再生栽培、リボベジの代表格といえばミニトマト。スーパーで購入したミニトマトから種を取り、育てて収穫しました。その方法や学んだことなどを書き記します。
目次
ミニトマトを栽培します!
さて、実際今回購入したミニトマトもとても甘い物でした。日本にいたときよりもミニトマトが好きになっています。
ミニトマトの種の採取
食す前に種を採取して、種の周りのヌメリをキッチンペーパーにこすりつけるように取り去り、水洗いして一晩キッチンペーパーに包んでおきました。これで種の採取完了です。
ミニトマトの種まき
すぐにこの種を蒔いてもよかったのですが、そういえば種は生物であるうえ、野菜の種類によっては冬を経験させなければ発芽しないものがあると聞いたことがあり、なんとなく冷蔵庫に保管しました。常温で一晩乾燥、冷蔵庫で一晩冷却。いや、冷蔵庫に一晩とかあまり意味がないようにも感じますが、なんとなく気分的なものです。
冷蔵庫で一晩寝かせた種を、スポンジに切れ目を入れてそこに蒔きました。直接土に蒔いてもよかったのですが、発芽するか心配だったんです。実際のところ、ミニトマトは果実をそのまま土の上に置いておくだけで腐って種が露出し、やがて芽を出すことがあります。
ミニトマトの発芽には15℃以上が適しているらしいのですが、ここ台湾では2月の指定気温の平均値が約15℃。室内ともなればもっと暖かい、という環境になります。
ミニトマトを発芽させる
種まきが終わったら、そのスポンジに水を含ませ、水の上に浮かべます。スポンジって意外と水を保持し続けてくれるんですよね。
ちなみにこの後、この容器ごとアルミホイルで包み、真っ暗な状況を作りました。そしてさらにそれを窓のない部屋に置くことで、光を完全にシャットアウトします。そう、土の中を再現しているのですね。そのまま発芽するまで待ちます。
6日ほど放置していましたが、なんと、無事に発芽しました!種が発芽した時はとてもうれしいです!もはやこのために家庭菜園とかやってるといっても過言ではありません。いや、まだ食べれませんけれど。
でも6日も放置していたのでなんだかもやしっ子のようです。これから日に当てようと思います。
覆っていたアルミホイルを完全に取り去り、ベランダに4日間放置しました。芽の数も少し増えましたね。無事に成長しております。
ミニトマトの植え替え
さて、このままスポンジで栽培するわけにもいかないので、土に植え替えることにしました。でもスポンジにしっかり根が張ってしまっていてどうすればよいのか。
とりあえず引っこ抜きますよね。でもガッチリ根がスポンジをホールドしているのでなかなか抜けません。というか引っ張ったらいくつか根が切れました。せ、せっかく発芽したのに。。。
そこでスポンジをちぎって、そのまま土に植えることにしました。土には少しだけ堆肥を混ぜていますが、ただの土です。
移植って不安で仕方ありません。無事に育ってくれるでしょうか。ダメだったら今度は種を土に直播します。
結果、いくつかのミニトマトは大丈夫でした。2株ほどダメになりましたが、おそらくそれが根っこを切ってしまった苗だと思います。
ミニトマトを間引く
日本にいるときにもミニトマトを栽培したことはあります。ですが、こんなに生命力強かったでしたっけ?成長のスピードは違えど、皆すくすくと成長しております。移植したときはヒヤヒヤしましたが、今となってはその生命力の強さに驚いております。密集しているので、そろそろ成長の良い苗を2,3株残して他は抜いてしまおうと思っています。
さて、それぞれが大きくなってきたので1本のみにしました。1本のみにしてからの成長がまた早いですね。この調子でどんどん大きくなってほしいものです。なお、この時点で追肥などは一切していません。
ミニトマトの障害?病気?
