以前から気にはなっていたのですが、台湾のスーパーには「甜桃」という桃に似た果物が売られています。もしかしてネクタリン?と思ったら本当にネクタリンでした。早速買ってきて食べ、そして発芽に挑戦しました!
ネクタリンとは

ネクタリンは桃と同じバラ科植物で、大きさは桃とスモモのちょうど中間ぐらいです。桃のような産毛はなく、つるつるとした見た目ですが、スモモなどよりも硬い印象です。
実はネクタリンも桃同様に種から育てることができます。その方法をまとめます。
ネクタリンの種まき
種をまくにあたり、いくつかは休眠打破のために湿らせた状態で冷蔵庫に入れました。
ネクタリンは種が休眠状態になっていて、発芽のためには休眠打破が必要です。雪が降るほど寒くなる地域では冬前から土に種を埋めておけば自然に休眠打破されて春には芽が出てくるようですが、冷蔵庫に入れることで冬が来たと錯覚させ、強制的に休眠打破することも可能です。
冷蔵庫に入れてからのスケジュール
種を冷蔵庫に入れてからのスケジュールは以下の通りです。
- 1日目:ネクタリンの種を入手し、キレイに洗ってから湿らせたキッチンペーパーで包んで冷蔵庫に入れる
- 30日目:様子を見て、カビているようなら洗ってキッチンペーパーを交換する。
- 60日目:様子を見て、カビているようなら洗ってキッチンペーパーを交換する
- 90日目:冷蔵庫から種を取り出し、石やトンカチなどを使って硬い殻を割って中の種(仁)を取り出し、茶色い薄皮を剥き、湿らせたキッチンペーパーや水苔などで根の部分が乾かないようにする
約3ヶ月冷蔵庫に入れておきます。ネクタリンは種が硬く、ペンチでは割れません。手のひらサイズの石を二つ用意して、叩き合わせるように殻を割ります。
この時、力を入れすぎると中の種(仁)まで傷つけてしまうので、力加減が非常に重要です。最初は優しく、徐々に強くしていくと良いです。
低温処理をしなくても発芽する場合がある

ネクタリンは低温処理などで休眠打破をしなくても発芽することがあります。その場合、ネクタリンを食べてすぐの種を割り、湿らせたキッチンペーパーで包んで、乾燥しないように上からラップをして室内に置いておきました。
- ネクタリンを食べて種を入手する
- すぐに種を割る
- 茶色い薄皮を剥く
- 湿らせたキッチンペーパーや水苔などで根の部分が乾かないようにする
休眠打破をする必要があるかを見分ける方法は今のところありません。種が複数個手に入ったら半分は休眠打破のために冷蔵庫を利用し、もう半分はすぐに割って発芽に挑戦すると良いと思います。
ネクタリンはすぐに発芽する

ネクタリンの種が、発芽に適した状態であれば、発芽は早いです。
- 1日目:湿らせたキッチンペーパーや水苔などで根の部分が乾かないようにする
- 2~3日目:根が伸び始める
- 7日目前後:芽が出てくる
うまくいけば大体このようなスケジュール感で発芽します。
ネクタリンの苗を買うこともできる
収穫を期待する場合、種からではなくしっかりとした苗を購入する方が良いです。
種から育てるネクタリンは別のネクタリン
例えばおいしいネクタリンを食べて、その種を植えて育て、その木からネクタリンを収穫しても親とは違う品種になるのが一般的です。
桃は双胚果と言って、胚が二つ、つまり種が二つできるケースがあります。一般には双胚果は核割れ果となって裂果を招いたり、生理落果が発生したりするそうです。双胚果は品種や年度によって発生率が異なるそうなのですが、桃類で双胚果が発生しやすいのがネクタリンなんだそうです。
すでにスーパーに並んでいるネクタリンは双胚果だったとしても食べられるレベルまでキレイに育ってくれたものなので問題なく食すことができますが、その種が2つとも成熟していて、それをまいたときにそれがどのような遺伝情報を持つ物なのかはわかりません。
マンゴーなどの多胚種子とはまた別だと思われるので、いずれにしても親の性質と全く同じと言うことは無く、栄養繁殖ではなく種子繁殖なのではないかと思います。
そういえば過去に桃は種が二つ入っているものがありました。双胚果だったんですね。今回育てているネクタリンに双胚果はありませんでした。ということは種子繁殖で親の性質を受け継いではいないと思われます。
なお、双胚果や核割れ果の見分け方ですが、割れ目の左右の大きさがキレイに同じぐらいで、まん丸になっているものが双胚果や核割れ果である可能性が高いそうです。
最後に
最近見かけるネクタリンはチリ産の物が多いようです。ということはチリの気候がネクタリン栽培に適しているということなのでしょう。もしも挑戦するなら自分の住む地域がチリと比べて同じような気候かを調べておくと良いと思います。
とりあえず発芽はしたので、このまま継続して育ててみます。


