あんずを種から育てる!発芽のコツと成長記録【実録】

冷蔵庫の中で発芽した杏(アプリコット)の種 植物
冷蔵庫の中で発芽した杏(アプリコット)の種

2024年6月にドライフルーツの杏(アプリコット)を手に入れたのですが、その中には種がありました。種を見たら育ててみたくなりますよね!無事に発芽したので方法などをまとめます!

杏(アプリコット)を種から発芽させて育てる試み

杏(アプリコット)はバラ科の植物で、桜と似た花が咲きます。そうならばぜひベランダで育ててみたい!そう考えて杏を育ててみることにしました。

ネットで苗を購入しても良かったのですが、今回は杏のドライフルーツを入手して、その種から育てることにしました。

杏(アプリコット)の種はネット販売のドライフルーツから入手可能

ドライフルーツの杏(アプリコット)
ドライフルーツの杏(アプリコット) 2024年6月ごろ

あいにく近所で生の杏(アプリコット)が売られているのを見たことはありません。杏(アプリコット)のドライフルーツはありますが、今まで見たことがあるドライフルーツの杏(アプリコット)はすべて種なしでした。

ネット通販を見てみたところ、種有り杏(アプリコット)のドライフルーツが売られていたので注文してみました

間違えて種なしの杏を買ってしまうと、種がないのでもちろん発芽に挑戦できません。購入時にしっかり確認しましょう!

杏(アプリコット)の種の発芽手順

杏(アプリコット)の種を手に入れたら以下の手順で発芽させます。

  1. 杏の果肉をすべて取り去り(食べ)、キレイに洗う
  2. 湿らせたキッチンペーペーで種を包み、さらにビニール袋に入れて冷蔵庫で3ヶ月前後寝かす(休眠打破)
  3. 冷蔵庫から種を取り出し、固い殻を割り、茶色い薄皮、根を守る白い薄皮も剥がし、湿らせたキッチンペーパーで根の部分を包み、常温で乾かないように放置する

杏を発芽させる条件は?

杏の種は休眠状態にあるため、冬を経験させて休眠打破をする必要があります。これは冷蔵庫で代用できます。

事実、冷蔵庫に保管せずにすぐにまいた種は1つも発芽しませんでしたが、冷蔵庫で3か月ほど保管したはいくつか発芽しました

時期は6月ごろに冷蔵庫に入れ、9月に取り出しました。夏から秋にかけての時期に行いました。

杏は絶対に休眠打破が必要?

冷蔵庫の中で発芽した杏(アプリコット)の種
冷蔵庫の中で発芽した杏(アプリコット)の種 2024年9月下旬

過去に杏に近い種類の「梅」の発芽に挑戦した時は冷蔵庫で休眠打破をしなくても、入手してすぐに殻を割り、常温で湿らせておいただけでもしっかり発芽しました。

しかし、冷蔵庫で休眠打破をしなかった杏の種は1つも発芽しませんでした。

これらのことから、冷蔵庫での保管は絶対に必要とは言えないものの、発芽の確率を高めたいなら面倒でも冷蔵庫に3か月ほど保管して、冬を疑似的に経験させた方が発芽の確率は高まると言えます。

冷蔵庫から取り出して殻を割る

杏(アプリコット)の種をペンチで割っているところ
杏(アプリコット)の種をペンチで割っているところ 2024年9月下旬

冷蔵庫から取り出した種がまだ発根していない場合は、ペンチなどで殻を割っています。こうすることで発芽しやすくなります。

ペンチで割る時、力を入れすぎると殻だけでなく中身まで割れてしまうことがあるので力加減に注意が必要です。

常温で生長を促す

発芽した杏(アプリコット)
発芽した杏(アプリコット) 2024年9月末ごろ

根の部分を湿らせたキッチンペーパーで包み、乾かないようにして常温で放置しておくと、2~3日で根が伸びてきて、3~7日ぐらいで芽が出てきます。この方法なら冷蔵庫の保管期間が3ヶ月ほどかかりますが、冷蔵庫から取り出してからは1週間程度で発芽します。

この段階で乾燥させすぎてしまうとすぐに枯れてしまうので、水分を切らさない(キッチンペーパーが乾燥しないように気を付けましょう

発芽した杏(アプリコット)は土に植え替える

土に植え替えてから20日ぐらい経過した杏(アプリコット)
土に植え替えてから20日ぐらい経過した杏(アプリコット) 2024年10月ごろ

本葉が展開してきたら土に植え付けます。

土は水はけの良い土が良いです。最初は肥料のことを気にしなくても良いです。まずは土に慣れ、根が土中に伸びて安定することを優先しましょう。

枯れさせないために必要なこと

枯れてしまった杏の木(2024年10月ごろ)
枯れてしまった杏の木(2024年10月ごろ)

杏の種を入手してから1年ほど経過したわけですが、すべてではないものの、大半が枯れてしまいました。

害虫、病気、気候が不適切だったなど、いろいろ原因は考えられますが、総じて杏は枯れやすかった印象です。

杏に付いた害虫の被害

10月ごろ、一部の杏には顕著に害虫が付きました。カイガラムシ、ハダニ、それからアザミウマです。害虫が付いた杏は、葉が変形し、あきらかに正常ではなくなっていました。それと時を同じくしていくつかの杏が枯れました。