よく見たらミニトマトに黒い斑点ができていました。はて?これはなんでしょうか。とりあえず黒い斑点ができてしまった葉はすべて取り除きました。
ミニトマトの開花
少し寂しくなりましたが、ミニトマトです。さて、ここからどうやって挽回するでしょうか。今後に期待です。
黒い斑点の問題はなんとかクリアになったようで、無事に育っています。花も咲きました。
ミニトマトに施肥
いいですね、どんどん大きくなってきました。ここで、肥料を与えることにしたのですが、この判断が正しかったのかどうか、今となってはかなり疑問です。というのも、肥料を与えた直後から花が落ちていってしまったからです。しかも徒長が進み、かなり背が高くなってしまいました。
その後、どんどん花は落ちていきました。そして背丈は2mを超え、ベランダの天井に激突しました。
ミニトマトの害虫
ミニトマトにハダニやコナカイガラムシが付いていることはそれほど多くありません。それよりもハモグリバエが付くことがあります。ハモグリバエにやられると葉に白っぽい線が現れるので見ただけでわかります。私はそれを見つけたらすぐにその葉を取って捨ててしまいます。これで対策完了。
我が家では今のところ他に目立った害虫被害はありません。
ミニトマトの収穫
ともあれ、いくつかの実は無事で、少しずつ色づいてきました。このまま落ちないことを期待します。
そしてなんとか収穫を迎えました。感動もひとしお。1つのミニトマトから種を採取し、結果的に10個ぐらい収穫できそうです。
少なっ?!
残念ながら、味はそんなに甘くありませんでした。
ミニトマトの病気
ミニトマトは実をつけずに草丈ばかりが大きくなることがあります。そうなるといくら花がたくさん咲いても一切実ができなくなります。これは栄養が豊富な土壌などに見られる現象だそうで、子孫を残す必要がないとミニトマトが判断したことにより、草丈ばかり大きくなってしまうのだとか。同じ土壌でも一部は実ができるのに、もう一方は実ができないということもあります。病気とまでは言えないかもしれませんが、そういうことが発生することがあります
ミニトマトの日照条件
ミニトマトは日向を好むそうで、日当たりの良い場所で育てると良いです。日当たりが悪いと生育に影響が出ることもあるようです。
ミニトマトの高温障害
ミニトマトは日向を好むそうなのですが、気温が高すぎても良くないのだそうです。日中は暑くても夜間は冷えるとか、そんな場所の方が良いそうです。朝から晩まで25℃を超えるような環境になると、落花して実が付きにくくなったりするそうです。
原因がそれだと断言はできませんが、実際我が家の場合、夏に開花した分は実付きが非常に悪いです。秋に開花した分はちゃんと結実し、収量が増えたりします。
ミニトマトの裂果
乾燥気味に育てているミニトマトは、突然雨が降ったりすると裂果することがあります。
ミニトマトの脇芽
トマトの脇芽は取るように言われますが、ミニトマトは賛否両論なんだとか。取った方が良いという考えもありますし、取らなくても良いという考えもあります。
私は脇芽を取らないで収量を増やしたいなと考えています。ただ、実が甘くならないなら脇芽を取ることも検討した方が良いように思います。これは品種などにも関係ありそうですね。
ミニトマト栽培まとめ
今回台湾でミニトマト栽培をして感じたことをまとめます。
スーパーで売られているミニトマトから種を取っても発芽します!しかし、育て方を失敗すると徒長したり、収量が極端に少なくなります。脇芽はどんどん掻いていったのですが、徒長してしまってから脇芽を伸ばそうと思っても、株の下の方からはもう芽が出てきませんでした。徒長、花の落下の原因が肥料なのかはわかりませんが、タイミング的には肥料が良くなかった(多すぎた?)のだと思います。
ミニトマト栽培はとても楽しいのですが、徒長してしまうとモチベーションが一気に下がりますね。それでも収穫までこぎつけ、家族も喜んでくれたので良しとしたいとおもいます。