唐辛子は多年草です。冬越しにも成功しました。すでに何度も挑戦している唐辛子栽培なのですが、ここまでの記録や考えを書き記しておきます。
実は唐辛子は多年草

唐辛子は多年草の植物で、外国では数年物の唐辛子の”木”が庭に生えているというようなことがあるそうです。ここ台湾でそのような物を見たことがあるわけではないのですが、比較的温暖な台湾に住んでいることを利用して、唐辛子を冬越しさせようと思い立ちました。
ここで唐辛子を多年草と書きましたが、これは温暖な地域での話で、日本では一般的に一年草扱いとなります。
種からの唐辛子栽培
唐辛子栽培は難易度が低く、家庭菜園でも手が出しやすい植物です。以下に唐辛子の栽培方法、および冬越しや木質化などについてまとめます。
種の入手から播種の方法

唐辛子の種を入手するにはいくつかの方法があります。
- スーパーで売られている唐辛子から取る
- 園芸店などで購入する
まずは種を手に入れます。手に入れた種は水に入れてみて、水に沈んだ種を使いましょう。水に浮く種は中身が未成熟の可能性があります。
唐辛子はとにかく発芽率が高いです。種まきのやり方は下の2つです。
- 土に蒔く
- 湿らせたキッチンペーパーで包んでおき、発根したら土に植え替える
唐辛子の種は好光性なので、土に蒔いたら少し土をかける程度にします。
2022年は1月末~2月初旬ごろに発芽していました。ちょっと早すぎる感じもしますが、ここは台湾なので、そのころでも結構暖かいと言えば暖かいです。
日本の場合は少しずつ暖かくなる2月末以降に種まきすると良いと思います。
排水性と保水性が良い土を使う
市販の培養土を使っても良いですが、私はいつも使い古した土を再利用しています。
ポイントとしては、排水性が良いこと、保水性が高いことを基準に選びましょう。
施肥のコツ
唐辛子は肥料をかなり多く必要とします。追肥の仕方がとても大切です。
私は月に1回有機系のペレット型肥料を与えるとともに、開花時期には週に1回程度液肥を与えています。
X字に仕立てることが多い
私はベランダで栽培していますが、強風が吹くと根こそぎ倒れそうになることがあります。
唐辛子が倒れないように支柱をX字に仕立てるのが一般的です。
最初の花は取ってしまう

2ヶ月ぐらい経つと1つ目の花が咲き始めますが、1つ目の花は取ってしまって、草丈を伸ばすことに専念させます。
ベランダなら人工授粉が有効
ベランダで唐辛子を栽培していると、階にもよりますがミツバチやチョウチョが飛んできて受粉を手伝ってくれる確率が低くなります。そのため人工授粉をすることが大量収穫には必要になります。
実際、人工授粉をしたときとしなかったときでは収量がかなり変わりました。
道具は筆などが良いです。最近私は自分の小指を使って人工授粉をしたりしています。
唐辛子につく害虫
唐辛子にはアブラムシやコナカイガラムシ、アザミウマが付くことがあります。これらは見つけ次第対処すると良いです。
私の場合はシャワーを強めに当てて飛ばしたり、手で取ったりしています。虫が新芽周辺に集まっている場合はその新芽周辺をまるごと切り取って一網打尽にすることもあります。
唐辛子は多年草だから冬越し可能
唐辛子は多年草なので、条件が整えば冬越しをすることができます。その条件と言うのは気温です。
私が住む場所は冬でも15℃前後ある場所(寒波が来ると10℃を下回ることもありますが、それは1シーズンに2、3回程度)なので、ベランダでこの回も冬越しをしていますが、冬は生長が鈍化します。冬に生長が鈍化しているということはすでに生育には適していない気温になってしまっていることを表します。
上記の条件が冬越しの限界かなと思います。日本の多くの場所はもっと寒くなるところが多いので、冬は室内に入れるなど、できるだけ温かい場所に置くと良いです。
一年草として育ててもしっかり収穫できるので冬越しをする必要はないのですが、趣味として挑戦してみました。
冬越しのためにエネルギーを蓄えさせる
唐辛子は花が咲き始めると茎や葉の生長が止まり、花と実に栄養が集中するような状態になります。つまり、花や実をつけることには多くのエネルギーが必要と言うことになります。
冬を越えるにあたり、秋冬の時期はできるだけ花を咲かせないように、蕾を見たら摘んでしまうようにしていました。エネルギーを内部にためるためです。
そして、気温が下がってあまり生長が期待できない冬の間は苗をコンパクトに剪定してしまいました。ただし、その時一部の葉を必ず残すようにしました。というのも、葉を全て取ってしまうことで水の流れや栄養の流れが止まってしまうと考えたからです。いわゆる常緑樹と同じ考え方です。切りすぎないというのも大切です。
越冬に向けた樹形

そもそもX字に二本立てで栽培していた唐辛子の苗です。そのため、その二本立ての形は残しつつ、可能な限り小さく切り戻していきました。
葉を3枚ぐらい残して切り戻し、さらに切り戻した位置よりも下から芽が出てその葉が3つになったらまた切り戻し、というのを繰り返しました。
正直言うと、後になってからもうちょっと残しても良かったかなと思いました。
冬越し後の植え替えと剪定

だいぶ暖かくなる3月ごろになると花を咲かせる場合があります。それもしっかり実がなって収穫できます。その後もそのまま生長を見守れば良かったのですが、私は夏に向けてさらに切り戻すことにしました。

いわゆる常緑樹と同じ扱いで、暖かくなってきて新しい葉が出始めた頃に再度剪定して植え替えました。根も切りそろえました。
正直ここでも切りすぎたと思っています。その後しっかり葉が出てきたので良かったですが、常緑樹と同じ考え方をするならばなおさらもっと葉を残すべきでした。
この段階でよく見ると幹の色が白っぽくなり、木質化してきていることがわかります。

その後、だいぶ枝が伸びてきました。以前と比べると草丈も小さくなりました。

5月末にも花が咲きました。かなり小さく剪定したので収量が増えるということはありません。でも、これが冬越しをした唐辛子なのだと考えると感慨深いものがあります。

よく見ると5月末の時点で実もできてきていました。この様子だとスケジュール通り7月には収穫できそうです。
無事に冬越し成功

7月、冬越しに挑戦していた唐辛子がいくつか実をつけ、それぞれが赤くなりました。ここまでくれば冬越し成功と判断して良さそうです。
かなり切り詰めたのでむしろ前年より小さくなっています。ここはもっと工夫しても良いかなと思います。例えば剪定もほどほどにして、むしろ鉢増しして大きな鉢に植え替えるなどです。
トウガラシ属は接ぎ木もできる?
冬越しとは関係があるような無いような話なのですが、もしも唐辛子の木が大きくなって安定したら、枝先に他のトウガラシ属の木を接ぎ木できないかなと妄想しています。
ここで越冬に挑戦しているのは台湾の朝天椒という種類の唐辛子ですが、例えばハバネロとかジョロキアとかが接ぎ木で接続できないかと考えています。
もしも接ぎ木に成功したら一株からいろんな種類のトウガラシができます!ダメなんだろうなとか思っていますが、好奇心に負けている自分がおります。余裕があれば試してみたいと思います。
最後に
以前、パプリカの冬越しには成功したことがあります。今回、唐辛子の冬越しも成功したので、他のトウガラシ属の植物も冬越し出来る可能性があるのではないかと思っています。
ただ、それで収量が何倍にもなるとか、そんなことは今のところ経験していないので、あくまでも趣味として楽しむと良いと思います。

