2024年1月、里芋をネット通販で見つけて興奮のままに購入し、そして食事の際においしくいただいたのですが、その中のいくつかを種芋としてベランダで育ててみることにしました。
11月になって収穫することもできたので里芋のベランダ栽培の結果をご報告いたします。
目次
里芋は家庭菜園、ベランダでも育てられる
今回私が挑戦したのはベランダの植木鉢で里芋を育てることでした。
結論を言うと、一応里芋を収穫することができたのですが、里芋を育てる中で困難に思ったことや、収穫量について思うところもあるので、それを書き記します。
台湾在住者はネット通販で種芋を入手
日本ではキヌカツギや煮っころがしなどでよく食べられる里芋ですが、私の住む台湾のスーパーで里芋が売られていることはほぼありません。
過去に農協系列のスーパーで売られているのを買ったことが一度だけありますが、それ以外で見たことは一度もありません。
種苗店でも里芋の苗、種芋など見たことがありません。売られていないのではないかと思います。
そこでネット通販です。ネット通販では食用と思われる里芋が売られています。厳密には日本でよく見る里芋と品種が違うのかもしれませんが、実際に食べてみて、まぎれもない里芋でした。
なお、いわゆるタロイモも子芋は見た目がそっくりなのですが、味も食感も全く異なります。しっかり確認して買う必要があります。
ベランダでも育てられた!
里芋は葉が大きく展開するので畑を持っている方なら畑の方が育てやすいのではないかと思います。
しかし、我が家にはあいにくベランダしかなく、今回はベランダで植木鉢を使って里芋を栽培しました。
計2株栽培して、それぞれ大小8~9個ずつ収穫できたので上出来だったのではないかと思っています。
1月に植え付けて3月に発芽
2024年1月の終わりごろに種芋を植え付けました。そして発芽したのが3月の初め頃です。
なかなか発芽しないから2月中旬に一度掘り起こしましたが、その時は何も変化がありませんでした。そっと戻して土をかぶせておいたところ、3月になって発芽しました。
でも、一般的に日本では里芋の植え付けは4月ごろなんだそうです。それなのに私が1月に植え付けた理由は、1月に食用の里芋を入手して、保管に困ったからです。そのまま冷蔵庫に入れていても多分やせ細っていくし、かといって地面に穴を掘って藁を入れ、さらに土をかぶせるなんてベランダではできません。春まで待っていられないと判断して土に植え付けました。
植え付けは土寄せを考えて
植え付ける際は鉢に土を少なめに入れて、深めに植え付けました。というのも、育ってきたら土寄せをするためです。土が大量に入っていては土寄せができません。
芋を上下逆さまにして植えると良いとか聞いたので1つは正常な向き、もう一つは逆さまに植えましたが、発芽時期がずれただけで、そんなに収量は変わりませんでした。もちろん、試したのは各1個ずつだけなので、あまり参考にはならないデータです。
鉢は10号と9号
今回は二つの鉢で、それぞれ一株、合計二株を育てましたが、鉢は10号と9号程度のサイズの鉢を使用しました。
9号でも10号でも収量は変わらなかったので、それほど影響はないのかもしれません。
枯れては成長してを繰り返した春
里芋の地上部は葉が枯れたり新しい葉が出て来たりを繰り返していました。葉が枯れるのは秋の収穫時期だと聞いていたので都度失敗したのではないかと心配になったものです。
見ていると新陳代謝と言うか、新しい葉が出てくると古い葉は枯れていきましたし、新しい葉が出てくるたびに大きくなってはいました。
6月からはアブラムシとの戦い
普段、我が家のベランダにアブラムシは少ないのですが、里芋の葉には6月ごろからアブラムシが目立つようになりました。
アブラムシのすごいところは、一週間も放置するととんでもない量に増えるところ。本当にオーバーに言っているのではなく、二株の里芋に1000匹以上は付いていたと思います。繁殖力が半端ない。
春にはニームオイルをスプレーしたりしていたのですが、梅雨前後からニームオイルスプレーをやめていました。それも影響があったのかもしれません。
以降、シャワーで強制的に落としたり、ガムテープで取ったりしてしのぎました。気持ち悪いですが、早めの対策が肝要です。
8月には脇芽が出現!
8月になると里芋に脇芽が現れ始めました。
里芋の脇芽は切ってしまった方が良いと言われます。しかし、今回は里芋のことがまだよくわかっていなかったこともあり、脇芽を切らずにそのまま育てることにしました。
当初は脇芽も切らない方が葉から栄養が得られて良いのではないかと考えたのですが、収穫してわかったことは、結局葉が出ていない子芋、孫芋もたくさんあって、芋の肥大と地上部の脇芽は関係がない(厳密には関係があるのかもしれませんが、関係があるとは思えませんでした)ということ。であればむしろ脇芽は邪魔なだけで、逆に栄養を取られている可能性すらあると感じました。
11月に収穫!合計17個の子芋&孫芋!
成果は上々でした!もしかしたら全く芋が肥大していないかも、子芋も孫芋もほとんど付いていないかも、なんて思いましたが、結果はしっかりと子芋も孫芋も付いていて、豊作とは言わないまでも、食べられそうな里芋を無事に収穫することができました!
脇芽を切っていればもっと芋が肥大していたのかもしれないと考えると多少残念な気もしますが、それでも思ったよりは多く収穫することができました。
また、もうちょっと長くおいておいて、11月末とかに収穫したらもっと大きくなったのかなぁなどとタラレバが止まりませんが、これはこれで良しとして、2024年の里芋栽培は終わりたいと思います。
最後に
ベランダで里芋が育てられるなんて今まで考えたこともありませんでしたが、今回実際に栽培してみたところ、無事に収穫することができました!