マルベリー(桑)の木の時季外れの花と、冬の剪定

ベランダで育てているマルベリー(桑)の木は2021年の5月ごろに発芽したものです。もうすぐ丸二年経過し、三年目に突入というタイミングですが、実はすでに一度だけ開花もしました。

非常に強いマルベリー(桑)

クワ科の植物は全体的に強い印象がありますが、マルベリー(桑)も例外ではなく、ちょっとやそっとでは枯れない、非常に強い印象があります。

ベランダでの栽培に関しては、日当たりなどに制限があったり、鉢のサイズによっては根を張るスペースにも限界があるとはいえ、一応開花したのでベランダでも育て方によっては収穫まで行けるのではないかと思っています。

なお、ベランダとは少し違いますが、家の屋上でマルベリー(桑)を育てていらっしゃる方を知っていて、その方(義父です)は収穫までできているので、家庭でも育てられないことはないようです。義父は苗を入手して、それを育てていました。私はマルベリー(桑)を食べ、マルベリー(桑)の種を発芽させて育てています。

果樹はやはり苗からの方が収穫が期待できますし、収穫できる場合は収穫までの時間が短いです。何年も待てない、しかも何年も待っても収穫できない可能性が高い種からの栽培よりも、苗からの栽培の方がおすすめではありますが、種から育てる場合は種から育てる楽しみもあります。

11月に突如咲いた雄花

2022年11月ごろ、2年目のマルベリー(桑)の木を”切りたい”という人が現れ、希望通り切らせて差し上げました。冬に剪定するつもりだったので、多少上の方で切っても影響ないかなと考えたからです。

マルベリー(桑)の生長という意味においては特段影響はなかったようにも思うのですが、一つ特殊な事象がおきまして、それは、突然雄花が咲いたことでした。

突然切られて驚いたのでしょうか。そもそもまだ三年経っていないマルベリー(桑)に花が咲くことにも驚きました。子孫を残そうとする力はすごいですね。

マルベリー(桑)は品種によって雌雄異株だったり、雌雄同株だったりするようです。

上述の屋上でマルベリー(桑)を育てている義父は、一株だけでしっかり収穫出来ているようでした。品種にもよるのかもしれませんが、そのマルベリー(桑)は実が長くないタイプということ以外はわかりませんでした。

我が家のベランダで咲いたマルベリー(桑)は雄花。通常、開花は春だそうです。前年に伸びた枝に花芽を付け、それが翌年の春に開花するそうです。つまり2022年に伸びた枝に花芽が付いたら、それが2023年の春に開花するということですね。

ちなみに我が家のマルベリー(桑)のタイプが雌雄異株のタイプだったら私が愛情を注いで育てているベランダのマルベリー(桑)は雄株ということになり、収穫ができないという笑えない結果になります。いや、それはそれで面白いのですが。

少なくとも我が家のベランダにあるマルベリー(桑)はすでに開花可能な状態になっているということはわかりました。桃栗3年とは言いますが、我が家のマルベリー(桑)は花が咲くまで2年弱でした。

11月から12月にかけて剪定

落葉樹は、基本的に冬に剪定しています。調べてみると、冬に不要な枝を切り落とすのだそうですが、なにぶんまだ小さなマルベリー(桑)の木です。2022年の冬季剪定は、側枝を全て切り落とし、主幹も30cmぐらいに切り詰めました。

側枝を全部切り詰めたので、2023年春に開花することはないでしょう。2023年に伸びた枝は、もしかしたら2024年春に花をつけるかもしれません。これにはちょっと期待しております。そのためには剪定の仕方を工夫しなければなりません。具体的には、その年に伸びた枝を冬に残さなければいけません。

ただ、まだ木が小さいです。こんなに小さいのに花を咲かせて良いものかは悩みどころです。あまりに小さいうちに花を咲かせたり、実をつけさせたりすると、木の生長が妨げられるのではないかと思います。

どこまで切るかはまた次の剪定時期が来たら考えようと思います。

マルベリー(桑)は台湾では休眠しない?

我が家は台湾にあります。そのため冬でも平均気温は18℃ぐらいあります。秋になると確かに成長は鈍化し、停止したようにも見えましたが、2022年秋から冬にかけて段階的に複数回剪定をしたところ、切る度に新しい枝が出てきていたので、完全な休眠という状態ではなかったようです。

マルベリー(桑)は半落葉性であるとも言われるそうです。11月に入って若干紅葉が始まったようにも見えていました。ただ、剪定せずに放っておいたらどうなっていたかはわかりません。もしかしたら中途半端に生長を続けていたかもしれません。

なにぶん暖かい台湾です。冬季剪定などせず、常緑樹のようなスケジュールで管理した方が良いのかもしれません。ただ、そうなると春先に開花するので、春先の剪定もやりづらい。花後(もしくは収穫後)に剪定というのが王道なのかもしれません。

最後に

とりあえず花が咲くことはわかったので、これからは収穫に向けて育ててみようと思っています。

なお、最近、マルベリー(桑)の葉が細いことが気になっています。栄養不足なのかもしれません。