梅の木の栽培はベランダ(鉢植え)でも楽しめる!
梅の木は地植えするイメージがあるかもしれませんが、鉢植えにしてベランダで栽培することもできます。実際我が家では梅の種から発芽させた実生苗や、苗を購入した杏梅、胭脂梅などを育てた経験があります。

実生苗の場合、盆栽のように育てるのも楽しいです。特に小さいうちは針金で曲が付けやすく、盆栽好きの方なら一度や二度、やったことがあるのではないかと思います。
必ず盆栽にしなければいけないわけではありません。種からでも普通に梅の木は生長していきます。ベランダで栽培する場合はそれなりの工夫も必要になります。
実生苗は何年経っても花が咲かず、実が付かないということがあります。種から育てるとその木の性質が読めないんです。そこで、種から育てる場合は趣味の範囲で、観葉植物のように育てるか、将来、すでに結実実績のある梅の木の枝を入手して接ぎ木するなどすれば、早い時期の結実も期待できます。
【成長記録】発芽から数年間のステップを公開
ここでは発芽からの4年間をまとめます!

種から育てる場合は冷蔵庫で低温処理として冬を疑似的に体験させる休眠打破をする場合としない場合があります。低温処理をした方が発芽確率が高くなると考えられますが、低温処理をしなくても発芽することがあります。
湿らせたキッチンペーパーで包んでおいた種から根が伸びたのでそれを土に埋めました。

土は赤玉土を中心としています。赤玉土は保水性と排水性の両方を持つ優れた土です。でも栄養がないので他の土や腐葉土などと混ぜることが多いです。

1年も経つと結構立派になってきます。高さも出ますし、脇枝も伸びてきました。低い位置に出てきた脇枝はベランダでは邪魔になってしまいますので冬に切ってしまいます。

2年半も経つと高さは非常に立派になります。しかし、ベランダでそんなに高くするわけにもいかず、剪定することになります。

購入した杏梅の枝を切り取り、種から育てている梅の木に接ぎ木してみました。実生苗はこうやって接ぎ木して、接ぎ木部分が生長すれば結実する確率が高くなります。

でも接ぎ木部分ばっかり生長してちょっとびっくりしました。もともとの木の記憶でも残っていて、一気にそこだけ成長した感じです。

やはり接ぎ木部分は生長が速いです。花芽のようなものが出てきていました。
花を楽しみにしていたのですが、その後、事情があってこの木は処分してしまいました。
でも、やはり接ぎ木は生長が速いです。もともとの種から育てていた方の枝にはまだ花芽のようなものは見当たりませんでした。
ベランダ栽培で気をつけるべき3つのポイント
ベランダで梅の木を育てるためには工夫が必要です!
日当たり
日当たりが悪いと徒長することがあります。特に最初のころに水耕栽培をしていると徒長しやすいので、発根、もしくは発芽した段階で土に植え、最初は半日陰ぐらいの場所に置き、慣れた頃には日当たりの良いところに置きます。
いきなり日当たりの良い場所に置かないのは、環境変化による影響を避けるためです。
日当たりの良い場所になじんだら、あとは基本的に日当たりの良い場所で育てると良いです。今まで日光に当てて葉焼けなどを起こしたことはありませんし、日当たりが良いところに置いていたらぐんぐん成長していきました。
庭やベランダの中でも日当たりが良い場所で育てると良いです。
風通し

我が家の梅はベランダで栽培していましたが、比較的風通しは良い場所でした。梅の木は風通しの良い場所に置いた方が良いです。
- 害虫の温床になる確率が高くなります。
- 病気が発生しやすくなり、また、カビが生えやすくなります。
- 光合成の効率が落ちます。風が無いと葉や枝が動かず、下の方に日光が当たりにくくなるからです。
暑い夏の管理
最近は地球温暖化もあってか、人間だけでなく植物にとってもつらい季節になっています。ベランダの場合はタイルからの照り返し、そのタイル自体の蓄熱でかなりの高温になることもあります。
梅の木の場合、葉焼けは経験していませんが、真夏は生長が止まることがあります。そんな時は半日陰に移動して、暑さを和らげてあげるのも一つの手です。生長が止まってしまっているので日向でも日陰でもそれほど影響はないものと思われます。
実際のところ、私は日向に置きっぱなしにしていたので梅の木にとっては過酷な環境だったかもしれません。
失敗しないためのメンテナンス(水やり・肥料・剪定)
梅の木は植えたら終わりではありません!日々のお世話が大切です!
水やり