しかし、カイガラムシやハダニ、アザミウマは確かにやっかいな害虫ではありますが、そんなすぐに植物を枯らすほどの力は無いように思います。徐々に徐々に汁を吸って植物を弱らせる、そんな性質の害虫たちです。植物に寄生してその一週間後に枯らすなんて考えられません。

そのため、害虫が付いているのは確認しましたが、それが直接的な原因となって枯れたとはこの時考えていませんでしたし、今もそうは思っていません。

害虫は手で取ったり、シャワーをかけたりすることである程度取り去ることができます。必要に応じて農薬を検討してもいいでしょう。

土中にいる害虫の可能性

葉が全部落ちてしまった杏の木(2025年7月ごろ)
葉が全部落ちてしまった杏の木(2025年7月ごろ)

植物の葉が突然枯れていく症状が出た場合、土中に害虫がいる可能性があります。ネキリムシやコガネムシの幼虫などです。ネキリムシやコガネムシが根や根元を食害すると、葉が枯れ込んでしまうことがあります。

土中の虫は外から見てもいるかいないかわかりません。薬剤なども販売されているので、薬剤を使うのが無難かとは思うのですが、確実に虫がいるとわかったわけでもなく、今の段階ではまだネキリムシやコガネムシの幼虫対策に薬剤は使用していません。

これを防ぐにはきれいな土を使うことです。

冬を越えられなかった可能性

梅にしても桃にしても、何も対策せずとも私の住む台湾の冬は問題なく越えています。幼苗の時はさすがにちょっと気を使いましたが、それでもほぼ対策なしで冬越し可能です。

耐寒温度を調べてみると、梅は-15℃、桃は-15~-20℃、杏は-10℃とのことでした。この数値を見る限り、若干杏の方が梅や桃よりも寒さに弱いのかなとも思いますが、我が家近辺はで-10℃になることなど皆無です。

それにそもそも-10℃まで耐えられるのは比較的寒さに強い植物であると言えます。温暖な地域で冬を超えられなかったとは考えにくいです。

日本でも地域によっては-10℃以下になります。そういう地域ではもちろん対策が必要かと思います。例えば家の中に入れるなどです。

ベランダで種から杏を栽培するためのコツ

種から杏を育てるコツは、突然枯れることも想定して複数の種を用意することです

2024年6月に手に入れたドライフルーツは、同年9月ごろに発芽しました。発芽させた方法は梅や桃と同じく、冷蔵庫で保管する方法を用いました。

当初、なかなか発芽しない種もあり、もしかしたら杏子はなかなか難しいかもと思っていました。でも、その後いくつかの種が発芽したので、それを今までベランダで育て続けていました。

そして発芽から300日経過した今思うのは、杏を種から育てるのは難しいということ。本記事執筆時で2つの株がまだベランダにはありますが、他はすべて枯れました。残り2株もいつ枯れるかと心配しています。

生き残った2つの苗

残り2株だけになってしまった杏の木(2025年7月ごろ)
残り2株だけになってしまった杏の木(2025年7月ごろ)

2024年に発芽した分は残り2つのみとなりました。4個発芽していたので、一年生存率は50%程度となりました。そもそもその前にかなりの数発芽に失敗しているので、発芽失敗分も含めるともっと生存率は下がります。

どの植物を育てても同じですが、全く同じ条件なのにもかかわらず元気に育つものもあれば弱弱しいものもあります。強い苗と弱い苗は、種を見ただけではわかりません。

種から杏を育てるコツ

残り2株だけになってしまった杏の木(2025年7月ごろ)
残り2株だけになってしまった杏の木(2025年7月ごろ)

複数の種で挑戦することが大切です。もちろん1つだけで挑戦しても良いですが、弱弱しい苗が出てくることも加味して、複数個種をまくぐらいの気持ちで育て始めた方が良いです。

例えば今回私は種からの杏栽培は難しいと感じました。そもそも全然発芽しなかったときもあります。今回は5個発芽に挑戦して4個は発芽しましたが、そのうち2つが枯れていきました。さらに残った2つもあまり元気とは言えません。次回また挑戦するとするならば、例えば20個発芽に挑戦し、もしもたくさん生き残ればいくつかを処分する形にします

もっとも、その時その時でうまくいく時も行かないときもあります。例えば以前2022年ごろに発芽させたスモモは最終的に枯れましたし、そんなに強い印象がありませんでしたが、2024年に発芽させたスモモはかなり強い印象で、発芽させた一つ一つが元気に大きく育っています。これは種の違い、個体差かなと考えています。

杏を育てる場合も同様で、あまり良くない種だったとしても複数の種を発芽させることで成功確率を上げることができます

最後に

杏はなかなか手に入りません。いまだ生の杏が売られているのを見たことはありませんし、ドライフルーツの杏も近所で売られているのを見たことがありません。

となるとネット通販などに頼るしかなくなります。手間をかけて手に入れた杏の種だけに、簡単には枯れさせたくないのですが、今後どうなるでしょうか。

今のところまだいくつかの苗が残っているので、それをこれからも注意深く観察しながら育てていこうと思っています。

追記(2026年2月6日):その後事情があって杏の苗は処分しました。

タイトルとURLをコピーしました