が見聞きしたことがあるのは地植えの場合。ベランダではどうなるんでしょうか。私もまだ実験中です。

マンゴー

左は直接土に植えた金煌マンゴー、右は水耕栽培で発芽させてから土に植え替えた土マンゴー
左は直接土に植えた金煌マンゴー、右は水耕栽培で発芽させてから土に植え替えた土マンゴー

台湾で有名なフルーツと言えばマンゴー。スーパーでその実を見かけるだけではなく、マンゴーの木もそこら中に生えています。種類も豊富で、緑のマンゴー、黄色いマンゴー、赤いマンゴーなど、夏を通して様々な種類のマンゴーを楽しむことができます。

マンゴーは種が固い殻に覆われているのでそれを剥きます。この時、私は包丁かハサミを使います。そうでないと固くて割れません。中から出てきた種は、可能な限り茶色い薄皮を剥き、キッチンペーパーで包んで濡らしておくと根が出てきます。発根率はかなり高い印象です。

この時期、そこかしこで結実しているマンゴーの木を見るのですが、幹が直径30cmぐらいあるのに結実していない木もあります。何が原因なのかは不明です。

果たしてベランダで結実できるのか。とりあえず観葉植物的に育てて、あわよくば実ができればという感じです。

レンブ

レンブの発芽
レンブの発芽

日本では見たことがなかったのですが、レンブ(蓮霧)という果物が台湾ではかなりメジャーです。この時期、スーパーでも買えます。ローズアップルともいうようです。

甘味はそれほど強くありませんが、みずみずしい果物です。時折苦みを含むものもあります。

レンブは通常種なしなのですが、まれに種が入っているものがあります。偶然種有に当たったので植えてみることにしました。

最初は濡らしたミズゴケに包んでいたのですが、しっかり発根し、それを土に移しました。土に移してから1か月ぐらいで葉が出てきました。

レンブってどんな木になるのか皆目見当もつかなかったのですが、たまたま小高い丘に行ったときに自生していて、かなり大きな木になっていました。大きくなるようなら剪定すると良いです。

その後、レンブは諸事情により処分してしまいましたが、またチャンスがあったら育ててみたいです。

まとめ

果樹は収穫を目的にするのが普通で、あまり観葉植物として育てる方はいないのかもしれません。収穫を目的とするなら苗を買った方が良いです。種から育てる場合、収穫が期待できないケースが多く、その場合、観葉植物のようになります。それはそれで私は好きです。これからもいろんな種を発芽させて栽培していきたいです。