植物は水のやり方次第で元気に生長もするし、枯れもします。梅の木は基本的に表面が乾燥していたら水を与えるようにしていました。なお、葉が少ないと必要になる水分量も少なくなるので、様子を見ながら水やりをする必要があります。
冬はそんなに乾燥しませんし、葉がないか少ない状態なので、水をそんなに必要としません。鉢を持ち上げてみて、鉢の重さが軽くなった(つまり水が少なくなった)ら水やりをするようにしていました。
春は新しい芽から葉と枝がぐんぐん伸びていくので、土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えます。状態を見て、2日に1回とか、自分で判断します。与えすぎも良くないし、少なすぎも良くありません。
夏は大体毎日朝に1回程度水やりをしていました。蒸発防止に石やバーク材を土の上に置いていたのですが、それでも結構乾燥しました。
秋は様子を見ながら少しずつ水やりの頻度を少なくします。そんなに成長もしない時期なので、毎日1回を2日に1回などにします。いずれも土の状態を確認して、表面が乾いて鉢が軽くなっていたら水やりをしました。
肥料は有機系のペレット中心

植物は肥料の有無で生育がかなり変わります。梅の木には有機系の肥料を中心に与えていました。汎用肥料は2ヶ月に1回、開花目的の肥料は春に与えるようにしていました。
まだ開花したことがなかったので、このようなやり方をしていましたが、開花するようなら開花前に花用で即効性のある肥料を与えても良いと思います。
なお、肥料を与える際は、根元ではなく、外周にまくようにしていました。というのも、根元に肥料を置くと植物が枯れてしまうことがあるからです。
梅は剪定に強い

春を迎えた梅の木は5月か6月ぐらいまでぐんぐん成長していき、夏にいったん成長が止まることが多かったです。
梅雨前の時期に1度剪定をします。剪定の仕方は透かし剪定が中心ですが、邪魔な方向へ伸びている枝は切り戻すこともありました。あまりに下の方から枝が伸びていたらそれも切ってしまいます。梅雨前の剪定は日当たりをよくすることとベランダで邪魔にならないようにすることを考えながら行います。
そして、冬には強剪定で大きく切り戻します。この時もしも花芽が付いていたら、花芽に注意しながら剪定した方が良いです。垂直に上に長く伸びる枝など、花芽がつかない枝もあります。
なお、夏は花芽ができる(花芽分化)の時期なので、剪定しません。
なにしろベランダという狭い空間で栽培していたので、どうしても邪魔になってしまいます。そのため、通常の農家さんがするような剪定ではなく、自分の梅の木の様子、状態を見て剪定するかしないかを決めています。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とも言いますし、梅の木は剪定に強いです。
梅の栽培でよくあるトラブルと解決策
梅の木は害虫が発生したり、根詰まりしたりと、トラブルも発生します。
天敵のハダニ!

梅の木にはハダニが付きます。ハダニは葉の緑の部分を餌にしているようで、ハダニが付いた葉は白い斑点みたいのがたくさんできます。その斑点を見つけたらハダニ退治開始です!
彼らの多くは葉の裏側に付いています。斑点がある葉を見つけたら裏側を見てください。おそらくハダニが付いています。
ハダニは手で簡単につぶれます。手でつぶしてもいいですし、実はシャワーでも落ちます。
とにかくハダニはものすごいスピードで増えていくので、早めの対処が肝心です。
急に生長が止まる?!

胭脂梅なんかがそうだったのですが、春先にちょっと葉が出てきたかと思ったら、梅雨ごろには生長が止まってしまいました。その後冬まで全く生長せず。。。
成長が止まるのは生理現象で自然なこととも考えられますが、例えば暑すぎるなら半日陰に移動するとか、ベランダの照り返しが強いなら台を設けるとかの対策があります。
また、水のあげすぎで根腐れ予備軍になっている可能性も捨てきれません。そういう場合は土の様子を見ながら水やりの頻度を変えてみるとかすると状況がかわるかもしれません。
害虫のせいで生長できていない可能性もあるので、日々の観察が大事です!
根詰まり防止の植え替えと鉢選び

梅の木は生長すると根もたくさん出てきて、そのうち植木鉢の中でパンパンになってしまいます。そうなると下の方で根がグルグル巻きになってしまい、排水性が悪くなります。
梅の木にはスリット鉢か不織布の鉢を使っていました。どちらも水はけが良いのと、スリット鉢に関しては根がグルグル巻きになるのを防ぎ、しっかりした根鉢(細かい根がたくさん出ている良い状態)ができる効果も期待できます。
鉢は毎年か2年に1回程度、一回り大きな鉢に植え替えます。そうすることで少しずつ根鉢を大きくしていきます。
まとめ:梅の成長は一生の楽しみ。あなたも始めてみませんか?

梅の木を育てるのは楽しいです。年々大きくなっていきますし、場合によっては花や実を楽しむこともできます。ベランダでも意外と鉢植えにすることで育てることができます。
梅の実が出回る時期に種を入手しても良いですし、苗を買っても良いと思います。植物が好きな方ならきっと楽しめると思います。
